3月11日(金)は13時半から、新宿の京王プラザホテル42階にて、平成23年度日本名門酒会メーカー会議やったがぜよ。
日本名門酒会(http://www.meimonshu.jp/)に加盟する、全国74社90名っちゅう日本酒・本格焼酎・泡盛らあのメーカーが一堂に会し、年に一度の最大の会議を開催したがよ。
まずは日本名門酒会本部長、株式会社岡永の飯田社長さんの開会のご挨拶。
続いては藤井統括部長さんより、平成22年度市場動向と活動報告。
日本酒業界は相変わらず厳しい状況やけんど、ウイスキーがハイボールブームのお陰でたった2年で3割回復したっちゅう結果を見りゃあ、日本酒にやちまだまだ手はあるっちゅうことやっちゅうお話があったがやき。
お次は飯田社長さんから、平成23年度日本名門酒会基本方針の発表ながよ。
昨年度は「強みの上に己を築け」やったけんど、今年度の基本方針は「一番を目指す」ながやき。
各メーカーでも、企画でもイベントでも何でも、それぞれみんなあが、何かの部分で一番を目指そうっちゅう意味ながよ。
「立春朝搾り」やち、今年はたった1日で17万9千本売れて、もはや間違いのう立春の日は、日本酒が世界で一番売れる日になったがやき。
今年はこの「立春朝搾り」みたいに予約受注の取れる地域イベントを、「新嘗祭」「五節句」と仕掛けて、育てていきたいっちゅうお話もあったがよ。
また、今年意識したい「キーワード」として、「一見非合理な、合理」(「ストーリーとしての競争戦略」より)、「ブレークアウェーブランド」(「ビジネスで一番、大切なこと」より)、「愛国消費」(「愛国消費」より)らあの言葉を挙げられたがやき。
ちなみにこの3つの書籍とも、ワシのブログでご紹介しちゅうきに、「ストーリーとしての競争戦略」についちゃあ「3月4日」と「3月5日」のブログを、「ビジネスで一番、大切なこと」は「1月12日」のブログを、「愛国消費」についちゃあ「1月18日」のブログを、それぞれご参照くださいや。
ほんで、「マックスチャレンジ」・・・仮説を立て、特定単品商品で異常値を作り、徹底的に売り切ることに挑戦していくっちゅう力強い言葉で締め括られたがよ。
続いては石木さんより、平成22年度の営業報告と平成23年度の目標についてが発表され、ちくと休憩タイム。
この休憩タイムの合間に、あの大地震が起こったがやき!
会場は42階っちゅう高層ビル内!
頼りないばあミシミシいうてこぢゃんと揺れまくり、まっこと恐ろしかったがよ。
まっことこのまんまビルが倒壊でもすりゃあ、日本の地酒蔵元74社のトップが、この世から一気に消えるところやったがやき!
窓からは、ありゃお台場やろか、黒煙が上がるがが見えたがよ。
震源地は宮城県沖やっちゅうことで、東北地方の蔵元さんは、42階から階段を降りて、急いで帰ることに。
当然メーカー会議はこれにて中止となったがやき。
それからも度々揺れ続け、こりゃもうエレベーター復旧は難しそうやっちゅうことで、ついにワシらあも42階から階段で降りることに。
サスガに42階から薄暗い非常階段を降りるっちゅうんは、なかなかシンドイもんながよ。
15分ばあはかかっつろうか、やっとのことで地上に到着すりゃあ、ロビーや入口周辺は人の波で満員電車状態。
当然タクシー乗り場は終いが見えんばあの長蛇の列。しかもポツポツしか来ん。
電車も動かんし、タクシーもつかまえれんっちゅうことで、「春鹿」の今西社長、「白嶺」の中西社長、「嘉美心」の藤井社長、「久寿玉」の平瀬社長、「西の関」の萱島常務らあと6名で、ご近所の酒処「吉本」(http://www.ooyoshimoto.com/)さんにうかごうて、飲みもって電車が復旧するがを待とうっちゅうことになったがやき。
こん時ゃあ、まだ地震の全容が分かってないもんやき、まだ気楽なもんながよ!
「司牡丹・封印酒」を含んだ「封印酒三点セット」や「船中八策しぼりたて」を含んだ「しぼりたて三点セット」らあを堪能しもって、名物「塩イカのキュウリもみ」、「キノコの煮浸し」、「土佐の津野山豆腐」らあをいただきゃあ、まっこと美味しゅうて、杯も箸も進んで進んで、止まらんなるがぜよ!
途中で萱島常務が息子さんの家に泊めてもらうっちゅうて出られ、入れ替わるように「五橋」の酒井専務が入って来られたがやき。
けっこう飲んで食べて、お腹もいっぱいで立派な酔っぱらいになった頃、次第に地震の全容が見えてきて、ちくと酔いが醒めるばあ震撼。このあたりで初めて事の重大さに気づいたがよ!
こりゃ電車も動きそうにないし、タクシーも拾えそうにないき、ワシらは見事な帰宅難民、みんなあ歩いて帰るかっちゅうていよいよ覚悟を決めることに!
ワシゃあ品川のホテルやけんど、新宿から品川ち、歩いたらどれっぱあかかるがやろ?
ほいたら「吉本」の大原社長さんが車を出してきてくださり、みんなあをホテルまで送ってくださるっちゅうがよ!
こりゃまさに地獄に仏!まっこと涙が出るばあありがたかったがやき。
酒井専務は新宿のホテルやき先に帰られ、ワシらあ5人が大原社長さんの車に乗せてもうたがやけんど、こういう時にかぎって、みんなあホテルがバラバラ。
あちこち順番に回っていただいたがやけんど、なんと道路はろくに動かんばあの大渋滞!
お茶の水、新橋らあを回ってワシが品川で車を降りたがは、翌朝の3時を過ぎちょったがよ!
大原社長さん、まっことこぢゃんとお世話になりました!心から深謝申し上げますぜよ!
また、被災地の皆様にゃあ、謹んでお見舞い申し上げますぜよ。
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社