「老後は、若き時より月日のはやき事、十倍なれば、一日を十日とし、十日を百日とし、一月を一年とし、喜楽して、あだに、日を暮らすべからず。」(貝原益軒)
江戸時代の本草学者、儒学者の貝原益軒さんの言の葉ながよ。
益軒さん自身も、この言の葉の通り、無駄に日を過ごさんようにされた方ながやき。
この言の葉が掲載されちゅう有名な「養生訓」らあの代表作の多くは、益軒さんが70歳以降に刊行されたもんながよ。
ホンマにワシもついに50歳になってつくづく感じることは、まっこと月日の経つがが速いっちゅうことながやき。
子供の頃や10代20代の頃はあんなに1年が長かったに、30代は予想以上に速う過ぎ去り、40代の10年らあてまっことアッちゅう間やったがよ。
「天命を知る」べき50代が、まっと速うに過ぎ去ってしまうとしたら、まっことうかうかしよれんがやき。
益軒さんの言の葉の通り、一日を十日、十日を百日、一ヶ月を一年やと思うて、大切に大切に過ごさにゃあイカンっちゅうことながよ。
ほいたら一年を十年分やと思わにゃあイカンっちゅうことやき、50歳からの十年は一年ばあのスピードで過ぎ去ってしまうっちゅうことながやき。
これからの一日一時間一分一秒が、いかに貴重な時間かっちゅうことながぜよ。