今回は、ワシにとっちゃあ願うてもないばあ嬉しい、凄いお二人の共著が実現したき、そちらの書籍をご紹介さいていただきますぜよ。
その書籍たぁ、「父から子に語る、日本人の成功法則」〜人生と歴史のフレームワーク力〜(神田昌典/渡部昇一 著 発行:李白社 発売:フォレスト出版 1500円+税 2010年12月18日発行)ながやき。
まず渡部昇一先生は、20数年ばあ前にご著書の「知的生活の方法」(講談社現代新書)を読んで以来、ワシゃあ読書が趣味になったがやき、いわばワシの今の脳味噌を形づくるきっかけになった大恩人ながよ。
一方神田昌典先生は、10数年ばあ前から、ご著書やセミナーらあで、ダイレクト・レスポンス・マーケティングらあの様々なスキルやメソッドを学ばいてもらいゆう、ワシのビジネスにおける大恩人ながやき。
お2人ともたくさんのご著書があり、今も度々出版されゆうけんど、もちろんワシゃあその大半を読ませていただいちゅう、大ファンでもあるがよ。
そんなお2人が共著を出されるらあて夢にも思うてなかったき、書店で偶然見つけた時にゃあ、一瞬身震いするばあ歓喜したがやき。
さて、ワシにとっちゃあ夢の競演のようなこの書籍の内容やけんど、お2人が対談形式で、人生を、歴史を、成功法則を、縦横無尽に語っていくがよ。
知の巨人・渡部昇一が体得した智恵と、天才マーケッター・神田昌典が到達した場所!
それが、日本人のための不変の成功法則ながやき!
とにかく、思わず膝を打つ表現や、目からウロコの智恵や、こぢゃんと学びになる珠玉の言葉がギッシリながよ。
ほいたら以下に、ワシがチェックを入れた部分を、ちくと抜粋しちょきますぜよ。
『現在は、本質的にゃあだれっちゃあ飢えることのない満ち足りた社会になった。その結果、自ら希望を努力してもとうとせんかぎり、生きる理由がのうなってしまうっちゅう、人間がいまだかつて体験したことのないまったく新しい時代に突入する。新時代に本格的に移行するがは、2015年からやろうけんど、そんときにゃあ--1945年当時のワシらあが、何も物をもっちゃあせんことに気づいたように--自分らあの「心」について、何も知らんかったことを知るがやろう。』(神田)
『「重要やと思うことをコツコツつづけていきよったらいつか天の一角からロープが降りてくる」っちゅう確信をもっちゅうがやき。自分でこりゃあ重要やと思うことがあったら、それを息長うつづけること。地道にやりつづけよったら、必ずや天の一角からロープが垂れてくるがよ。そういう期待を抱いて、何年かかるかわからんけんど、やりつづけること。そうすりゃあ必ずや「運」は開けるがやき。』(渡部)
『ワシが体験したがは、ほんとうに辛うなったときは辛いことに抗うがやのうて受け入れ、頭を真っ白にするとえいっちゅうことながよ。文字どおり、頭を真っ白にしてしまうがやき。何も考えん。そういう状態を何か月かつづけるがよ。「いまはこういう時期なんや」と思い定めて、よけいなこたぁ何も考えん。「辛いがは仕方ない」と思うて諦め、とにかく目の前の仕事だっけをこなしていくがやき。ほいたら、自分で思うちょったよりか大量の仕事を処理し終わっちゅうだけやのうて、なんかポーンと次元が変わっちゅうっちゅうことがあるがぜよ。』(神田)
『本多(静六)博士はこういいゆうがやき。「金っちゅうもんは雪達磨のようなもんで、初めはホンのちんまい玉やち、その中心となる玉ができりゃあ、あとは面白いように大きゅうなる」と。』(神田)
『そんときの本多博士の言葉がまた潔いがやき。「国家が戦争に敗れるらあていうこたぁ個人の思慮を超えたことながよ。そんなことにクヨクヨしよったちしようがない」っちゅうて思い切りよう諦めるがやき。自国の敗戦、それによる大損失っちゅうめぐり合わせを恨むわけでもない。このあたりはまさに明治人の気骨ながぜよ。』(渡部)
『どんな成功者の人生やち必ず波があるがよ。えいときもありゃあ悪いときもある。そんときに重要ながは、「冬の時代」をどう過ごすかっちゅう問題ながやき。「冬」の過ごし方いかんによって一流、二流の差が出てくるがぜよ。』(渡部)
『単純にいえるこたぁ、日本国内でいまの婚姻制度を維持しもって移民の受け入れも促進せんと人口を増やすことを考えるとすりゃあ、女性に対して圧倒的に暮らしやすい社会をつくることしか手はないがやき。ビジネスに関していやあ、これも抜本的に新しい事業体制、事業モデルをつくること。ほいたら、そのためにゃあどこに目をつけりゃあえいかっちゅうたら、「海外進出」か「IT」、そしてあとは、健康や環境エネルギーをめぐる新技術。フロンティアは、そこにあるこたぁ明白ながよ。』(神田)
