「みんなあが考えちゅうより、こぢゃんと足るばあの幸福が世の中にゃああるに、たいていの人はそれを見つけられんがぜよ。」(モーリス・メーテルリンク)
あの「青い鳥」で有名なノーベル文学賞受賞者で、ベルギーの詩人・劇作家・随筆家、メーテルリンクさんの言の葉ながよ。
きっと「青い鳥」でも、おんなじことをメーテルリンクさんは言いたかったがじゃろうのう。
平凡で当たり前の日常、毎日代わり映えせんルーティンワーク・・・そんな日々の暮らしをおくりよったら、何か自分たぁかけ離れた遠いところに幸福はあるがやないかと、つい誰やち思うてしまうがやき。
また、変化に富んだ忙しい毎日をおくりゆうポジティブでアグレッシブな人やち、何か遠くにある目標に到達せにゃあ幸福にゃあなれんような、そんな感覚に捕らわれてしもうちゅう人が大半ながよ。
けんど、ほんのちっくと視点を変えて、平凡で当たり前の日常の中にこそ幸福がある、毎日代わり映えせんルーティンワークの中にこそ幸福がある、遠くにある目標に向かいゆうその過程の中にこそ幸福がある・・・ちゅう具合に考えてみりゃあ、誰やちナンボやち幸福の種を探し出すこたぁできるもんながやき。
ただ今、ここにこそ、幸福はあるがよ。
そこに気づくことさえできりゃあ、道端に生えちゅうチンマイ名もない花にも、自分の吸い込みゆう空気の美味しさにやち、幸福は見出だすことができるもんながぜよ。