6月21日(木)の夏至の日は、「三翠園」(http://www.sansuien.co.jp/)さんにて、「旬どき・うまいもの自慢会・土佐」〈第24回夏の集い〉を開催したがやき。
この会は、土佐の春夏秋冬、山川海の旬のうまいもんと、旬の司牡丹を合わせて楽しむっちゅう内容で、年4回開催しゆう会ながよ。
詳しゅうは、ホームページ(http://tosa-no-umaimono.cocolog-nifty.com/blog/)をご覧くださいや。
ほんで今回の夏の集いのメイン食材は、清流の恵み「鮎」と黒潮の恵み「キビナゴ」の二本立てながやき。
さて、ワシゃあ17時前にゃあ会場に到着し、ちくと打ち合わせや準備らあをしたがよ。
あいにくの雨天やったがやけんど、庭園の緑が一層生命力を発揮しゆうようにも見えたがやき。
18時ばあから受付開始。
開会予定の18時半過ぎにゃあ、ご参加者30名がほぼ集まられ、いつものファームベジコ(http://vegeco.jp/)の長崎さんの司会でスタートながよ。
まずはワシからの開会のご挨拶。
ほんで乾杯のご発声は、須崎の高陵病院北川院長さんにお願いしたがやき。
まずは今が旬の酒、「司牡丹・本醸造零下生酒」で乾杯して、さあ楽しい宴席のスタートながよ!
★「司牡丹・本醸造零下生酒」(本醸造生酒)〈花冷え:10℃程度〉
●付出し:「宿毛産キビナゴ割酢掛け」「四万十川ゴリ佃煮」「射込みトマト」「四万十川エビ塩焼き」
この酒の爽やかな旨みとなめらかな後口のキレが、いかにも酒肴らしい数々の前菜にバッチリやったがやき。
また前菜の彩りや凝った器も美しゅうて、美味しさをさらに引き立ててくれるがよ。
皆さんがニコニコ笑顔で本醸造生酒と前菜に舌鼓を打ちゆううちに、菊池料理長さんが登場し、本日のメニューの解説をしてくださったがやき。
ちなみに皆さんにお渡しした資料に書いちゃある内容やけんど、ここでワシから、メイン食材のキビナゴについて、ちくとウンチクを。
毎年5月中旬過ぎ頃、高知の新聞やニュースを飾るのが、「すくも湾漁業協同組合」の「キビナゴゆうパック」(チルド便)の話題ながやき。
旬を迎えた宿毛湾の新鮮なキビナゴを全国に届けるこの企画は、すっかり土佐の風物詩として定着しちゅうがよ。
宿毛市の沖ノ島周辺は、全国でも屈指のキビナゴの好漁場で、年間1,500トンばあも漁獲されゆうがやと。
キビナゴは年間通して獲れるけんど、特に産卵期を迎えて大群を成して内湾に押し寄せてくる4〜6月頃が型も大きゅうて旬とされ、最も美味しいとされちゅうがやき。
ただし足が早いきに、すんぐに鮮度が落ちて味も落ちてしまうきに、注意が必要ながよ。
栄養価としちゃあ、脳細胞を発達・活性化させてくれるDHAや、血栓抑制や高血圧予防に効果のあるEPAらあの不飽和脂肪酸を多く含むがやき。
また、カルシウム、鉄分、ビタミンB2らあも豊富で、健康食材としても人気が高いがよ。
キビナゴを丸ごと5〜6匹食べりゃあ、成人が1日に必要とするカルシウムを摂取することができるほどながやと!
★「船中八策」(超辛口・純米酒)〈涼冷え:15℃程度〉
●造り:鰹・乙女鯛(須崎産)
さて2番目は、鉄板の「船中八策」と「初鰹」の組み合わせ。
今回の鰹はタタキやのうて刺身で、須崎産の乙女鯛と一緒に登場ながやき。
鯛も鰹も鮮度抜群で、うまいことうまいこと!
器の鮮やかなブルーが、爽やかさをさらに倍増さいてくれるかのようで、交互にやりゃあ、杯も箸も止まらんなるがぜよ!
