「人の欠点だっけを考えゆう人らあがおる。そっからはなんの利益も生まれては来んがよ。ワシはいっつも敵の価値に注意を向けて来たがやき。ほんでそのことから利益を受けたがぜよ。」(ゲーテ)
ドイツを代表する文豪、かのゲーテさんの言の葉ながよ。
人間、他人の欠点や同業者やライバルの欠点は、こぢゃんとよう目につくもんながやき。
けんど、欠点ばっかし見よったちなんの利益も生まんと、ゲーテさんは言うがぜよ。
「人の振り見て我が振り直せ」っちゅうことわざもあるばあやき、自分の欠点に気づいてそれを直すことができるっちゅう利点は、確かにあるかもしれんがよ。
けんど、欠点を直すだけじゃあ、他にゃあない長所を生み出すこたぁできんがやき。
ほんじゃきゲーテさんは、欠点やのうて価値に注意を向けにゃあイカンっちゅうがよ。
他人や同業者やライバル、あるいは異業種でも何でも、どうやってどんな価値を生み出しゆうかを知ることは、ただ漠然と眺めゆうだけじゃあ難しいがやき。
どんな顧客に対してどうやって、顧客にとってのどんな価値を届けゆうか、徹底して調べてみることは、こぢゃんと学びになるがよ。
ほんでそこから得た学びこそが、他にゃあない長所のヒントに、つまり利益につながるっちゅうことながぜよ。