2011年10月10日

幸せの言の葉〈520〉

「人の欠点だっけを考えゆう人らあがおる。そっからはなんの利益も生まれては来んがよ。ワシはいっつも敵の価値に注意を向けて来たがやき。ほんでそのことから利益を受けたがぜよ。」(ゲーテ)


ドイツを代表する文豪、かのゲーテさんの言の葉ながよ。


人間、他人の欠点や同業者やライバルの欠点は、こぢゃんとよう目につくもんながやき。


けんど、欠点ばっかし見よったちなんの利益も生まんと、ゲーテさんは言うがぜよ。


「人の振り見て我が振り直せ」っちゅうことわざもあるばあやき、自分の欠点に気づいてそれを直すことができるっちゅう利点は、確かにあるかもしれんがよ。


けんど、欠点を直すだけじゃあ、他にゃあない長所を生み出すこたぁできんがやき。


ほんじゃきゲーテさんは、欠点やのうて価値に注意を向けにゃあイカンっちゅうがよ。


他人や同業者やライバル、あるいは異業種でも何でも、どうやってどんな価値を生み出しゆうかを知ることは、ただ漠然と眺めゆうだけじゃあ難しいがやき。


どんな顧客に対してどうやって、顧客にとってのどんな価値を届けゆうか、徹底して調べてみることは、こぢゃんと学びになるがよ。


ほんでそこから得た学びこそが、他にゃあない長所のヒントに、つまり利益につながるっちゅうことながぜよ。



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