昨日の2月5日(火)は19時からBSジャパンにて、NIKKEI×BS LIVE「7PM」っちゅう生放送番組が放映され、ワシのお師匠さんでもある「オラクルひと・しくみ研究所」代表の小阪裕司(http://www.kosakayuji.com/)先生が出演されたがやき。
番組じゃあ、この前日の2月4日(月)から2月8日(金)までの5日間、「人生を豊かにする5つの方法」っちゅうタイトルで、5つのテーマを毎回取り上げて紹介しよって、その2日目の今回は、第2弾として「団塊消費で日本を元気に」っちゅうテーマやったがよ。
まず最初は司会者の方から、シニアマーケットは100兆円もあるっちゅうて言われゆうけんど、ほいたら何で企業はその巨大なマーケットをうまいこと取り込めてないがやろうっちゅうお題が振られ、解説役のゲストのお2人が紹介され、それに答えられたがやき。
まずお1人目は、日本経済新聞社編集委員の田中陽さん。
スーパー、コンビニ、外食企業の消費動向らあを幅広う取材されてきた方らしいがよ。
田中さんは、昔は団塊の世代っちゅうたら巨大な1つのマーケットを形成しちょって、みんなあ似たり寄ったりの消費をしよったけんど、最近はその団塊世代の人らあも、人によってステージが違うてしもうちょって、マーケットとしちゃあ細分化され、同じような消費行動をせんようになってしもうちゅうことが原因やないかっちゅうがやき。
続いては我らが小阪先生。
小阪先生は、「日経MJ」紙に人気の長期連載コラム「招客招福の法則」を連載されゆう方やっちゅうテロップ紹介がされちょったがよ。
小阪先生は、消費にゃあ、すでに「知っている消費」と「気づく消費」があるっちゅうがやき。
ほんで企業が、そのすでに「知っている消費」にばっかしに対応しよって、「気づく消費」の方に対応しきれてないことが原因やないかっちゅうがよ。
消費者が、「そうそう!こういうもんが欲しかったがよ!」っちゅうて感謝するようなもんが、「気づく消費」やっちゅうがぜよ。
続いては、「団塊消費」に対するキーワードがいくつか挙げられ、お2人がそれらあを解説されるっちゅう流れながやき。
まず挙げられたキーワードは、「昔の憧れ消費」。
小阪先生は、縮小しまくりのバイク市場で1人伸びゆう、ハーレーダビットソンジャパンを、その事例として挙げられるがよ。
若い頃に憧れちょったけんどいろんな理由で買えんかったハーレーを、シニアになってからいきなり買うっちゅうタイプの方が少のうないみたいながやき。
他の事例としちゃあ、楽器らあもそうやろうっちゅうがよ。
例えば若い頃に憧れやったギブソンのギターを、シニアになってから購入するっちゅうようなことが、往々にしてあるっちゅうがやき。
また小阪先生は、内閣府が毎年出しゆう「国民生活に関する市場調査」の中から、「これからは心の豊かさか、まだ物の豊かさか」っちゅう時系列のグラフを示され、現代の消費者が生活に求めるもんは、心の豊かさやっちゅうて論じられるがよ。
ほんで、その1つの事例として、ル・クルーゼの鍋を挙げられるがやき。
他の鍋より安いわけでもそれほど高機能なわけでもないこの鍋を、主婦らあは「この鍋がキッチンにあること自体が私をハッピーな気持ちにしてくれる」っちゅうて語りゆうっちゅうがよ。
これが「心の豊かさ消費」の典型やっちゅうがやき。
続いて挙げられたキーワードは、「デイケア(的)消費」。
こちらについちゃあ田中さんが解説されるがよ。
以前は若い方や中年のサラリーマンらあが通いよったスポーツジムらあに、近年はシニア世代が集うちゅうっちゅうがやき。
スポーツジムがデイケア化しちゅうっちゅうがよ。
喫茶店らあでもそういう事例が増えゆうらしゅうて、お店がシニア世代のサロン化しちゅうっちゅうがやき。
小阪先生は、バーチャルのサロン化もあるっちゅうて、先ほどのル・クルーゼの鍋をキッチンに飾った状態を写真に撮ってFacebookやブログにアップして、「いいね!」が集まったりするっちゅうんは、バーチャルのサロン化やないかっちゅうがよ。
お次のキーワードは、「つながり消費」。
小阪先生は、いかに物を売るかより、いかにお客様とつながるか、さらにいかにお客様同士をつなげ合うかが大事やっちゅうがやき。
その事例として、ワシらあの仲間でもある東京郊外のクリーニング店を挙げるがよ。
こちらのお店は、店主がお客様との絆づくりをしっかり築き上げちゅうっちゅうこともあって、クリーニングに出すものがないにお店にやって来られるお客様が少のうないっちゅうがやき。
