「200年企業�掘�(日本経済新聞社 編 日経ビジネス人文庫 日本経済新聞出版社 750円＋税 2013年1月7日発行)が出版されたがやき。
ほんでこの中に、司牡丹酒造も掲載されちゅうがよ。
一昨年の12月26日の日本経済新聞朝刊の「200年企業」〈184〉に掲載(「2011年12月26日」のブログ参照)された司牡丹の記事の内容が、文庫本化されたもんながやき。
日本は世界一の老舗大国で、創業200年以上の企業は3000社を超えるがやと。
ほんで、本書に掲載されちゅうがは、そん中の62社ながよ。
本書の「はじめに」にゃあ、近年、確かに海外企業に比べりゃあ、日本企業は不利な条件が積み重なって、グローバル競争で苦しい戦いを強いられゆう面があるけんど、アジアや新興国の成長企業と比べて際立つ昨今の日本企業の元気のなさを、政府の対応の遅れや規制強化のせいばっかしにゃあできんがやないかと書かれちゅうがやき。
ほんで、企業の競争力の源泉は何ちゅうたち、ほかにゃあない製品やサービスを世の中に送り出したり、顧客から支持される新しいビジネスモデルを生みだしたりするイノベーション力やっちゅうがよ。
実は日本は、こつこつとイノベーションを重ねてきた企業が多数集まる国であり、長い歴史を持つ老舗企業は経営環境が大きゅう変わるたんびに、それに対応しょうと、製品や事業モデルをつくり変え、逆境を乗り越えてきたっちゅうがやき。
環境変化に対応して、そうした手を一つ一つ打ってきたからこそ、老舗企業は長い歴史を刻んでくることができたといえるやろうっちゅうがよ。
この200年の間にゃあ、昭和金融恐慌、太平洋戦争、石油ショックらあ、いくつもの難局があり、度重なるそれらあの試練を創意工夫と実行力でくぐり抜けてきた老舗企業のイノベーション力を、本書から読み取っていただけりゃあ幸いやっちゅうがぜよ。
ちなみに掲載されちゅう62社のうち、日本酒の蔵元は司牡丹も含め10社と、業種としちゃあ最多ながやき。
ほんで司牡丹は、本書の第六章「伝統重視、されど新し」のところに掲載されちゅうがよ。
掲載されちゅう内容は、まずは1603年の創業と、歴史と由来についてがあり、中興の祖である竹村源十郎(ワシの曾祖父)の品質至上主義についてが紹介されちゅうがやき。
5年間の全国行脚で出会うた広島杜氏の軟水醸造法による飛躍、けんど太平洋戦争による極端な米不足で生産量は10分の1になるっちゅう危機を迎えるがよ。
ほんで、全国的に粗悪な酒な蔓延する中で源十郎は「生産高を落としたち酒質は絶対落とさん」っちゅう方針を貫き通すがやき。
これが奏効して、戦後にゃあ全国からの支持を獲得し、70年代以降の地酒ブームでも先駆的な役割を果たすことになるがよ。
ほんで、消費者の日本酒離れが進み、地方の酒蔵の廃業が相次ぐ逆風下で経営を切り盛りしてきたっちゅうて、ワシが紹介されちゅうがやき。
「生産量が激減した戦時中に比べりゃあ、まだ環境はえいはずじゃ」と自らを鼓舞する、と書かれちょって、ちくとコソバイがよ。
昭彦氏が曾祖父から受け継いだがは、日本酒復権にかける情熱やろうとして、ちくとワシの活動らあが紹介されちゅうがやき。
ほんで、「創意工夫を語る昭彦氏の表情は、老舗酒蔵の経営者やのうて、ベンチャー経営者そのものにみえた」っちゅうて締め括られちゅうがよ。
かなりコソバユイがやき。
ここまでが3ページ分で、ラストの4ページ目にゃあ、竹村本家に所蔵されちゅう坂本龍馬さん直筆の手紙の画像と紹介文も掲載されちゅうがよ。
・・・今年発売されたばっかしの「200年企業�掘廖∪�非ご購入いただき、ご一読いただけましたら幸いながぜよ。
200年企業 III (日経ビジネス人文庫)
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司牡丹酒造株式会社
