「ジョブスは何も発明せずにすべてを生み出した」(林信行 著 青春出版社 829円+税 2012年2月5日発行)をご紹介しますぜよ。

新書本で170ページばあの本やき、割と短時間でスッと読めるがやけんど、ビジネスのヒントが満載の、こぢゃんとお薦めの本ながやき。
さて、アップルがiPodを出す前にも携帯型音楽プレーヤーはあったし、iPhoneが出る前にもスマートフォンはあったがよ。
けんど結局、それらあの製品は世の中に違いを生み出すこたぁできんかったがやき。
スティーブ・ジョブスさんが好きなピカソの言葉に「えいアーティストは模倣する。偉大なアーティストは奪う。」っちゅうんがあるがやと。
アップルはまさにこれを実践しつづけたっちゅうがよ。
iPodやiPhoneが世界的成功を収め、人々の日常を変えてしもうたあとじゃあ、もはや世の中のほとんどの人は、それ以前に存在したデジタル音楽プレーヤーやスマートフォンのことらあ忘れてしもうたがやき。
アップルはこれらあの製品の発案者じゃあないかもしれんけんど、実際にこれらあの製品を通して人々の暮らしに変化を生み出したがはアップル社ながぜよ。
「インベンション(発明)」と「イノベーション(革新)」の間にゃあ、大きな境界線があるっちゅうがよ。
「インベンション」は詰まるところ自己満足に過ぎんけんど、「イノベーション」は世の中の人々に満足感を与え、世界に変化を生み出すがやき。
ほいたら、この「インベンター(発明家)」と「イノベーター(革新者)」を分かつもんは、一体何ながか?
本書は、アップルっちゅう、もっともイノベーティブな企業を生み出したスティーブ・ジョブスさんの発想や行動に迫りもって、それを解き明かしていこうっちゅうもんながよ。
ちなみにマウスを「発明」したがもアップルやないがやと。
マウスを「発明」したがはゼロックスらしいがやけんど、「発明」しただっけで「革新」を怠ったっちゅうがやき。
一方アップルは、Macで新しいパソコンを世に送り出すっちゅう「革新」を行い、さらに「マウス操作パソコン」っちゅう新しい「文化」を生み出したっちゅうがよ。
マイクロソフトのWindowsは、「広めた」けんど「革新」にゃあなれんかったっちゅうがやき。
スティーブ・ジョブスさんの言葉に以下のようなもんがあるがよ。
「マイクロソフトの唯一の問題は、彼らに『品』がないことながよ。彼らはまったくもって『品』がない。こりゃあ些細な話やのうて、巨視的な話ながやき。何が言いたいがかっちゅうたら、彼らは独自のアイディアっちゅうもんを考えもせんと、製品に文化を持ち込もうとせんがやき。」
つまりジョブスさんは、新しい「文化」を生み出したかどうかが、「革新」と「ただの真似」の境界線じゃっちゅうがよ。
また著者は、「発明」はしてみたもんの、世の中に広める努力を怠り、ただの自己満足で終わってしまうとか、安さを武器に世の中に「広める」ことにゃあ貢献したもんの、人々の暮らしぶりを変えるような新しい「文化」までは築けんとか・・・これらあは実は、他のメーカーのモノづくりでもようあることやと指摘するがやき。
ほんで、アップルが他社と違うがは、モノづくりを通して、確実に新しい「文化」を生み出しちょったことやっちゅうがぜよ。
ほいたらここで、本書に紹介されちゅうこぢゃんとグッとくるジョブスさんの言葉を、いくつか以下にご紹介しちょきましょうか。
「何か問題を解決しょうと取り組んだとき、最初に頭に浮かぶ方法はまだまっこと複雑なもんやけんど、多くの人々はそこで考えるがをやめてしまうがよ。けんど、そこで止まらんと、問題をさらに突き詰め、タマネギの皮をもう何枚かむくように頑張りよったら、しばしばこぢゃんとエレガントかつシンプルな答えにたどり着くことがあるがやき。多くの人々は、そこにたどり着くまでの時間やエネルギーをかけちゃあせんがぜよ。」
「人はみんなあ、成長するにつれ、世の中っちゅうもんは見たまんまの形の入れ物ながやと教え込まれていくがよ。人生は、その入れ物の中で、壁にぶつかりすぎて迷惑をかけることがないよう、家族でもつくって、適度に楽しみ、お金も貯めもっておとなしゅう過ごしゃあえいがやと・・・。けんど、そりゃあこぢゃんと狭い人生ながやき。人生っちゅうもんは、たった1つのシンプルな事実を知りゃあ、まっと幅が広いもんになるがよ。おまさんが『生活』と呼びゆう身の回りのすべてのもんは、おまさんよりか必ずしも頭がえいたぁいえん普通の人々によって生み出されちゅう、ちゅう事実ながやき。おまさんは、それを変えることができる。おまさんは、それに作用することができる。あるいは独自のモノを生み出して、他の人に使うてもらうこともできる。この事実を理解した瞬間、すべてが変わるがよ。世の中のどっかをつつきゃあ、どっかが飛び出してくるもんやとわかり、自らの手でかたどることができるもんやとわかるがやき。『世の中は、ただそこにあるもんで、ありのま
まで受け入れにゃあイカン』っちゅう考えから解放され、自らの腕で抱きかかえ、変えていけるもんやと思えるようになるはずぜよ。」
「彼ら(チームのメンバー)に何を与える必要があるかっちゅうたら、そりゃあ共通のビジョンながよ。ほんで、それこそがリーダーシップの存在意義ながやき。リーダーシップたぁ、ビジョンを持ち、それを周囲の人間がわかるように整理し、共通のビジョンに対してのコンセンサスをつくり出すことにあるがぜよ。」
「ワシらあはガラクタはつくらん。それだっけはできんがやき。他社からはたしかに、まっと安いパソコンも出ちゅうけんど、そうした製品の中にゃあ、ワシらあの基準じゃあガラクタにすぎん物も多いがぜよ。」
「今日、この情報があふれちゅう社会、人々が毎日、大量の情報にさらされちゅう時代、ブランドはこれまで以上に重要になるがよ。人々は日常生活に必要なすべての商品を1つひとつ選びゆう余裕はないがやき。ブランドは、そうした選択を簡単に済ます手助けとなるがよ。ほんで、コンピューター業界において、アップルばあ力強いブランドを持っちゅう会社は他にゃあないがぜよ。」
「もし何かをやってこぢゃんとうもういったら、何か別の素晴らしいことをやるべきであって、過去の成功にあんまり長いことあぐらをかくべきやぁないがぜよ。」
このようなジョブスさんの珠玉の言葉や、その他にもこぢゃんと学びになる内容が盛り沢山の書籍、「ジョブスは何も発明せずにすべてを生み出した」・・・こぢゃんとお薦めしますぜよ!

ジョブズは何も発明せずにすべてを生み出した (青春新書インテリジェンス)
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