10月24日(月)は、司牡丹酒造の第97期始業式やったがやき。
ウチは9月末が決算やき、先月で第96期が終わって、今月から新しい第97期がスタートしちゅうがよ。
ほんで、新たな期のスタートにあたって、経営方針らあの話をさいてもらうっちゅうことで、15時から全社員に集まってもうて始業式を開催したがやき。
まずはワシからの社長示達。
国内経済・日本酒業界の状況や、第96期の実績らあの話をさいてもうて、第97期の経営方針らあの話をさいてもうたがよ。
司牡丹の今期のテーマは、「面倒なことを地道にやり続ける!」ながやき。
社内的にいやあ、基本はもちろん売上を上げて経費を下げるっちゅうことになるがやけんど、ちくと視点を変えてお客様の目から見たらどうかと考えたら、次の公式になるがよ。
V=P/C
「V」はバリュー、つまり「価値」で、お客様が欲しい、買いたいと思うっちゅうことながやき。
「P」はパフォーマンス、つまり「製品やサービスがもたらす利得」ながよ。
「C」はコスト、つまり支払う金額ながやけんど、それだけやのうて、それを買うがに時間や労力や手間やストレスがかかるがやったら、それらあ面倒なことも全て、お客様にとっちゃあコストながやき。
つまり、お客様にとっての「価値」たぁ、「製品やサービスがもたらす利得」を「支払う金額やそれを入手するための面倒なこと全て」で割ったもんやっちゅうことながよ。
ほいたら、お客様にとって「司牡丹の価値を上げる」っちゅうことは、お客様にとっての司牡丹の「P」を上げて、司牡丹の「C」を下げることに尽きるがやき。
それを一言で表したがが、「面倒なことを地道にやり続ける!」っちゅう言葉ながよ。
それをすりゃあお客様はきっと悦ぶやろうと思われ、けんど誰もが「そんな面倒なことはできん!」と考えるようなことをやり続けていくっちゅうことながやき。
最近ニュースになっちゅう、中国で車に轢かれた子供を通行人が何人も無視して通り過ぎたっちゅう悲惨な事件は、まさに現代社会の象徴的な事件ながよ。
今の世の中、人は面倒なことに関わるがを極端に避けるがやき。
世の中が便利になりゃあなるばあ、この傾向は強うなっていくがよ。
けんど、この流れに毒されちゃあイカンがやき!
世の中が、人が、面倒なことを避けたいと思えば思うばあ、ワシらあビジネスパーソンは、逆に面倒なことを地道にやり続けにゃあイカンがよ。
実際に今、お客様に支持されちゅうもんは、お客様の面倒なことを減らした(つまり「C」を下げた)もんが多いがやき。
セブンイレブンの「おでん」やち、お客様にとっちゃあ何の面倒ものう、安うて美味しい「おでん」が買えるがやけんど、その裏じゃあ、こぢゃんと面倒なことを地道にやり続けゆうセブンイレブンっちゅう会社の存在があるがぜよ。
お客様にとって面倒なことを、お客様にとっての利得に変えることができりゃあ、「C」が「P」に変わるっちゅうことで、分母が分子に変わるっちゅう意味やき、そりゃあその会社の価値、つまり「V」は、こぢゃんと大きゅうなるっちゅうことながよ。
醸造行程ひとつ、製品行程ひとつ、会話ひとつ、電話一本、セールストークひとつ、POP一個、商品の梱包ひとつ・・・どんなちんまいことやち、お客様にとっての「C」が「P」に変わる瞬間があるはずながやき。
そのために司牡丹は、全部所、全社員で「面倒なことを地道にやり続ける!」と宣言するがぜよ!
だいたいこんな話をさいてもうたがよ。
その後は、山岡常務からの示達らあがあって、始業式の第1部は、16時ばあに終了したがやき。
ほんで第2部からは、季節雇用の蔵人の皆さんにも入ってもうて、まずは再びワシから簡単なご挨拶。
続いて長期勤続者表彰、長期無事故無違反者表彰があり、会長の発声で乾杯して、懇親会の開会ながよ。
お弁当とお刺身で、「土佐司牡丹」の燗酒をいただきもって、みんなあで語り合うたがやき。
中盤ばあからはワシもお銚子とお猪口を手に、あちこち回らいてもうて、みんなあと司牡丹を酌み交わしもって、大いに語り合うたがよ。
こうしてアッちゅう間に中締めの17時半になったがやけんど、ワシゃあ既にかなりお酒が入って、立派な酔っぱらいになっちょったがやき。
さあ!司牡丹のみんなあで、「面倒なことを地道にやり続ける」ぜよ!
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司牡丹酒造株式会社