今回は、全米ベストセラーで、「今年のベスト・ビジネス・ブック」として名高い書籍の訳本をご紹介さいていただきますぜよ。何ちゅうたち著者は、元Yahoo!副社長で、世界各国で大ベストセラーになった
「パーミションマーケティング」の著者、セス・ゴーディンさんながやき！しかも監訳者は、日本を代表するカリスマ・マーケッター、かの神田昌典先生やと聞きゃあ、こりゃあへんしも読まにゃあイカンと思う方も多いはずながやき。
その書籍たぁ、『〈Work3.0〉「新しい働き方」ができる人の時代』〈〜大切なことは「価値」「挑戦」「つながり」〜〉(セス・ゴーディン 著 神田昌典 監訳 三笠書房 1400円＋税 2011年7月15日発行)ながよ。
まず、巻頭の「監訳者のことば」の中で神田先生は、「これからは、ビジネスモデルがあるき、そこに事業が生まれるがやのうて、同じ未来を見ゆうもん同士がつながり合うことで、そこに事業が発生する」っちゅうがやき。
ほんで、「本当にシステムがひっくり返る時代が目前まで近づきゆうからこそ、ゴーディンは最後通牒を突きつけゆう」っちゅうがよ。
さらに、「本書のような、現状をひっくり返しかねん作品が、現在アメリカで絶賛されゆう・・・(中略)・・・社会的変革の前夜が、ついに訪れたっちゅうたちえいろう」とまで表現しちゅうがやき。
どうぜよ？こぢゃんと読んでみとうなってきつろうがよ。
さて、本書の主張を簡単に一言でいやあ、「みんなあアーティストになりなさい」っちゅうことながやき。
人間はもともと狩りをして暮らしよったけんど、やがて農耕をはじめたがよ。
ところが工場が発明されてからは、人々はそこで働きはじめ、システムに従うて、指示されたことをして、対価として収入を得るようになったがやき。
けんど、このシステムが崩壊した今、ワシらあに残された道はただ一つやと、ゴーディンさんは断言するがよ。
すなわち、「アーティストのように、才能を全開にして働くこと」やっちゅうがやき。
これをゴーディンさんは、「第三のバージョン(3.0)」ともいえる働き方やと表現するがよ。
「アーティスト」っちゅうたら、単に絵を描いたり、音楽をつくったり、デザインをしたりする芸術家を思い浮かべるかもしれんけんど、本書でいう「アーティスト」たぁ、「豊かな発想をもち、既存の枠にとらわれんと、自由に、新しい価値を生み出していける人」すべてを指しちゅうがやき。
ほんで、「彼らはどんな組織においたち、『かなめ』になるような重要な存在」で、「彼らがおらんかったら、『必要不可欠な人』が、すっぽりと抜け落ちたような空気が生じる」っちゅうがよ。
さらに、「これからは、どんな職種やったち、あるいは、会社や店の経営者やったち、組織の中で仕事をするビジネスパーソンやったち、フリーランスやったち、この心構えが絶対に必要じゃ」っちゅうがやき。
またゴーディンさんは、「どんな時代やったち、新しいルールは、これまでのルールを大きゅう塗り替えてしまう」っちゅうて、「この本じゃあ、これから起こるその明らかな変化を、できるだっけわかりやすう詳(つまび)らかにしていく」っちゅうがよ。
詳しゅうは、是非実際に本書をお読みいただきたいがやけんど、ゴーディンさんは、未来学者ソートン・メイさんの「労働の価値が時間で測られる時代は終わった。」っちゅう言葉や、人気ブロガーのヒュー・マクラウドさんの「インターネットのおかげで、才能ある人が成功しやすうなり、その他大勢の人々がやっていくがは難しゅうなった。今や平凡な彼らは抗議の声を上げゆう。」っちゅう言葉らあを紹介して解説されちゅうがやき。
ほんで、「仕事のピラミッド」っちゅう図を紹介しちょって、ピラミッドの下のほうの仕事は簡単に覚えれるけんど負担は大きゅうて、上にいくばあ仕事の負担は軽うなり報酬は上がるけんど、できる人は限られてくるっちゅうがよ。
この図は、確かにまっことナルホドやと思うて、こぢゃんと学びになったがやき。
ほいたらあとは、ワシが本書で思いっきり傍線やら二重丸やらをつけたくの一部を、以下に抜粋してご紹介さいていただきますぜよ。
