2013年02月08日

NHKの人気番組を完全書籍化、「モタさんの“言葉”」ぜよ!

 今回のお薦め書籍は、NHKの人気番組を完全書籍化したっちゅう、「モタさんの“言葉”」(斎籐茂太:文 松本春野:絵 講談社 2012年12月21日発行 1200円+税)をご紹介しますぜよ。「モタさんの“言葉”」.jpg「モタさんの“言葉”」裏表紙.jpg



 精神科の医師として患者の治療に携わるかたわら要職を歴任され、文筆活動も続けられた斎籐茂太さん。


 ちなみにお父様は歌人で精神科医の斎籐茂吉さん、弟さんは作家の北杜夫さんながよ。


 この書籍のオビにゃあ、「元気と勇気がわいてくる104ページです。」とある通り、「心の名医」と言われた斎籐茂太さんが集めた“えい言葉”の数々を、大人の絵本にした作品ながやき。


 元になったNHKの番組「モタさんの“言葉”」(http://www.nhk.or.jp/1seg2/mota/)たぁ、昨年4月にワンセグ2(土曜 20:50〜20:55)で放送開始され、幅広い層からの支持を得て、10月からはEテレ(水曜 21:55〜22:00)でも放送中の5分間番組ながよ。


 モタさんの愛称で親しまれた精神科医の斎籐茂太さんのエッセイを、絵本の読み聞かせスタイルで朗読しゆう番組ながやき。


 文章は、「いい言葉は、いい人生をつくる」シリーズ(成美文庫)を再編集したもんで、モタさんの言葉と優しいタッチの水彩画が見事にマッチしちゅうがよ。


 心の名医の「言葉の処方箋」で、元気と勇気がわいてくるっちゅうて、男女年齢問わんと、ファンが静かに増大中ながやと。


 ちなみにNHKウェブサイト「どーがステーション」(http://www3.nhk.or.jp/d-station/program/mota/)でも試聴可能やっちゅうき、興味がある方は是非ご覧くださいや。


 ほんで、そんな番組を完全書籍化したがが本書やっちゅう訳ながやき。


 本書にゃあ「第一話」から「第四話」までが収録されちゅうがやけんど、ここじゃあ「第一話」だっけをちくとご紹介さいていただきますぜよ。「モタさんの“言葉”」〈第一話〉.jpg「モタさんの“言葉”」〈第一話〉2.jpg



 第一話「努力してこそ凡人になれる」


「学生時代から
成績もパッとせん。
就職やち、なかなか
内定がとれいで、いまの会社に
拾うてもうたっちゅう感じながよ。


仕事の実績もいまひとつ。
ほいたらっちゅうて
死ぬ気でがんばる
気力もない・・・。


一応結婚して子どももおるし、
まっと稼がにゃあ
家族に悪いと思うがやけんど、
これっちゅう才能もないし、
最近は体力に自信がない。


性格に弱さがあるし・・・」たぁ、
ある患者さんの言葉
ながやき。


どうも最近、
気分が晴れん、
ひょっとして
うつながやないか、と
診察にみえたがよ。



ここまで聞いて、ワシゃあ思わず、
「おまさんはすごいねぇ」と
ゆうちょったがやき。


そうやないかえ。
ズバ抜けて頭脳優秀やない。
これっちゅう
才能や頑健さもない。


それやに、ちゃんと仕事と
家族があり、生活しゆう。
ホンマにすごいと思うがよ。


特別な才能に恵まれた人。
きわだって頭脳明晰な人。
意志や体が抜きん出て強固な人。


そんな人やったら、
道は楽々と開けていくやろう。
けんど、そんな人は
一万人に一人ばあやろう。


圧倒的多数の人は平凡で、
世間にふれ回るばあの
才能やとりえは
ないがかもしれんがやき。


「けんど、そんな自分やち、悪事をなさんと、
多少は人さまのお役に立ち、
家族と生きちゅう」と思おうや。


平凡やけんど、
ちゃんと暮らしゆう自分に、
まっと自信をもってえいがよ。


「毎日、大した仕事をしやあせんところに、
男の本当のえらさがあるがやき。」(柴門ふみ)


マスコミに登場するがは、
起業して大成功をおさめた人とか、
高収入のスポーツ選手らあ、
特別な人がほとんどながよ。


彼らは「特別」やからこそ、
ニュースバリューがある。
そんな人はごく一部ながやき。


ほとんどの人が
スタープレイヤーになれんと、
コツコツと地道な仕事を
しゆうがは、普通の姿ながよ。


通勤時間帯の電車に乗りゃあ、
「この混んだ電車に毎日乗って
通勤するだけやちえらいもんや」と
本気で思うたもんながやき。


それを10年、
20年と続けるだっけで、
まっと自信をもってえい。


人生は長い旅路ながよ。
毎日が興奮に満ちちょったら、
疲れ果ててしまうやろう。


平凡は非凡にまさる
ちゅう言葉もあるがやき。
平凡は地味やけんど、
底にゃあ奥深い滋味が潜んじゅうがよ。


それに気がつきゃあ、
「どこっちゅうて
とりえのない自分」に
ふさわしい生き方が
見えてくるはずながやき。




どうぜよ?


 まっことジーンと心に沁みる、珠玉の言葉が綴られちゅうと思わんかよ?


 ちなみに第二話は「人をほめられる人が賢者」っちゅうタイトルで、第三話は「人生の満足度を上げるコツ」っちゅうタイトルで、第四話は「気をラクにもって・・・」っちゅうタイトルながよ。


 これらあについちゃあ、ここじゃあ紹介しませんきに、是非本書をご覧くださいや。


 どれも第一話同様、やわらかいタッチの水彩画と、モタさんのあたたかい言葉が詰まっちょって、温泉みたいに癒される、まっこと心の「処方箋」ながぜよ。









土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社

Posted by tsukasabotan at 10:01│Comments(1)
この記事へのコメント
 ものづくりの権威、出雲大博士(工学)が日本海からいなくなってどれほどの月日が流れただろう。今は兵庫の姫路、播磨あたりにあるダイセルという会社にいるらしいが。サステナブルな技術課題で姫路のトランプと対決し勝利したという。
Posted by イーハトーブ火山局 at 2021年09月11日 07:40