ちなみにメジカたぁ、ソウダガツオのことで、通常は生では食べいで、加熱して食したり、宗田節(そうだぶし)の原料になったりする魚ながよ。
ただ、そのメジカの生まれてから1年以内ばあの幼魚は新子っちゅうて、毎年8月中旬から9月中旬ばあまでの僅か1ヶ月間だっけ、中土佐町久礼や須崎市あたりでだっけ、生で食するっちゅう習慣があるがやき。
今年は猛暑の影響もあってか、この新子が揚がるがが例年よりか10日ばあ遅かったようで、ワシにとっちゃあ今回が待ちに待った今年初の新子体験ながよ。
メジカはこぢゃんと鮮度落ちが早いき、その日の朝獲れやないと生で食べるこたぁできんきに、午前中は雨で天候が悪かったもんやき、ちくと心配しちょったがやけんど、大正町市場に確認したら、漁があってメジカも揚がっちゅうっちゅうことで、ホッとして出掛けたがやき。
大正町市場に到着したら、夏休み期間っちゅうこともあってか、ちんまい市場内は人であふれちょったがよ。
早速田中鮮魚店(http://dokuremon.com/shop/002/index.php)に向こうたら、13時過ぎやっちゅうに昼食のお客さんが行列やって、店内と店外にもある飲食スペースは満席で、30分ばあ順番待ちせにゃあイカンかったがやき。
こちらの鮮魚店じゃあ、お店で買うた魚をその場でさばいてもうて、おかわり自由のご飯と味噌汁と一緒にいただくことができるがよ。



ワシらあは、待ちゆう合間に、メジカの新子と鰹のワラ焼きタタキとタコの刺身と鰹のハランボ焼きを選んで購入し、さばいてもうたがやき。
さあいよいよワシらあも席について、昼食を「いただきま〜す!」ながよ。
メジカの新子にゃあ、これまた今が旬の土佐の酢ミカン、ブシュカンの皮をけずったもんがかけられちょって、さらにそこにブシュカンの汁をギュギュッと搾りかけ、醤油に付けていただくがやき。


獲れたてのモチモチプリップリのメジカの新子は、独特の爽やかな旨みがあって、そこに酸味の強いブシュカンの風味が加わりゃあ、もはやこの美味しさは他のいかなる料理にも代えられん土佐風カルパッチョ、晩夏から初秋にかけての旬の絶品料理になるがよ!
あぁ、今年もまた鮮度抜群のメジカの新子がいただける口福・・・土佐人に生まれたことを神様に心から感謝しとうなる瞬間ながやき。
本心をいやあ、さらにこれを、今なら司牡丹の生酒あたりと、9月なら「ひやおろし」あたりと合わせていただけりゃあ、至高の口福やったがやけんど、運転手は贅沢は言わんがよ。
もちろんメジカ以外のタコの刺身も、鰹のタタキも、ハランボも、まっこと絶品やったがやき。


その後は当然の定番コース、久礼八幡宮さんあたりまでブラブラ歩いて、「高知屋」(http://www.kochiya.com/)さんで名物のトコロテンをいただいたがよ。
高知県外じゃあトコロテンっちゅうたら酢醤油か黒蜜が一般的やろうけんど、こちらじゃあ鰹節とジャコのダシツユながやき。
昨年6月に、「はなまるマーケット」の「おめざ」に取り上げられ、全国から注文が殺到して大変やったらしゅうて、しばらく通販を中止しちょったみたいなけんど、今はどうながやろう?
お店は大正10年創業らしゅうて、昔ながらのひなびた感じで郷愁をさそうがよ。
1年ぶりの「高知屋」さんのトコロテン、いっただきま〜す!

鰹節とジャコのダシツユに刻み生姜の風味が加わり、さらにそこにブシュカンの皮もチビッと削りかけられちょって、ほのかな磯の風味でツルンと爽やかなトコロテンと見事にマッチして、こぢゃんと心地えい食べ物ながやき。

まっこと、土佐の高知の夏を締め括る大トリは、メジカの新子とトコロテンに決まりながぜよ!
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司牡丹酒造株式会社