2012年09月16日

幸せの言の葉〈615〉

「忙しいと疲れたは、自慢にならんぜよ。」(吉田茂)


先週9月8日(土)の21時から、NHK総合の土曜ドラマスペシャルにて、渡辺謙さん主演「負けて、勝つ〜戦後を創った男・吉田茂〜」(毎週土曜日・全5回)の放送がスタートし、昨夜が第2回の放送やったき、それを記念して今回も、高知県出身の総理大臣であり、司牡丹の愛飲者でもあられた吉田茂首相の言の葉を取り上げさいていただくがよ。


さて、今回の言の葉は、まっこと耳が痛いがやき。


よう思い返してみりゃあワシらあは、チョビッと忙しいとスッと「あぁ忙しい!」っちゅうてグチり、チョビッと疲れたらスッと「おぉのシンドイ!」っちゅうてボヤキやあせんかよ。


そんなグチとボヤキの裏にゃあ、「どうぜよ!ワシゃあこれっぱあ忙しいがぞ!」とか、「ワシゃあこれっぱあ疲れるばあ働いたがぜ!」とかっちゅう自慢の気持ちと、「こんなワシち、可哀想なろう?」っちゅうイヤらしい自己憐憫(れんびん)が隠れ潜んじゅうがやき。


胸に手をあててジックリと深いところまで自分の中を覗いてみりゃあ、本質はそうゆうことやと気づくがよ。


ほいたら、普段何気のう使いゆう「あぁ忙しい、忙しい!」とか、「おぉのシンドイ!」とかっちゅう言葉が、いかにイヤらしい言葉かっちゅうことに気づくがやき。


吉田首相は、これに気づいちょったっちゅうことながぜよ。



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