
著者のティナ・シーリグさんは、スタンフォード大学アントレプレナー・センター エグゼクティブ・ディレクターで、彼女の担当する講座は、全米の起業家育成コースのなかでもトップクラスの評価ながやと。
ほんで、幅広い分野の企業幹部らあを対象に、頻繁に講演やワークショップらあも開催しゆうっちゅうがよ。
そんな彼女が、自分が20歳やった頃に知っちょったらよかったと思うことを、息子さんが20歳を迎えるにあたって伝えようっちゅう想いから、この書籍の内容は誕生したもんながやき。
その内容は、スタンフォード大学の集中講義となり、こぢゃんと話題になって、世界各地から講演依頼が殺到、日本でも「NHK Eテレ」で「スタンフォード白熱教室@大阪大学」として放送されたばあながよ。
読者の声としても、「背中を押してくれる」「励ましてくれる」「勇気が出ます」らあの声が、続々と寄せられゆうがやと。
ほいたら、内容のほんの一部を以下に紹介さいていただきますぜよ。
「いま、手元に5ドルあります。2時間でできるだけ増やせっちゅうて言われたら、どうするぜよ?」
これは、著者がスタンフォード大学で実際に学生に出した課題やっちゅうがやき。
クラスをいくつかのチームに分け、各チームにゃあ元手として5ドルの入った封筒を渡すがよ。
課題にあてられる時間は、4日間程度。
この間、計画を練る時間はなんぼ使うたちかまんけんど、いったん封筒を開けたら、2時間以内にできるだっけお金を増やさにゃあイカンがやき。
ほんで、各チームにゃあ実際にどんなことをしたかを1枚のスライドにまとめ、3分間で発表してもらうっちゅう課題ながよ。
おんなじ課題を出されたら、皆さんやったらどうするぜよ?
「ラスベガスに行く」とか「宝くじを買う」っちゅうんは、ようある安易な発想ながやき。
また5ドルで道具や材料を揃えて、「洗車サービスをする」とか「レモネード・スタンドを開く」っちゅうんも、ありきたりの答えやっちゅうがよ。
著者が教えた学生のほとんどは、こうゆうありきたりな答えのはるかに上を行く方法を見つけたっちゅうがやき。
どんなやり方をしたがじゃろうか?
じつは、大金を稼いだチームは、元手の5ドルにゃあまったく手をつけてないがやと!
彼らは、お金に注目すると、問題を狭うに捉えすぎてしまうことに気づいたがよ。
5ドルらあて、あってないようなもん。
そこで、問題をまっと大きな観点で捉え直すことにしたがやき。
つまり、「元手がないにお金を稼ぐにゃあ、どうすりゃあえいか」っちゅうことながよ。
その結果、多いチームじゃあ600ドル以上稼ぎ出し、5ドルの投資リターンは、クラスの平均で4000%にもなったっちゅうがやき!
さて、一番稼いだチームは何をしたがか?
彼らあは、自分らあが使える資源は何ながかを、まったく違うレンズで見て、650ドル稼いだっちゅうがよ。
もっとも貴重な資源は、5ドルでもなけりゃあ2時間でものうて、3分間のプレゼンテーションやと閃いたががミソながやき。
そこで、クラスの学生を採用したいと考えちゅう会社に、その時間を買うてもらうことにしたがよ。
プレゼンテーションは本来、自分らあがしたことを発表する時間ながやけんど、このチームは、会社のコマーシャルを製作して上映したっちゅうがやき。
自分らあにゃあかけがえのない資産がある・・・そのことに学生らあは気づいたがよ。
そりゃあ、ほかの人らあが気づきもせんかった資産やけんど、すんぐ目の前にある資産やっちゅうて著者は言うがやき。
ほんで、このような演習から、いくつもの意外な気づきが得られるっちゅうがよ。
第一に、チャンスは無限にあるっちゅうこと。
いつでも、どこでも、周りを見回しゃあ、解決すべき問題がナンボやちある、それらあすべてがチャンスやっちゅうがやき。
第二に、問題の大きさに関係のう、いまある資源を使うて、それを解決する独創的な方法はつねに存在するっちゅうことながよ。
起業家精神たぁまさにこのことやっちゅうがやき。
第三に、ワシらあは往々にして問題を狭うに捉えすぎちゅうっちゅうことながよ。
「2時間でできるだけ稼ぎなさい」っちゅうような単純な課題を出しゃあ、ありきたりな方法に飛びつく人がほとんどながやき。
一歩引いて、広い観点から見ようたぁせんがよ。
ブラインドをあげりゃあ、可能性に満ちた世界が広がっちゅうがやに・・・。
演習に参加した学生らあは、この教訓を胸に刻むっちゅうがやき。
元手がないがは言い訳にならんっちゅうことを、後々よう考えるようになるっちゅうがよ。
解決されるがを待ちゆう問題は、いつやち身近にあるがやき、と著者は再度強調するがぜよ。
まっことワシらあビジネスパーソンも、この教訓を胸に刻んで、日々の仕事に従事せにゃあイカンがやき。
「20歳のときに知っておきたかったこと」・・・人生を変えるような言葉が、いっぱい詰まっちゅう、こぢゃんとお薦めの書籍ぜよ!

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
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