「自分のユニホームの下に(補欠の石田)瑞穂のユニホームを着て、13人で一緒に戦うた。役割を果たそうと思うた。最高の舞台で戦うことができて感謝しちゅうがやき。」(迫田さおり)
ロンドン五輪を記念して、オリンピックのアスリートらあの言の葉ご紹介のラストは、今大会見事28年ぶりの銅メダルを獲得した、日本女子バレーボール迫田さおり選手の言の葉ながよ。
銅メダルをかけて戦うた韓国戦で、アタッカーとして大活躍した迫田選手やけんど、その彼女があの大舞台で、自分のユニホームの下にもう一枚、補欠選手のユニホームを着(き)いちょったっちゅうがやき。
普通やったらユニホームを2枚も着(き)いたら暑いし動きにくいろうし、試合にゃあマイナスにしかならんと考えるがやないろうか。
けんど迫田選手にとっちゃあそんなことよりか、「13人全員で戦うてメダルを獲る」っちゅう意味で、精神的なブラス面の方がきっと圧倒的に大きかったがよ。
実際の韓国戦も、ブロック得点がゼロやったっちゅうことは、ボールを拾うて拾うて拾い続けての、みんなあで勝ち取った勝利やったがやき。
その「みんなあ」たぁ、コートにおる選手はもちろん、ベンチにおる選手も補欠選手も、監督やコーチらあのスタッフも、その他のチームを支えちゅう全員やっちゅうことながよ。
それを象徴しちゅうがが、迫田選手のユニホーム2枚重ねやと思うがやき。
日本女子バレーボール堂々の銅メダル、まっことおめでとうございます!
そして、メダルを獲れた人も獲れざった人も、ロンドン五輪で頑張った日本選手の皆さんと、スタッフの皆さんや選手を支えちゅう方々らあ全員に、「お疲れさまでした!」のねぎらいの言葉を、まっこと心から送りたいがぜよ。