「幸福になる秘訣は、快楽を得ようと努力することやのうて、努力そのものに快楽を見出だすことながぜよ。」(アンドレ・ジッド)
フランスの小説家で、ノーベル文学賞を受賞したアンドレ・ジッドさんの言の葉ながよ。
確かに、幸福になろうとして快楽を得ようと努力すりゃあするばあ、ホンマの幸福からは遠ざかってしまうもんながやき。
逆説的やけんど、努力そのもの中に快楽を見出だすことこそが、実は幸福になる秘訣やと、ジッドさんは見事に喝破するがよ。
自分の快楽のためだけの努力は幸福にゃあなれんけんど、誰かのための努力の過程にゃあ実は快楽が潜んじょって、しかもその道こそが幸福につながっちゅう・・・。
一見安易で楽そうな道は不幸に通じ、一見しんどそうなイバラの道が幸福に通じちゅうともいえるがやき。
いや、イバラの道を歩むその道中、過程そのものこそ、実は幸福そのものじゃと気づいた人だけがホンマに幸福になれるっちゅうことながやろう。
人生っちゅうヤツぁ、まっこと不思議なもんながぜよ。