8月13日(土)は、「日本の酒と食の文化を守る会」夏の恒例行事、「真夏の夜の江戸情緒を楽しむ会」やったがやき。
みんなあが揃いの浴衣で屋形船を貸し切って、美味しい地酒と美味しい江戸前の天ぷらで宴会しもって、海の上から「東京湾大華火祭」の花火見物をするっちゅう、何とも粋な催しやったがやけんど、今年は残念ながら「華火祭」は中止。
ほんならっちゅうことで、江戸の昔、川面に浮かべた和船に乗って、うら寂しい旋律で流し唄われたっちゅう、江戸情緒を代表する庶民的音楽「新内(しんない)」(浄瑠璃の一流派)を、千歳派三代目家元、富士松鶴千代師匠にお願いすることになったっちゅう訳ながやき。
さて、17時半にゃあ越中島浜園橋の船着き場に、「日本の酒と食の文化を守る会」オリジナルの揃いの浴衣を着た一見異様な44名の集団が集まり、まずはみんなあで記念撮影ながよ。
ほんで、毎年恒例の屋形船「内田丸」(http://www.yakatabuneuchida.com/)さんに、順番に乗り込んだがやき。
ほいたら鶴千代家元と鶴千代社中の皆さんが、三味線を流しもって粋に入場。
三遊亭竜楽師匠の司会進行で、「真夏の夜の江戸情緒を楽しむ会」がスタートながよ。
まずは「日本の酒と食の文化を守る会」村田淳一会長のご挨拶。
ほんで、いよいよ鶴千代家元と社中の皆さんの「新内」の開演ながやき。
まずは新内節の代表曲、「蘭蝶(らんちょう)」ながよ。
本名題「若木仇名草(わかきのあだなくさ)」通称「蘭蝶」は、芸人の市川屋蘭蝶が遊女の此糸(このいと)と深い関係になり、女房のお宮との板ばさみになって、遂にゃあ此糸と心中してしまうっちゅう筋ながやき。
続いては、樋口一葉作「にごりえ」。
妻子ある源七が、遊廓の一枚看板お力に入れ込んで身を滅ぼすっちゅう筋ながよ。
お次は、泉鏡花作「瀧の白糸」。
女水芸人「瀧の白糸」は、乗合馬車の御者を勤める村越欣弥の学問の道を応援するため、仕送りをして支援するがやき。
けんど芸人仲間のもめ事に巻き込まれ、白糸は誤って高利貸しを刺し殺してしまうがよ。
逮捕された白糸の取調べに立った検事は、なんと欣弥やったっちゅう、何とも哀しい筋ながぜよ。
鶴千代家元の魂をえぐるような哀切を極めた唄声は、たとえ意味はよう分からいじゃち、みんなあの心の底にジーンと沁みて、30分間江戸時代にタイムスリップしちょったようながよ。
拍手喝采と共にみんなあタイムスリップから現代に帰還し、さあ続いては宴会ながやき。
まずは参加蔵元のご挨拶。
茨木の「郷乃誉」須藤社長、山口の「獺祭」桜井社長、ほんで高知の「司牡丹」のワシが、ご挨拶さいてもうたがよ。
お次は、日本商工会議所事務局長の坪田さんのご発声で乾杯し、粋な屋形船での宴席のスタートながやき。
司牡丹は金賞受賞酒の大吟醸「黒金屋」を出品。
全国6社の銘酒の数々をいただきもって、江戸前の穴子やお刺身、次々と出される揚げたての絶品天ぷらをいただきゃあ、アッちゅう間に船酔いか酒酔いか区別がつかんなって、一気に宴席は大盛り上がりながよ!
みんなあ足るばあ飲んで食べて、こぢゃんとえい気持ちに酔うた頃お楽しみ抽選会が行われ、さらに大盛り上がり。
さらに鶴千代家元の小唄や都々逸、竜楽師匠の外国語での落語も飛び出し、一気にヒートアップした頃、「内田丸」はゆっくりと船着き場に戻っちょったがやき。
ラストは(株)SBSの北澤会長さんの中締めで、「真夏の夜の江戸情緒を楽しむ会」も、無事お開きとなったがよ。
お盆中にもかかわらず、ご参加いただきました皆様、そして会をご準備いただきました村田会長さんと「日本の酒と食の文化を守る会」の皆様、鶴千代家元と社中の皆様、竜楽師匠、「内田丸」の皆様、まっことありがとうございましたぜよ!
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司牡丹酒造株式会社