10月28日(日)は、まずは東京から新幹線で一ノ関へ。
日本名門酒会(http://www.meimonshu.jp/)本部、(株)岡永の飯田社長さん、「嘉美心」さん、「五橋」さん、「コエドビール」さんらあと駅前で待ち合わせたがやき。
ほんで、日本名門酒会本部の森さんのレンタカーで、気仙沼に向こうたがよ。
ホテルや会場に向かう前に、まずはチビッとやちやっぱし被災地を肉眼で見ちょかにゃイカンっちゅうことになったがやき。
今回の会の主催者である「すがとよ酒店」(http://sugatoyo.com/)さんは、震災と津波で大きな被害を受けられ、お店は全壊、お祖父様、お祖母様、お父様を亡くされたがよ。
あらためまして心からご冥福をお祈り申し上げますぜよ。
そのお店のあった付近にうかごうたがやけんど、瓦礫こそ撤去されちょったもんの、元々はたくさんの家が建ち並んじょったであろうだだっ広い荒れ地が広がっちゅうだっけで、なんちゃあなかったがやき。
そこにテレビのニュースで見覚えのある巨大な船が、道路を寸断するようにドカンと横たわっちょったがよ。
まっこと、異様な光景やったがやき。
もうちくと復興が進んじゅうと思うちょったワシにとっちゃあ、こぢゃんと衝撃的やったがよ。
さてその後はホテルにチェックインして荷物らあを置いて、会場の気仙沼アーバンへ。
早速自社のブースづくりながやき。
今回の司牡丹の出品酒は、「司牡丹・槽掛け雫酒」(純米大吟醸原酒)「才谷屋」(吟醸酒)「船中八策」(超辛口・純米酒)「司牡丹 花 純米」(純米酒)「司牡丹・山柚子搾り・ゆずの酒」(リキュール)らあで、さらに秘蔵酒として金賞受賞酒の「天香国色」(大吟醸原酒)と、珍味の「司牡丹・食べる酒粕」も用意さいてもうたがよ。
準備や打ち合わせを済まいたら、後はお客様の入場を待つだっけながやき。
今回の第2回「すがとよ酒店・名門酒を楽しむ会」は、「一ノ蔵」「浦霞」の地元宮城県の蔵元2社と、「嘉美心」「五橋」「司牡丹」「コエドビール」の、合計6社のお酒が楽しめる会で、60名ばあのご参加者の予定ながよ。
16時半ばあから、ぼちぼちお客様がいらっしゃり、17時過ぎばあに「すがとよ酒店」菅原英樹さんの司会で開会ながやき。
続いてはお兄さんの菅原豊樹さんのご挨拶。
ほんで、日本名門酒会本部(株)岡永の飯田社長さんのご挨拶があり、お客様代表の方のご発声で乾杯し、宴席がスタートしたがよ。
今回は、豊樹さん英樹さんらあの意向で、震災復興じゃあ応援じゃあっちゅうことやなしに、純粋に美味しいお酒を楽しんでいただきたいっちゅうことやったき、まっこと他の地域と変わらんスタートやったがやき。
司牡丹ブースにいらっしゃるお客様らあも、「船中八策」や「天香国色」らあを、満面の笑顔で「おいしい!」っちゅうて飲み干され、「山柚子搾り」にハマって、こぢゃんと嬉しそうにコップで何杯もおかわりに来られる女性もおられたがよ。
未だに仮設住宅住まいの方々も少のうないと聞いちょったに、皆さんまっこと普通に日本酒を心から楽しまれゆう姿に、ワシゃあ感動してしもうたがやき。
日本酒は、人が生きていく上でどういたち必要不可欠なもんやないかもしれんけんど、心を豊かにしたり、日々の生活を充実さいたりするためにゃあ、やっぱし日本人にとっちゃあ必要不可欠なもんながやと、あらためて実感さいてもうたがよ。
18時半ばあからはお楽しみ抽選会が開催され、会場は一気に大盛り上がりになったがやき。
こうして19時ちくと前ばあにゃあ、お母様の菅原文子さんから、閉会のご挨拶があり、その後に蔵元を代表してワシがご挨拶さいていただいたがよ。
ほんで、お客様の代表の方の中締めで、無事お開きとなったがやき。
お帰りの皆さんを、蔵元みんなあでお見送りさいてもうたがやけんど、他地域に勝るばあの皆さんの満面笑顔が、まっこと印象的で、蔵元冥利に尽きたがよ。
お客様のお見送りを済まいたら、会場の後片付けを済まいて、みんなあで懇親会場に移動ながやき。
「唐や(とうや)」さんっちゅうお店にての開催で、まずは来られちゅうメンバーで、1回目の乾杯ながよ。
ほんで全員そろうた段階で2回目の乾杯をして、さあ懇親会のスタートながやき。
メインのお料理は、こりゃ絶品の、アンコウ鍋!
さらに気仙沼といやあ、高知に勝るとも劣らん鰹の国やき、当然鮮度抜群の戻り鰹の刺身も登場し、そのトロットロの美味しさは、まさに極上!
「船中八策」とやりゃあ、まっこと止まらんなるがよ。
さらにこれまた絶品、旬の脂の乗った秋刀魚の塩焼きやお刺身盛りらあがガンガン出てきて、まっこと食べきれんばあやったがやき。
ワイワイと飲んで食べて楽しゅうに語り合うて盛り上がりゆう中で、菅原文子さんから震災後の想像を絶するばあの苦労話や、いかに日本酒や周りの人らあに助けられたかっちゅうお話も聞かいていただき、まっこと胸がアツうなったがよ。
22時半ばあにゃあ懇親会もお開きに。
その後は飯田社長さんの提案で、2次会は仮設住宅の「気仙沼復興商店街」へ。
さすがに日曜のこの時間やき、営業しゆうお店も少なかったがやけんど、営業しよった1店のバーに入って、みんなあで飲まいてもうたがやき。
ワシゃあ韓国出張も含め、この日で10泊目やったもんやき、さすがに疲れがたまりまくりで、途中でちくと居眠りしてしもうたがよ。
こうしてワシの10泊11日の長期出張のラストナイトは、無事終了したがぜよ。
ちなみにその翌日、1日がかりで高知に戻り、さらに翌々日の10月31日、菅原文子さんからワシ宛てにお手紙と書籍が送られてきたがやき。
ご丁寧な手書きのお礼のお手紙と一緒に同封されちょったがは、限定200部の「いっしょに泣いてくれてありがとう」っちゅう和綴じの書籍。
大震災で旦那様と旦那様のご両親を一瞬にして失うた文子さんが、ご支援いただきゆう方から「旦那様宛てに手紙を書いてみたら。書くことで癒されることもあるのよ。」と勧められ、旦那様宛てに恋文を書き綴られたもんながよ。
ページをめくるたびに魂の奧からあふれ出すようなその言葉の数々に出会い、ワシゃあ仕事中やに知らん間にポロポロと涙があふれ出し、「一緒に泣かいてもうた」がやき。
ちなみに、この書籍のラストに和紙に綴られちゅう「あなたへ」っちゅうタイトルの恋文は、昨年の「第2回恋文大賞」で大賞を受賞(http://www.koibumi-kakimoto.jp/koibumi_vol02/)されたそうながよ。
文子さん、「すがとよ酒店」の皆さん、ありがとうございます。
今後とも、ワシらあにできることやったら何じゃちお手伝いさいていただきますきに。
いつでも気にせんと、気軽にお声かけくださいや。
心から、応援しちょります!
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司牡丹酒造株式会社