2月22日(火)と23日(水)は、平成22酒造年度の全国新酒鑑評会に出品予定の大吟醸酒が、2日間かけてゆっくり搾られたがぜよ。
酒槽(さかふね)っちゅう昔ながらの圧搾機で搾るがやけんど、初日の最初は圧力は加えんと、酒槽に積み上げたモロミの入った酒袋の重みだっけで搾られるがやき。
ほんで、初めのうちはまだ袋の目が詰まってないき、やや白うにごった酒が出てくるがやけんど、しばらくすりゃあ目が詰まってきて透明な酒が出てくるがよ。
このあたりの一番えい部分だっけを、1升瓶10本分の斗瓶(とびん)っちゅう容器で何本か取って、この斗瓶ごっとに大切に滓引きらあを行い、低温保管していくがやき。
これが究極の大吟醸「斗瓶囲い大吟醸」で、こういう大吟醸酒が、鑑評会らあに出品されるっちゅう訳ながよ。
ほんで途中からは、ちょっとずつ圧力を加えていき、2日の最後は酒袋を積み替えてギュッと圧力をかけて搾るがやき。
ちなみに今回の画像は、2月23日の2日目の、このギュッと圧力をかける搾りを撮影したもんで、いわゆる「せめ」の段階やき、ホンマにチョロチョロしかお酒が出てなかったがやき。
それでも辺り一面にフルーティな香りが充満しちょって、まっこと香りだっけで幸せな気分に浸れるがよ。
ほいたら、ちくと利き酒してもうか。
全国新酒鑑評会に出品予定の最高ランクの大吟醸の、目の前で搾られたばっかしの「たれ口」の生原酒をその場ですくうて飲めるらあて、こりゃあやっぱし蔵元ならではの特権ながやき!
ああ、花のような、果物のような、華やかで高貴な香り・・・。
口に含みゃあ、まず華やかな含み香が口中いっぱいに広がり、洗練された美しい味わいの中に、様々な味わいの成分が見事にまるうに溶け込んじょって、それを感じさせもってやわらこうに膨らみ、後口の余韻がワタアメみたいにフワリと消えていくがよ。
あぁ、美味しい・・・。
「せめ」でこの完成度やったら、こりゃ今年の全国新酒鑑評会も、きっと最高位金賞受賞ぜよ!
皆さんも、何とぞお祈りくださいや!
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