「希望は人間の心に永遠に湧くもんながよ。ほんじゃき『今が幸せ』っちゅう感覚はのうて、常に幸福は未来にあるがぜよ。」(アレキサンダー・ポープ)
その名文句がシェイクスピアに次いでこぢゃんと引用されゆう、イギリスの詩人、アレキサンダー・ポープさんの言の葉ながやき。
まずポープさんは、希望っちゅうもんは、人間の心に永遠に湧くもんじゃと言うがよ。
つまり、齢100歳を超えようが、こぢゃんと苛酷な状況に陥ろうが、心に希望は湧いてくるもんやっちゅうがやき。
ほいたら、どういて絶望する人がおるがか?
その湧いてくる希望を、自ら掬い上げるかどうかは、人それぞれながよ。
常に自ら掬い上げる人は常に希望を失わん人になり、掬い上げることをやめた人は希望を失い絶望してしまうっちゅうことながやろう。
希望それ自体はどんな時やち永遠に湧いてくるもんやけんど、人間がそれを掬い上げることをやめたりするき、「絶望」っちゅう状態が起こり得るっちゅうことながぜよ。
ほいたら、「今が幸せ」っちゅう言い方はおかしいっちゅうことにも気がつくがよ。
例えば、未来にこぢゃんと大きな心配事や不安をかかえちょったとしたら、今現在の自分がたとえいわゆる「幸せ」な状態やったとしたち、実際にゃあとても「今が幸せ」たぁ思えんろうがよ。
つまり単なる「今が幸せ」は間違いで、正確に言うたら、「未来に希望があるき、今が幸せに感じる」っちゅうことながやき。
ほいたら、幸福っちゅうもんは常に未来にあるもんじゃと気づくがよ。
それこそが希望であり、その希望たぁ人間の心に永遠に湧くもんやっちゅうがやき、これほど人間にとって力強い「希望の言葉」は、なかなか他にゃあないがやないろうかのう。