4月5日(火)は、平成23年の司牡丹全体会を開催したがやき。
司牡丹は9月末が決算やき、この3月末で今年度の半期が終了したがよ。
ほんでこの4月からの方針や戦略らあを全社員で共有するために、全体会を開催したっちゅう訳ながやき。
16時から、全社員40人ばあが食堂に集合したがよ。
まずは専務から、半期を終えての今期の現状と、今後の方針らあが発表されたがやき。
続いて16時20分ばあからワシが、「司牡丹のこれからの戦略について」の話をさいてもうたがよ。
まずは、いまの時代認識について。
いま「地方の時代」「地域コミュニティの時代」やと言われちょって、そりゃあつまり、優しさ、思いやり、地域文化、地域生活、コミュニティ、絆・・・こういうもんを重視して活動し、地域の問題を解決し、地域社会に貢献するっちゅう価値観の時代であり、そういうビジネスが成立する時代やっちゅうことながやき。
ほんで、世の中は螺旋状に発展するがやき、かつてと似いた時代がまた来ちゅうがやけんど、1ランク上の価値観に移行せにゃあならんがよ。
その価値観の移行は約70年周期で起こるっちゅう説があるけんど、確かに龍馬さんの時代にゃあ大政奉還(1867年)で価値観が一変し、それから72年後に第二次世界大戦が勃発し(1939年)、1945年に終戦を向かえ、再び世の中の価値観が一変するがやき。
そして、間ものうそれから70年が経つきに、また価値観を一変させにゃあイカンがよ。
終戦から66年後に起こった今回の東日本大震災は、ある意味そんな価値観を一変させるきっかけにもつながっちゅうように感じるがやき。
この未曾有の惨劇の中で、日本人の思いやりの精神やマナーの良さらあが、世界中で称賛されゆうがは、日本発のそういう価値観、1ランク上の価値観が、今後世界に広がっていくっちゅう意味を持つがやないろかのう。
続いては司牡丹の進むべき道の模索について。
「地方の時代」「地域コミュニティの時代」っちゅうことは、かつてのような地域密着型の酒販店の時代が再び来たともいえるがよ。
けんど、昔のまんまじゃあダメで、かつてのようなことを現代の消費者に喜ばれるような形で実現する、1ランク上の酒販店にならにゃあイカンがやき。
ほいたら司牡丹のやるべきことは、そのお手伝いをすることで、共に発展していくことやないがやろうか。
ここで、新潟の寂れたシャッターが閉まった店だらけの商店街に出店して大繁盛店になっちゅう、「古町糀製造所」っちゅう甘酒専門店の事例を挙げさいてもうて、ちくと解説さいてもうたがよ。
「古町糀製造所」の成功は、まさに「地方の時代」「地域コミュニティの時代」を体現したような事例ながやき。
続いてはもうひとつ、リクルート「ホットペッパー」の事例を挙げさいてもうたがよ。
こりゃあ「ストーリーとしての競走戦略」っちゅう書籍(「3月4日」と「3月5日」のブログ参照)から抜粋したもんで、このホットペッパーのコンセプトと戦略が、司牡丹のこれからの戦略を模索するがに、こぢゃんと参考になったがやき。
お次は、司牡丹の戦略のコンセプトと、それを実現させるための戦略ストーリーの簡単なシナリオを紹介さいてもうたがよ。
ほんで最後に、「人は、自分の得意なことで誰かのために何かを成すために生まれてきた」っちゅう話と、「未来は自ら手繰り寄せるもん」っちゅう話をさいてもうて、このコンセプトの示す未来を、命懸けで必ず実現するっちゅう決意表明をさいてもうたがやき。
大政奉還、終戦に続く、再び価値観が一変するような大変革の、大変な時代やからこそ、やり遂げにゃあならんし、またやりがいもあるっちゅうもんながよ!
70分におよぶ、ちくと難しい話やったかもしれんけんど、社員のみんなあでこれから進むべき方向性は共有できたと信じちゅうがぜよ。
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司牡丹酒造株式会社