2013年06月30日

幸せの言の葉〈695〉

「成功のハシゴに足をかける前に、それが目当てのビルに立てかけちゃあるかどうか確かめにゃあ。」(スティーブン・R・コヴィー)


「七つの習慣」の著者として知られ、世界で最も大きな影響力を持つと言われる経営コンサルタント、スティーブン・R・コヴィーさんの言の葉ながよ。


この言の葉は、あまりに当たり前のことを言いゆうようなけんど、そりゃあつまり、いかにその当たり前のことがみんなあできてないかっちゅうことながやき。


個人も組織も、まずある「目的」を達成するために、具体的な「目標」を掲げるろう。


この「目的」と「目標」がゴッチャになってしもうたりして、場合によっちゃあ違うビルにハシゴをかけてしもうたりしてしまうもんながよ。


「目的」たぁ、一言で言やあ「未来に実現したいこと」で、だいたい抽象的やき数値で表すこたぁできんがやき。


一方「目標」は、「達成すべき具体的な指標」のことで、こちらは数値で表すことができるがよ。


たとえば、「モテる男になりたい」っちゅう「目的」を持って、「3ヶ月で10kgやせる」っちゅう「目標」を掲げたとするやいか。


ほんで、その「目標」に向こうて邁進しゆう中で、いつの間にか「目的」を忘れてしもうて、「目標」が「目的化」してしまうもんながやき。


「3ヶ月で10kgやせる」っちゅうことが、何をおいたち実現したい「目的」になってしもうたら、無理な減量をしたりして、体を壊してしまうことになるかもしれんがよ。


そりゃあ、「3ヶ月で10kgやせる」っちゅう「目標」は達成できたかもけんど、体を壊してしもうて、「モテる男になりたい」っちゅう本来の「目的」は実現できんなってしもうたっちゅうことになるがやき。


こんなハシゴのかけ違いが、世の中にゃあ山のようにあるきにこそ、コヴィーさんはこの言の葉を残したっちゅうことながぜよ。










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