


ちなみに「品質管理委員会」たぁ、専門委員・メーカー委員・流通委員らあで構成される審査員が、メイン銘柄をブラインド(銘柄を隠して)にて利き酒し審査するっちゅう、春と秋の年に2回開催される、日本名門酒会の品質の基盤を成すともいえる重要な審査会ながやき。
ほんで、この秋の「第55回・品質管理委員会」は、10月2日〜3日に開催されたがよ。
まず今回の「純米酒部門」は、名だたる蔵元がズラリと名を連ねる全97点の出品があり、「司牡丹・特撰純米酒」が栄えある第1位に輝いたがやき!

ちなみに「司牡丹・特撰純米酒」たぁ、昭和57年(1982年)から発売され、最も古うから続いちゅう日本名門酒会のオリジナル商品ながよ。

そのラベルは、牡丹を持った女形の獅子が舞いを踊る、歌舞伎の「英執着獅子(はなぶさしゅうちゃくじし)」をモチーフとし、高知県展元理事長・無鑑査で、多年にわたり日本画・染色工芸作品を通じて県内美術の振興・発展に努められ高知県文化賞も受賞されちゅう、北村文和さんの日本画がデザインされちゅうがやき。
その味わいは、艶のある香りと、上品な米からくる旨みとコクを持ち合わせもって、後口はサラリと淡麗で心地えい喉越しの、何杯飲んだち飲み飽きせん、土佐を代表する淡麗辛口純米酒ながよ。
ちなみに、長野県在住でこの酒の大ファンの方がおられるがやけんど、その方は長年全国の純米酒っちゅう純米酒を飲み比べ、最終的にこの「司牡丹・特撰純米酒」に行き着いたっちゅうがやき。
以降はずっとこの酒を飲み続け、10数年かけて1升瓶500本を飲み干され、友人・知人を集めた「500本突破記念」の大宴会は、参加者全員がこの酒オンリーで通したがよ。
ほんで彼は、その宴席に招かれちょったワシに、こう語られたがやき。
「どうぜよ?この酒やったら、宴会の最初から最後まで、これ一本で飲み続けれるろう。そこがこの酒のスゴイところながよ。」
自分くの商品のウリについて、「社長がお客様から学んだ」瞬間やったがやき。
また、「純米酒部門」じゃあ、もう1つ「司牡丹・純米辛口」も第9位にランクインしちゅうがよ。
続いての「本醸造部門」は、全29点の出品があって、司牡丹は3点の出品酒全て、第1位、第2位、第7位と、上位入賞をほぼ独占するっちゅう快挙やったがやき。

1位は「司牡丹・本醸造レトロラベル」、2位は「金凰司牡丹・本醸造」、7位は「司牡丹・土佐の超辛口本醸造」やったがよ。
ここじゃあ、第1位に輝いた「司牡丹・本醸造レトロラベル」を、ちくと紹介さいていただきますぜよ。

この酒は、平成6年(1994年)発売の、日本名門酒会オリジナル商品ながやき。
「ホンマに美味しい本醸造酒を、お買い求めやすい価格で。」っちゅうコンセプトのもと誕生し、ラベルデザインが昭和初期に使われちょったもんの復刻版やきに、「レトロラベル」と命名されたがよ。
その味わいは、まさに土佐を代表する淡麗辛口。
なめらかに口中で膨らむやわらかな旨み、サラリと爽やかな喉越し、後口のキレの良さっちゅう三拍子そろうた美味しさは、「しょうしょう飲む」が「2升飲む」っちゅう意味になると言われるばあ酒好きの土佐人が好む、飲み飽きせん味わいながやき。
ちなみに「吟醸酒部門」じゃあ、全43点の出品酒中、「司牡丹・才谷屋」が第6位と上位入賞を果たしちゅうがよ。


この酒は、平成5年(1993年)発売の日本名門酒会オリジナル商品ながやき。
坂本龍馬さんの本家「才谷屋」は、酒造業も営んじょって、司牡丹酒造との頻繁な交流があり、縁も深かったと言われちゅうがよ。
また「才谷屋」っちゅうたら、龍馬さんの屋号でもあるがやき。
そんな名を冠したこの酒は、まさに海の男・龍馬さんの如く、どこまでも爽やか!
気高さすら感じさせる華やかな吟醸香と、なめらかに膨らむみずみずしい味わいは、龍馬さんが壮大なロマンを描いた、大海の風の如き心地よさながぜよ。
ところで、「品質管理委員会」での2部門第1位の快挙は、実は司牡丹にとっちゃあ2度目ながよ。
平成19年の秋に、「純米酒部門」と「本醸造部門」の2部門で第1位独占を成し遂げ、さらに翌20年発表の「品質管理委員会・過去3年間総合評価」の「純米吟醸の部」第1位にゃあ「司牡丹・封印酒」が輝いたっちゅう、そんな快挙を成し遂げたこともあったがやき。
今回で2度目やけんど、やっぱし品質の高さがプロの皆さんに認められたっちゅう意味にもなるきに、正直まっこと嬉しいことながよ。
今後もさらに精進して、まっとまっとお客様に悦びや感動を与えられるばあ美味しいお酒を造り続けていきますきに、今後とも何とぞよろしゅうお願い申し上げますぜよ。
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司牡丹酒造株式会社