2013年06月24日

日本名門酒会蔵元有志会の研修旅行で「獺祭」見学ぜよ!

 6月21日(金)から23日(日)は、日本名門酒会(http://www.meimonshu.jp/)蔵元有志会の研修旅行やったがやき。


 ちなみに前回の研修旅行は2009年に九州方面に行ったがやったき、4年ぶり久々の開催ながよ。


 今回は、まず初日は山口県の「獺祭」(だっさい)さんの見学やって、参加メンバーは周防高森駅にお昼の12時半ばあに集合する予定やったがが、雨でJR岩徳線が遅れて、さらに徐行運転やったもんやき、「獺祭」の旭酒造さんの蔵に到着したがは、13時半を過ぎちょったがやき。「獺祭」本社入口


 さて今回の参加メンバーは、「一ノ蔵」「開華」「久寿玉」「春鹿」「白嶺」「嘉美心」「司牡丹」「西の関」「天盃」の9蔵元と、山形支部の武田庄二商店の武田社長さん、日本名門酒会本部・(株)岡永の飯田社長さんと森部長さんの、合計12名やったがよ。


 しかし、山奥やたぁ聞いちょったけんど、聞きしに勝るまさに山奥の奥にある蔵元さんながやき。


 桜井社長さんと奥様が、わざわざ玄関にお出迎えに来てくださったがよ。


 まずは旧蔵の中に入りゃあ、「獺祭」と関連商品らあの販売コーナーがあったがやき。商品紹介コーナー


 ほんで、西田製造部長さんのご案内で、まずは洗米場の見学ながよ。


 ちなみに、通常地酒蔵元は、冬場の寒造りのみながやけんど、「獺祭」さんは四季醸造で、年間通して酒造りをされゆうき、この夏場やち酒造りが見学できるっちゅう訳ながやき。





 全量山田錦のみを使い、全量純米大吟醸で、いまや1万石以上を造りゆう「獺祭」さんの洗米が、このちんまい洗米機かよと、ちくとビックリしたがよ。24洗米機


 こりゃ洗米担当者は、かなり大変ながやき。


 さらに蒸し場の見学。見学中蒸し場












 蒸す前のお米を見せてもうたがやけんど、割れものうて、キチッと粒が揃うちょって、まっこと見事なお米やったがよ。粒揃いの米


 お次は酒母室。24酒母


 「獺祭」さんじゃあ、3種類の酵母を使うて、それぞれの酵母単独で酒母を造り、その3種類の酒母をブレンドして、製品化しゆうっちゅうがやき。







 お次は麹室。24麹室


 こりゃ広いぜよ!


 しかも、ちょうど天地返しの作業中で、数名の方々が黙々と作業をされよったがよ。麹室2


 この麹の台にゃあ、床暖房みたいにヒーターが通っちょって、重量も量れるようになっちょって、乾燥具合もスッと分かるっちゅう訳ながやき。








 ほんで、モロミの仕込み蔵へ。モロミ仕込み室


 この夏場に、まさかフツフツと発酵しゆう大吟醸のモロミを見れるたぁ、ちくと妙な気持ちになるがよ。


 続いては上槽場。


 ウワサの遠心分離機は、ズラリと並んじゅうかと思いよったら、こちらの旧蔵に1台、新蔵に2台があるだっけやっちゅうがやき。遠心分離機


 それ以外の搾りは全部「YABUTA」やっちゅうんは、ちくと意外やったがよ。








 お次は、徒歩にて新蔵に移動。新蔵


 4階建ての立派な蔵が、山ん中にニョキッと生えたっちゅうイメージながやき。


 まずは洗米場を見せてもらやあ、ぼっちり作業中やったがよ。新蔵の洗米


 この洗米方法で、1万石以上のお酒に使うお米を全部洗米せにゃイカンっちゅうがやき、やっぱしこりゃ大変ながやき。









 お次は蒸し場。新蔵の蒸し場


 続いては、モロミ仕込み室。新蔵にモロミがズラリ!


 ドッカーンと広い仕込み室に、かなりビックリしたがよ。










 しかもこの夏場に、旧蔵だけでもビックリしたに、新蔵でもこれほど仕込まれちゅうたぁ、まっこと驚愕ながやき。新蔵モロミのアップ


 これっばあの量の純米大吟醸を一年中造りゆうに、いまでも品薄で全然足りんっちゅうがやき、こりゃスゴイことながよ!


