「誰かに勝とうやのうて、こんな事が実現したら楽しいっちゅう発想が技を生んだがぜよ。」(塚原光男)
ロンドン五輪開幕を記念して、今回からオリンピックのアスリートらあの言の葉をご紹介しますぜよ。
まずは1972年ミュンヘン五輪の男子体操金メダリスト、塚原光男さんの言の葉ながよ。
「塚原跳び」や「ムーンサルト」らあの新技を、次々とオリンピックで披露して金メダルを獲得した塚原さんの言の葉だけに、まっことズッシリと重みがあるがやき。
「誰かに勝とう」っちゅう発想よりか、「自分に勝とう」の方がレベルがワンランク上ながよ。
けんど「こんな事が実現したら楽しい」は、「自分に勝とう」よりかさらにワンランク上のレベルやと思うがやき。
そこにゃあ「勝ち」「負け」や、「他人」とか「自分」とかっちゅう発想すらもはやないがよ。
そこにあるがは、「実現したら自分も他人もみんなあが楽しい」っちゅう、ワクワク感のみながやき。
オリンピックで金メダルを獲得するばあやき、当然その背景にゃあ血ヘドを吐くばあの努力があっつろうけんど、その上でこんな言の葉をサラリと言えるばあの域に達しゃあ、そりゃあオリンピックに限らんと、どんな世界でやち金メダル級の成功をおさめることができるはずながぜよ!