2011年04月23日

幸せの言の葉〈466〉

『「あいつらあは震災で焼け太りした」と皮肉られるばあの結果を出すががちょうどえい。』(糸井重里)


4月20日(水)の日経MJに掲載された「糸井重里さん、震災後の消費を語る」の中での、糸井さんの言の葉ながよ。


糸井さんは、被災地の様子を伝えるニュースの中で、工場が全壊した老舗メーカーの社長のニュースに感動したっちゅうがやき。


その社長は生き残った社員らあに給料袋を手渡し、「少しずつ戻ってくる人らあに何でも売ろう」っちゅうて訴えたがやと。


糸井さんは語るがよ。


「おんなじ中小企業経営者として、あの社長にゃあ、しびれたがやき。どんな状況にあったち社員に給料を支払うことが社長業の原点。売るモンらあて何もないに『ゼロからイチを生み出す』ために働き出そうとしゆう。」


「今の日本人は『100を110にする』仕事にゃあ慣れちゅうけんど、無から有を生み出すのは苦手。本当に自分に必要かどうかを見極めて買う人が増えゆうなか、今まで通りの仕事をしよったち生き残れん。」


東京糸井重里事務所にゃあ50人の社員が働きよって、「ほぼ日手帳」やオリジナルの腹巻きや土鍋、茶碗らあを企画・販売しゆうがやと。


ほんで震災後、「これまでで一番ステキな社員旅行ができるようにする」ことを今年度の目標に掲げたっちゅうがやき。


さらに糸井さんは語るがよ。


「もちろん目標を実現するためにゃあ、社員らあに今まで以上に稼いでもらわんといかん。商品が売れるっちゅうことは、ワシらあが考えたことと、お客さんの気持ちが一致したっちゅうこと。生産は消費されて初めて成就するわけで、消費を自粛したら経済そのものが回らん。そのためにも、お客さんが待ち望んじょった商品をしっかり売る。ワシもフル回転で(新商品や新事業の)アイデアを出し続けゆう。」


ほんで、今回の言の葉が続くがやき。


『「あいつらあは震災で焼け太りした」と皮肉られるばあの結果を出すががちょうどえい。』


いま、日本中が自粛ムード一色で、酒の売上は激減しちゅうけんど、やっぱしワシらあ酒メーカーは「酒を売ってナンボ」ながよ。


お客様の気持ちと一致する商品や企画を必死になって考えて実践し、しっかり売らにゃあイカンがぜよ!


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