 ちなみにだいたい蔵内は、年間通して5℃ばあに設定されちゅうがやと。


 お次は、新蔵の上槽場で、3台の「YABUTA」と遠心分離機も見せてもうたがよ。新蔵「YABUTA」












 ほんで、最後に見せてもうた瓶詰場が、まっこと圧巻やったがやき。新蔵・遠心分離機












 パストライザー(瓶火入れ機)とパストクーラー(瓶火入れ後の急冷機)が、ドッドーン!!パストライザーパストクーラー


 ワシも含め、蔵元みんなあが垂涎モンやったがよ。


 詳しい解説付きで、ゆっくりじっくりご案内いただいたき、この時点で16時を過ぎちょったがやき。





 さらにみんなあで、桜井社長さんに質問タイム。桜井社長さんと懇談


 いろいろなお話や、想いらあについて聞かいていただき、まっことこぢゃんと学びになったがよ。


 部屋にある模型は、何とさらに来年建設される予定の新々蔵で、これが完成すりゃあ醸造石数はさらに倍増になるっちゅうがやき、まっことみんなあ完全に脱帽ながやき。新々蔵の完成模型


 その後は、「獺祭」さんの蔵を出発し、徳山市に移動し、市内のホテルにチェックイン。


 ここから、「五橋」の酒井専務さんも加わり、みんなあで懇親会場に移動ながよ。





 会場は、桜井社長さんお薦めのフグ料理店、「栄ふく」!栄ふく


 民家の中にある民家にしか見えんお店やけんど、フグ料理の名店やっちゅうことで、ワクワクながやき!栄ふく2


 ワシらあ13名と、「獺祭」の桜井社長さんと川崎業務部長さんにもご参加いただき、15名での大懇親会のスタートながよ。









 桜井社長さんから、「獺祭2割3分磨き」の通常バージョンと遠心分離バージョンをご寄贈いただき、まずは通常バージョンで乾杯ながやき。「獺祭」で乾杯


 う〜ん!やっぱしサスガ!香りといい、味わいといい、ウマイぜよ!


 そこにフグのお造りがドカーン!フグお造り


 これが予想以上に分厚うて、ビックリ!


 これっぱあ分厚いフグのお造りは、初めていただいたがよ。


 歯応えがあって、噛み締めりゃあフグの旨みがジンワリと沁み出してきて、こりゃタマラン!


 「獺祭」が進むこと、進むこと!


 さらに遠心分離バージョンにいたっちゃあ、品格があるに、面白いばあスルスル飲めて、恐ろしいほどやったがやき。


 これがフグの白子と合わせりゃあ、まさに至高の最強タッグ!フグ白子


 あぁ、これぞ口福ながぜよ!










 さらに、フグの唐揚げが出され、こちらにゃあ「獺祭スパークリング」を合わせたがやけんど、これまた交互にやりゃあ止まらんなるがよ。フグ唐揚げ「獺祭スパークリング」












 さらにさらに、フグ鍋が出され、宴席は大盛り上がり!フグ鍋












 桜井社長さんや川崎部長さんからも、さらに突っ込んだお話らあを足るばあ聞かいてもうて、飲んで食べて語り合うて、飲んで食べて語り合うて、最高潮に!24宴席風景24宴席風景2












 〆は絶品のフグ雑炊で、ワシゃあフグだっけでお腹いっぱいになったがは、初めてやったがやき。フグ雑炊


 桜井社長さん、川崎部長さん、「獺祭」の皆さん、まっことありがとうございましたぜよ!










土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社

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この記事へのコメント
背の高い建物ですね。以前雲海酒造の焼酎工場を見学に行ったことがあります。山の斜面にあり、上から下に下ろして工程でポンプの要らない工場でした。蒸し器の下の階に酒母タンクその下の階に発酵たんくが有り合理的な工場でした。高い建物でも米は水搬ポンプで洗米をかねて上に上げるので合理的で好いですね。
Posted by ただの酔っ払い at 2013年06月25日 12:00
ただの酔っぱらいさん、コメントありがとうぜよ!
おっしゃる通り、酒造りの建物は、縦に伸びた方が効率がえいがやき。ウチらあ、横に広がっちゅうし、飛び地やしで、こぢゃんと効率が悪いがよ。敷地は広いきうらやましがられるけんど、ウチにしてみりゃあ縦に伸びちゅう建物がうらやましいがぜよ。
Posted by 竹村昭彦 at 2013年06月27日 10:41