

ちなみにこの書籍は、4月28日(木)のブログでご紹介さいてもうた東日本大震災支援・チャリティ講演会にて、小阪裕司先生(http://www.kosakayuji.com/)がご講演の中で引用された書籍でもあるがやき。
さて、「キュレーション」たぁ、無数の情報の海の中から、自分の価値観や世界観に基づいて情報を拾い上げ、そこに新たな意味を与え、そして多くの人と共有するっちゅうことながよ。
テレビ、新聞、出版、広告らあの、いわゆるマスコミはもはや亡び、情報の常識は決定的に変わったと、著者は断言するがやき。
ほんで、ツイッター、フェイスブック、フォースクェアらあの、人と人の「つながり」を介して情報をやりとりする時代が来たっちゅうがよ。
そこにゃあ人を軸にした、新しい情報圏が生まれるっちゅうがやき。
ほんで、いまや誰もが自ら情報を選んで、意味づけし、みんなあと共有する「一億総キュレーション」の時代やっちゅうがぜよ。
また著者は、ワシも最近こぢゃんと気になっちゅうキーワード、「クラウド」と「シェア」っちゅう二つの言葉を、重要な生活キーワードとして挙げるがよ。
ちなみに「クラウド」たぁ、電子メールやワープロ文書、音楽、映像らあをインターネットの向こう側にある大きなコンピュータにすべて保存しちょいて、どっからでも利用できるようにしょうっちゅうもんながやき。
ほんで「シェア」は、共有・共同利用っちゅう意味ながよ。
シェアハウスとか、カーシェアリングとか、要は自分だっけで所有せんでも、共有や共同利用で充分じゃっちゅうことながやき。
家も持たん、本も書類も持たん、クルマも持たん、電子機器は最低限。
そうやってクラウドとシェアの時代になると、手元のモノはどんどん少のうなっていって、身の回りは極限までシンプルになっていくがよ。
人と人のつながりがきちんと存在しちょって、コミュニケーションを活き活きと楽しむことができりゃあ、あとは余計なもんは要らんがやないかっちゅう、そういう時代に。
「モノ」じゃのうて、たがいにつながる「モノガタリ」をつむぐ時代に・・・と、著者はまっことうまいこと表現するがやき。
ほんじゃき著者は、所有の時代は終わったっちゅうがよ。
クラウドとシェアによる「所有せん」っちゅう新たな生き方。
人と人のつながりを最も大切やと考える若い人らあの台頭。
消費さえもが不要である無所有の方向性。
「つながり」を求める場はモノの購入やのうて、何かを「行う」っちゅう行為へと変移していくやろうっちゅうがやき。
商品の消費から、「行為」や「場」の消費へっちゅうことながぜよ。
さらに著者は、「視座」っちゅう言葉を紹介するがよ。
視座たぁ、どのような位置と方角と価値観によってものごとを見るがかっちゅう、そのわくぐみのことながやき。
英語で言やあ、パースペクティブ。
視点がどっちかっちゅうたら「ものごとを見る立ち位置」だっけを意味しちゅうがに対し、視座は立ち位置だけやのうて世界観や価値観など、そこにゃあ人間しか持ち得ない「人の考え」が含められちゅうがよ。
この「視座」を提供する人が今、英語圏のウェブの世界じゃあ「キュレーター」と呼ばれるようになっちゅうっちゅうがぜよ。
キュレーターが行う「視座の提供」がキュレーションながよ。
キュレーターっちゅうんは、日本じゃあ博物館や美術館の「学芸員」の意味で使われゆうがやき。
世界中にあるさまざまな芸術作品の情報を収集し、それらあを借りてくるらあして集め、それらあに一貫した何らかの意味を与えて、企画展として成り立たせる仕事。
こりゃあ、情報のノイズの海から、あるコンテキスト(文脈・背景)に沿って情報を拾い上げ、クチコミのようにしてソーシャルメディア上で流通させるような行いと、こぢゃんと通底しちゅうがよ。
ほんじゃきキュレーターっちゅう言葉は美術展の枠からはみ出て、いまや情報を司る存在っちゅう意味にも使われるようになってきゆうっちゅうがやき。
ほんで著者は、この書籍のオビの裏のキャッチにも使われちゅう衝撃的な言葉を、あるアメリカ人ブロガーの言葉として紹介するがよ。

「コンテンツが王やった時代は終わった。いまやキュレーションが王じゃ。」
一次情報を発信することよりか、その情報が持つ意味、その情報が持つ可能性、その情報が持つ「おまさんだけの価値」、そういうコンテキストを付与できる存在の方が重要性を増してきゆうっちゅうことながやき。
こりゃあ、「情報」っちゅうもんの価値を180度転回させる、画期的なパラダイムの転換ながよ。
ほんじゃき著者は、こう断言するがやき。
キュレーションの時代が、ワシらあの前に開かれようとしゆうがぜよ、と。
「キュレーションの時代」・・・情報の未来のビジョンを得るにゃあ、まっこと必読の書籍やと言えるがぜよ!

キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)
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