★特別出品:「司牡丹大吟醸斗瓶囲い・金賞受賞酒」(大吟醸原酒)〈涼冷え:15℃程度〉
●凌ぎ:朝採れ枝川産・生トウモロコシ(ゴールドラッシュ)
いよいよお酒のメイン、「斗瓶囲い」の登場ながよ。
まずはワシから、いかに「斗瓶囲い」が貴重なお酒で、今年も全国新酒鑑評会最高位金賞を受賞したっちゅうお話をさいていただいたがやき。
皆さんから拍手喝采をいただいたがよ。
ほんで、荘厳な雅楽のBGMとともに、「斗瓶囲い大吟醸・金賞受賞酒」の入場ながやき!
会場は大盛り上がりで、ゆっくり会場を一巡しゆう「斗瓶囲い」の写真を、皆さん撮りまくりやったがよ。
ほんで、その「斗瓶」から中身の大吟醸がカラフェに注ぎ分けられ、各テーブルに配られ、皆さんのグラスに注がれたがやき。
その天にも届くかのような芳香と深い味わいに、あちこちから感嘆のため息が漏れよったがよ。
この至高の大吟醸に合わせるお料理は、なかなか難しいがやけんど、今回は枝川の朝獲れトウモロコシを、ナント!生のまんまで合わせたがやき。
長崎さんの解説によりゃあ、ゴールドラッシュっちゅう品種で、朝獲れやったら生で食べても美味しいっちゅうトウモロコシながよ。
これが甘うてジューシーで、かつこぢゃんとナチュラルで、料理を合わせるがが難しい斗瓶囲い大吟醸と合わせたち、まったく違和感のうマッチングするがやき。
ちなみにトウモロコシについてのウンチクを少し。
いの町枝川から高知市宗安寺へ抜ける道沿いにゃあ、初夏から秋にかけ、トウモロコシの直売所が立ち並ぶがよ。
その日の朝に収穫したばっかしのトウモロコシを茹でたてで買うことができるき、この道は「きび街道」と呼ばれゆうがやき。
トウモロコシは、小麦や稲と並ぶ世界三大作物のひとつで、主成分はデンプンで、タンパク質、脂質、糖質をバランスよう含有しちゅうがよ。
黄色い部分に含まれる色素成分はゼアキサンチンっちゅう成分で、活性酸素の除去に役立ち、肝臓の発ガン防止効果もあるとされちゅうがやき。
また、トウモロコシには芋類より多い食物繊維が含まれ、脂質の吸収を抑えて、便秘の予防・改善、大腸ガンの予防、コレステロール値の吸収抑制に効果があるといわれゆうがよ。
さらに、疲労回復に効果があるビタミンB群や、塩分を体外に排出して血圧の上昇を抑えるカリウム、老化防止に役立つビタミンEの供給源としても期待できるがやと。
日本で栽培されゆう大半はスウィートコーンっちゅう品種で、実の胚芽部分にリノール酸が豊富に含まれ、血圧を下げたりコレステロール値を下げたりする作用もあるっちゅうがやき。
けんど、収穫後は時間とともに急速に栄養も味も落ちていくき、1日置いたら栄養価は半減するとも言われるきに、買ったその日のうちに食べるべきながよ。
★「豊麗司牡丹」(純米酒)<常温:20℃程度>
●油物:鱸(スズキ)の変わり揚げ 白味噌のソース掛け
続いては、「豊麗司牡丹」が常温で登場し、お料理は鱸の変わり揚げ。
皮がパリッと揚がった鱸と、長崎さんくのズッキーニのスライス、白味噌のやわらかな風味のソースが、見事に融け合うて、こりゃまっこと絶品ながやき。
そこにこの酒の豊かな旨みとやさしい後口のキレが加わりゃあ・・・あぁ幸せ感が全身を駆け巡るがぜよ!
★「司牡丹・生鮮酒<夏>零下貯蔵生酒・純米」(純米生酒)<花冷え:10℃程度>
●焼物:仁淀川天然鮎の塩焼き
ここでもう1つのメイン料理、仁淀川の天然鮎の塩焼きが登場!
まだ時期的に小さめやけんど、日本一の清流の大自然の風味が凝縮された美味さで、そのハラワタの苦みがまっことタマランがよ!
この酒の軽快でなめらかな生酒ならではの風味が、ハラワタの苦みを見事に旨みに変えてくれ、もうサイコー!