●利他的な態度こそがベストの戦略ながよ。知恵を使うて生産性を高め、自分のみならず他人にもトクになるよう行動すりゃあ、市場は拡大してより効率的になっていくと考えるがやき。そうすりゃあチャンスも増えて、誰もが幸せになるがぜよ。
●人生で本当に大切にするべき2つの技術は、� 峭佑┐覯礎諭廚�ありそうな問題を解決すること。(※「おまさんは次に何をすべきか」っちゅうような問い)�∪萋�に立って人を引っ張っていくこと。
●仕事で生み出しゆうもんの価値が大きいほど、その価値を生み出すがに実際に費やされる時間は減るがよ。ワシゃあこれを「組織のかなめのレバレッジ効果」と呼びゆうがやき。(中略)現在、大きな価値をもっちゅうがは、知識にもとづいて優れた判断ができる人ぜよ。
●本気で働く価値のある仕事(あるいは組織)が見つかるまで待ち続けよったら、いつまでたったち今の状態から抜け出すこたぁできんがやき。
●コミュニケーションを通じて人の心に影響を与えていくががアーティストやとするなら、誰にやちチャンスはあるがよ。
●「情熱や熱意は、対象がないと存在せん」がやないがやき。「情熱をもっちゅう人が対象を見出す」がぜよ。
●ブログサービス「ブロガー」と「ツイッター」の生みの親であるエバン・ウィリアムズは、こんなことをいいゆうがよ。「ポイントは、すごいことをやる、ちゅうことに尽きるがやき。(中略)『基本に返ろう。ワシゃあ何をしたいがやろう。世の中にどんなもんがあったらえいがやろう。』そう考えて、ツイッターをつくったがぜよ。」
●「本物の“アーティスト”は製品にして届けるもんぜよ。」・・・この言葉は「アップル」のスティーブ・ジョブスが、プログラムにこだわり続けるプログラマーにいうた言葉やけんど、こぢゃんと含蓄があるがやき。
●社会で成功しちゅう人らあが成功を手にした理由は、たった一つながよ。彼らは失敗をマイナスにゃあとらえてないがやき。
●確かに、自分が飢えちゅうときに、利他的に振る舞うがは難しいもんやけんど、利他的に振る舞いゆう人は、不思議と飢えるこたぁないがぜよ。
●ワシが一流の客室乗務員らあから聞いた話じゃあ、そのような職場(横柄な金持ち相手に何時間もサービスする、など。)でやっていくコツは、サービスをするがが客のためでも会社のためでものうて、自分のためやと思うことやそうながよ。
●様々な事態で判断力を発揮するカギは、冷静さと熱意ながやき。(中略)「冷静さ」と「熱意」についちゃあ、「見据える力」と「関心」っちゅう言葉に置き換えることもできるがやき。
●近所の商店が、お金を「受けとる」以外に「与え」りゃあ、心地よいサービスや人としての触れ合い、誠意、喜びらあを無償で受けとることができ、数ドルを浮かせるために離れた大型店まで足を運んだりせんはずながよ。
●多くの人が数字やタイムカードで自分の仕事ぶりを評価しとうなるけんど、実際にゃあ、人とのつながりやコミュニケーションに力を注ぐことこそが、最終的な結果につながるがぜよ。
●今や日常生活にゃあ必要なもんがほとんど揃うちゅうき、誰も平凡なもんにお金を払わんがよ。商品を購入するときにゃあ、人とのつながりや体験、驚きの部分に価値を見出して買いゆうがやき。これは仕事も、政治も、友人関係も同じこと。誰を信頼し、誰を近づけんかっちゅう見極めがすべてながよ。企業は今まで人間性を排除することで平凡なもんを売りさばいてきたけんど、そんなやり方は今、壁にぶつかっちゅうがやき。「人とのつながり」が中心になった現代においちゃあ、ワシらあはそこに価値をおいて、人々にプラスの影響を与えていかにゃあ成功者にゃあなれんがぜよ。
●人を指導するときに大切ながは「知識を与える」ことやのうて、自分の「心構え」をその人に伝え、自分とおんなじ「自信」をもてるようにすることながよ。
●「特殊」能力は、生まれもった才能やのうて、自分がやりたいことをやるっちゅう選択をすることで手に入るもんながぜよ。
どうぜよ？どれを取ったち、まっことえい言葉ばっかしやと思わんかよ。
『〈Work3.0〉「新しい働き方」ができる人の時代』・・・こぢゃんとお薦めしますぜよ！
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