『おそらく「教育は特権だ」と思わんかぎり、学習に対する責任感は生まれてこんと思うがよ。知恵や技を学び、それを使うて自分の人生を充実させるとともに、社会にもそれを還元する。教育の根本はそこにあるというてもえいがやき。』(神田)
『いまは「智恵の時代」です。情報をもっちゅうもんが勝者やった情報化時代を経て、現在はひとりひとりがもっちゅう智恵や感性やインテリジェンスをどう活用するか、っちゅうことがものすごう重要になっちゅうがやき。』(神田)
『ジャレド・ダイアモンドが「文明崩壊」(草思社)で書いちゅうことやけんど、人類一万年の文明史のなかで「存続した文明」と「崩壊した文明」の違いを調べりゃあ、その差をつくっちゅうがは戦争でも食糧危機でもないっちゅうがやき。ほいたら、「存続した文明」と「崩壊した文明」の差はどっからくるがか?ダイアモンドの意見じゃあ--歴史の転換点において、引き継ぐべき価値観と捨て去るべき価値観を見きわめることができんかった文明はすべて潰れたっちゅうがぜよ。そう考えりゃあ、これからの日本においたち、これまでの価値観の引き継ぐべきところは引き継ぎ、手放すべきものは捨て去り、新しい価値観を築いていくことがこぢゃんと重要になってくると思うがやき。』(神田)
『いまの日本は、ユダヤ人が1000年にわたって望んできた社会に近うなり、その傾向に今後は拍車がかかると思うがよ。ほんじゃきこれからは語学はできたほうが得やし、なんかのジャンルに精通しちょったほうがえいと思うがやき。』(渡部)
『ワシがおもしろいと思うたがは、「素人やち大金を払うて買うた刀剣を毎日毎日眺めよったら、だんだんとその価値がわかってくる」っちゅうお話ながよ。じつは、本もおんなじながやき。先生(渡部先生の恩師)の「刀の目利きになる方法はそれを所有することや」っちゅう話に合わせていやあ、自分の養分になるような本の目利きになるためにゃあ、やっぱし身銭を切って本を買うて、それを手もとに置かにゃあならんがよ。(中略)食事もそうで、ほんとうにその味を楽しみ自分の味覚を養おうと思うたら、身銭を切るべきぜよ。』(渡部)
『ワシゃあ近藤(藤太)さんの言葉をいくつも書き留めたがやき。その中の二、三をご紹介しちょきます。(中略)「奇跡が起こらんがは、飛び込まんから。飛び込みゃあ助かる。飛び込まんヤツはだめ。海一面が火で覆われちゅう。上から見りゃあ火が燃えゆう。まわりは火でも、水の中は冷たい。飛び込むがはイヤ。けんど、水の中のほうが助かるがぜよ。」』(神田)
『友人らあの顔を思い浮かべもってそう考えていきゃあ、成功・不成功の分かれ目は、ひとつには、「自分はこういう人生を送りたい」っちゅうイメージをもっちょったか、そうやなかったか、ちゅうところにあるように思えてきたがやき。(中略)ひとを導くがはことごとくイメージながよ。ある意味じゃあ、イメージよりか強いもんはないといえるかもしれんがぜよ。』(渡部)
『ワシの全脳思考モデルは、お客さんのHAPPYな状態をイメージすることからスタートするがよ。脳は「好き」な対象について考えりゃあ、こぢゃんと活性化するがやき。自分が「快」と感じるもんを想像すりゃあ、自然に気持ちがワクワクしてくるがとおんなじことながよ。(中略)いまは満たされてないお客さんが120パーセントHAPPYな状態になるためにゃあどうしたらえいか--ちゅうことをイメージしもって仕事をすることによってビジネスを成功に導くっちゅうんがワシの「全脳思考」のモチーフになっちゅうがぜよ。』(神田)
『グレープフルーツを食べてビタミンCをとるがと、サプリメントでビタミンCをとるがの差が「読書」と「インターネット情報」の差に相当するにちがいない、と。(中略)いいかえりゃあ、読書っちゅう体験にゃあインターネットよりもっと豊かな「何か」が隠されちゅうにちがいないがやき。(中略)その意味でも、本すなわち読書っちゅうんは「精神の食べ物」ながぜよ。』(渡部)
まだまだ足るばあご紹介したい言葉があるけんど、きりがないき、このへんで止めちょきます。
「父から子に語る、日本人の成功法則」・・・こぢゃんとお薦めぜよ!
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