さらに、お客様仲間が集まって、自主的に文化祭を主催したりするばあ、しっかりしたコミュニティを築き上げちゅうっちゅうがよ。
一方田中さんは、大人気の豪華クルーズ体験旅行らあも、こぢゃんとリピート率が高いっちゅうことは、「つながり消費」の一種やと見てえいがやないかっちゅうがやき。
一緒にクルーズ体験旅行をしたメンバーでコミュニティができちょって、また次回も誘い合うて参加されるっちゅうがよ。
小阪先生は、地方の過疎地で営業されゆう、ワシらあの仲間の食品スーパーも、事例として挙げられるがやき。
今やったら間違いのう出店許可がおりんばあの過疎地で、その食品スーパーが売り上げを伸ばし続けられゆう理由は、「つながり消費」のおかげやっちゅうがよ。
こちらの食品スーパーの店主は、たとえばお客様に定期的にニューズレターを出して、お客様としっかり絆を構築しちゅうがやき。
もちろんニューズレターの内容は、普通のスーパーがやりゆうような「レタス 50円!」っちゅう価格訴求やのうて、お客様の人生を豊かにするような提案が満載やっちゅうがよ。
また店内にも、お客様の人生を豊かにするような提案のPOPがあちこちに貼られ、それらあもお客様と店員との「つながり」を、またお客様同士の「つながり」を生み出すキッカケにもなっちゅうっちゅうがやき。
続いて司会者の方から、「世代別 米の購入価格」の表が紹介されたがよ。
これによりゃあ、米1kgあたりの平均購入価格は、「70歳以上」が354円でトップで、「60歳〜69歳」が2位で342円やっちゅうがやき。
つまりシニア世代は、えい米を買う傾向が強いっちゅうことで、高額消費でもOKながやないかっちゅう話になったがよ。
ほんで、近年流行りの高級PBの品々が出され、ちくと紹介されたがやき。
ほんで、シニアの方々は、「少量でえいき、えいもんを食べたい」っちゅう傾向が強いがやないかっちゅう結論になったがぜよ。
終盤にゃあ、「人生を豊かにする消費 その秘訣は?」っちゅう質問が投げ掛けられたがよ。
これに対し小阪先生は、「学び」っちゅう答えを挙げられたがやき。
呉服屋っちゅうたら衰退業種やと言われゆうけんど、仲間の呉服屋さんはこんな時代にも伸びゆうっちゅうがよ。
その理由は、「和」で暮らす楽しみらあを、お客様に上手に教えてあげゆうからやっちゅうがやき。
モノを売るっちゅうより、お客様に新しい世界を教えてあげて、結果としてモノが売れていくっちゅう感じやっちゅうがよ。
単に知としてのカルチャースクール的なことやのうて、いかなる業種やちこれは可能やっちゅうがやき。
おまさんの店が売りゆうモノやサービスで、いかにお客様の人生が豊かになるかを教えてあげりゃあえいっちゅうことながよ。
そんなことをお客様が「学べる」場をつくってあげにゃあイカンっちゅうことながやき。
数年後は、日本中の企業が、何がいくつ売れたかより、何人の弟子ができたかを競い合うようになっちゅうかもしれんっちゅうことながぜよ。
田中さんは、「年をとることが楽しくなる」っちゅう答えを挙げられるがよ。
シニア世代が、「年をとって良かった」と思えるような、そんな演出を企業はできるようにならにゃあイカンがやないかっちゅうがやき。
ほんで司会者の関口さんは、「 ストーリーづくり」を答えとして挙げられるがよ。
やっぱしモノだけやのうて、その背景らあにある「ストーリー」が大切やっちゅうことながやき。
また、シニアにウケるがは、「三こう」っちゅうて、「旅行」「学校」「健康」やと言われよったけんど、さらに「四こう」となって、「社交」も入るがやないかっちゅうがよ。
続いてのコーナーは、「ちーたかのHIT☆バンザイ」。
アシスタントのちーたかさんが、最新ヒット商品を取り上げるコーナーながやき。
今回は、コンビニの「スリーエフ」のカップ味噌汁が登場したがよ。
これまでカップ味噌汁は、塩味が濃い方が美味しいっちゅうんが定説やったけんど、コンビニの客層が変化し、高齢者が増えたきに、塩味は薄めで出汁の味わいで飲ませるタイプの味噌汁がヒットにつながったっちゅうがやき。
こりゃあ日本酒も、ここ数年濃い味のもんがウケる傾向にあるけんど、今後はその方向ばっかしやないがやないかとも受け止められるがよ。
小阪先生も、このカップ味噌汁を美味しそうに召し上がられよったがやき。
小阪先生、1時間の生番組へのご出演、まっことお疲れ様でした!
あらためて、たくさんの「気づき」を与えていただき、まっこと感謝感謝ながぜよ。
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社