ほいたらここで、鮎のウンチクを少し。
清流の女王鮎は、清流王国といわれる土佐の高知では夏場にポピュラーな川魚ながやけんど、市場で買やぁなかなか高価で、実は高級魚ながやき。
天然の鮎は川底の石に生えたコケを食べるきに、その川の味がするとも言われゆうき、そういう意味じゃあ高知の鮎は全国に誇れる美味しさと言えるがよ。
栄養価は、まずカルシウムが豊富で、骨や歯の強化や精神安定にも効果があるがやき。
また、ビタミンCやビタミンAも豊富で、特にハラワタにゃあレチノール(ビタミンA)が豊富で、視力回復や皮膚や粘膜の強化に効果があると言われゆうがよ。
ビタミン類は、夏場には汗と共に体内から失われやすいき、暑い時期に鮎をハラワタと一緒にいただくっちゅうがは理に叶うちゅうがやき。
鮎の塩焼きは、何というたちハラワタが絶品やき、その絶妙な苦みが日本酒(特に生酒)と合わせていただきゃあ美味しさが倍増するがよ。
鮎と合わせるお酒は、まっこと日本酒しか考えられんがやき。
ご参加者の皆さんも、その組み合わせの絶妙な美味しさに、ますます満面笑顔になって、会場はこぢゃんとえい雰囲気になっていったがぜよ。
★「ハナトコイシテ」(特別純米酒)<涼冷え:15℃程度>
●酢の物:安芸産茄子と春野産コリンキーとキビナゴのサラダ仕立て
お次は、新商品の「ハナトコイシテ」と酢の物。
安芸産の茄子と、長崎さんくの春野産の千切りコリンキーとミニトマトが、アンチョビ風に塩漬けされたキビナゴと合わされ、そこにヨーグルト風味のやわらかな酸味のあるクリーミーなドレッシングが加わり、こりゃ美味しいこと美味しいこと!
野の花のようなナチュラルな香りと爽やかな味わいを持つこの酒と合わせりゃあ、お互いの美味しさが見事に引き立ち合うがぜよ!
★「司牡丹・永田農法純米酒」(永田農法・純米酒)<常温:20℃程度>
●食事:須崎産鯖の炙り寿司 らっきょうと茗荷の高菜巻
●止椀:高知沖獲れ活〆鱧(ハモ)つみれ 三つ葉 湯葉 吸物
続いては「永田農法純米酒」をあえて常温で、お食事と椀物に合わせるがよ。
炙られた鯖の旨み、ラッキョウと茗荷のナチュラルな味わい、そしてハモのツミレの生命力が凝縮されたよう美味しさが、こりゃまっこと京都の高級料亭レベルの美味しさながやき!
さらにこの酒の生命力あふれる豊かな美味しさが、さらにこのお料理の美味しさを倍増さいて、あぁ至福のひと時ながぜよ!
★デザート酒:「司牡丹・山柚子搾り・ゆずの酒」(リキュール)<花冷え:10℃程度>
●甘味:西土佐産柚子のゼリー
ラストは、柚子のリキュールと柚子のデザートの組み合わせ。
締め括りにふさわしい爽やかな酸味とやさしい甘みが、この日のメニュー全てを思い出させてくれ、幸せ感が全身にあふれてくるような感動すら憶えたがよ。
開宴からアッちゅう間の2時間が経過し、20時半にゃあ無事お開きとなり、皆さんニコニコ笑顔満開状態で、ちくと千鳥足で帰路につかれたがやき。
ご参加いただきました皆さん、今回もいろんな野菜をご提供いただきました長崎さん、そして絶品料理の数々と見事なサービスで場を盛り上げてくださった三翠園さんに、心から感謝申し上げますぜよ!
ほいたら最後に、ご参加の皆さんからいただいたアンケートの中から、悦びの声の一部を、以下にご紹介さいていただきます。
●鮎とキビナゴということで、あまり期待していなかったのですが、思った以上にお酒もお料理もおいしくてよかったです。
●東京から半年前に高知に来たばかりですが、高知のお酒と食材のレベルの高さに驚いています。
●ありがとうございますの一言!!
●それぞれの料理と合わせると酒の味わいが格段にあがる。
●初めての参加でしたが、ほんとうに楽しかったです!!
●いつもいつもありがとうございます。
●普段味わえない料理とお酒を味わえるのは最高の喜びです。
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司牡丹酒造株式会社