「人間を理解する方法は、ひっとつだけながよ。そりゃあ判断を急がんっちゅうことながぜよ。」(シャルル・オーギュスタン・サント・ブーヴ)
19世紀フランスの文芸評論家・小説家で、「批評」っちゅうジャンルを確立したと言われるサント・ブーヴさんの言の葉ながよ。
他人の一面だっけを見て、どんな人かを判断するがは簡単なことながやき。
例えば、つめたい言葉を投げてきた人を「あの人はつめたい人や」とか、1回飲みに行ってワリカンにした人を「この人はケチや」とか、仕事で失敗した人を「この人は仕事ができん人や」とか、そんな一面だっけで人を判断するがは、それこそ子供にやちできるがよ。
けんど世の中、そんな子供みたいな理解の仕方で人を判断してしまう人が、いかに多いことか!
人間誰やち調子の悪いときはあるし、虫の居所の悪いときもあるがやき。
そんなときゃあ、自分でもビックリするばあ普段の自分たぁ違う行動を、思わずしてしまうこともあるもんやろうがよ。
もしそんなところを初対面の人が見よったら、どう思うろう?
そんなときの一面だっけを見て、自分のことを判断してもらいとうないと思うろうがよ?
ほいたら自分も、他人の一面だっけを見て、その人を判断したりしたら、そりゃイカンっちゅうことながやき。
結局サント・ブーヴさんのおっしゃる通り、人間を理解する方法は「判断を急がんこと」、そのひっとつながぜよ。