『不可抗力でどうしょうもないと決めつけるな。消費者行動を誤ってとらえるな。「考える力」のための手間や経費を削減するな。』(小阪裕司)
昨日の4月28日(木)のブログでもご紹介さいてもうた、4月25日(月)の小阪裕司先生(http://www.kosakayuji.com/)の東日本大震災支援・チャリティ講演会での言の葉ながよ。
演題は、「今、この時だからこそビジネスパーソンに伝えたいこと」(〜これからの消費の読み方と商工業が元気になる具体的手立て〜)。
小阪先生は、今回の東日本大震災により消費心理は大きゅう変化したけんど、ビジネスパーソンは対処を間違うたらイカンと声を大にして伝えられるがやき。
震災直後は、マズローの欲求段階説の下位の欲求、生理的欲求や安全の欲求が脅かされた状態やき、例えば嗜好品である酒らあは売れんろう。
けんどそりゃあ、「手におえん」「不可抗力でどうしょうもない」もんじゃあないっちゅうがよ。
ホンマに不可抗力でどうしょうもないもんながか、それともまだ何とか手立てがあるもんながか、まずはそこをしっかりと見極めにゃあイカンっちゅうがやき。
ほんで、消費者行動を誤ってとらえたらイカンっちゅうがよ。
誰やち、日常の水や食料が手に入らんような状態の時にゃあ、酒どころやないろうけんど、そりゃあ今後も酒らあ必要やないっちゅう意味やあないがやき。
さらに小阪先生は、こういう時にビジネスパーソンは、「考える力」のための手間や経費を削減してしまいがちやき、注意せにゃイカンっちゅうがよ。
「それどころやない」っちゅう言葉でよう表現されるけんど、例えば書籍を読んで学んだり、セミナーや講演で学んだりっちゅうような自分や会社への投資を、「経費削減」の一言でカットしてしまうがは、間違いじゃっちゅうがやき。
むしろこんな時やからこそ、自らの「考える力」を一層強めるために、自分自身や会社への投資が必要やっちゅうがよ。
いま日本のビジネスパーソンが自らの「考える力」を放棄してしもうたら、いったい誰がこの国を復興に導くがぜよ?
小阪先生は、そうおっしゃりたかったがやないろかのう。