こりゃあ冬から春にかけて醸造したお酒の保存状態や品質をチェックするために、全てのお酒の貯蔵タンクのノミを切って(タンクの口を開けること)、ひっとつひっとつ夏場に利き酒するっちゅう、酒屋の伝統的な社内行事のひとつながよ。
「ノミ」を「きる」き「のみきり」ながぜよ。
今年は、タンク貯蔵の日本酒(普通酒、本醸造酒、純米酒)40本と、平成10酒造年度からの長期熟成酒用の純米大吟醸酒9本と、瓶貯蔵の日本酒(生酒、生貯蔵酒、ひやおろし、本醸造酒・純米酒の一部、吟醸酒、純米吟醸酒、大吟醸酒、純米大吟醸酒など)18種類とで、日本酒合計67本やったがやき。



加えて、焼酎が30本、日本酒ベースの柚子リキュールが1本、焼酎ベースの柚子リキュールが7本ばあやったがよ。


さらに、高知ファイティングドッグス(http://www.fighting-dogs.jp/)の皆さんと一緒に仕込んだ梅酒も出されちょったがやき。
これらあ全てを、ワシや醸造部長や杜氏、醸造部社員や営業部長らあの何名かで利き酒してチェックしたがやけんど、数があるだっけに、なかなかこれがシンドイがよ。


この時点での今年の司牡丹の日本酒全体の特徴は、淡麗辛口でやわらこうに仕上がっちょって、品格があるっちゅう感じながやき。
特に今年は、精米歩合60%の純米酒(「船中八策」など)が、際立ってキレイに感じたがよ。
また瓶貯蔵の中じゃあ、「坂竜飛騰(ばんりゅうひとう)」(本醸造酒)の美味しさが、こぢゃんと光っちょったがやき。
本醸造で、この価格で、この美味しさっちゅうんはまっことスゴイことやと思うき、まっと売れてえいはずながやけんど、のう。
また、今年リニュアルされた「司牡丹・封印酒」(純米吟醸酒)が、上立ち香も含み香も素晴らしゅうて、香味のバランスの良さも見事やったがよ。
とにかく今年の司牡丹も、例年以上に「どれを飲んだちハズレがない!」と言うていただけるはずやき、皆さんも是非安心して、ドンドンお召し上がりくださいや!
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社