9月24日(火)の秋分の日の翌日は、「花鶴」(高知市本町3-2-45 TEL:088-872-3321)さんにて「旬どき・うまいもの自慢会・土佐」〈第29回・秋の集い〉を開催したがやき。
この会は、土佐の春夏秋冬、山川海の旬のうまいもんと、旬の司牡丹を合わせて楽しむっちゅう内容で、年4回開催しゆうがよ。
詳しゅうは、ホームページ(http://tosa-no-umaimono.cocolog-nifty.com/blog/)をご覧くださいや。
ほんで今回の秋の集いのメイン食材は、メジカの新子とブシュカンながやき。
メジカ(宗田鰹)は通常は生じゃあ食さんと、大半が加工品に回されるがよ。
けんどこれが、8月中旬ばあから9月下旬ばあまでの僅か1ヶ月ばあの時期に、「新子」っちゅう今年生まれた幼魚だっけ、須崎市と中土佐町久礼だっけじゃあ、刺身で食する習慣があるがやき。
その獲れたてのモチモチプリップリの刺身に、ぼっちり旬になる酢ミカンのブシュカンをギュッと搾りかけていただく美味しさは、他のいかなる刺身にも代えられんばあ絶品ながよ。
ただし、メジカはこぢゃんと鮮度落ちが早いき、当然その日の朝獲れやなけりゃあ、生でいただくことは不可能ながやき。
ほんじゃき、海が荒れたりで当日の朝の漁で獲れんかったら、別の食材に変更せにゃあイカンかったがよ。
ほんでこの日はちくと海が荒れちょったようやけんど、何とか漁があって獲れたようで、ホッとしたがやき。
さて、ワシゃあ17時ばあに会場に到着し、ちくと打ち合わせや準備らあをしたがよ。
18時ばあから、ぼちぼちお客様が集まられ、開宴時間の18時半ちくと過ぎにゃあ、ご参加の33名の皆さんがほぼ集まられ、いよいよスタートながやき。
まずは司牡丹のリカコさんの司会で開会し、主催者を代表してワシからのご挨拶。
続いては「花鶴」のご主人刈谷さんから、この日のメニューのご紹介ながよ。
もしこの日のメインのメジカが獲れざったらイカンっちゅうことで、松茸や伊勢海老っちゅうこぢゃんと豪華なラインナップになってしもうたっちゅうお話に、会場は割れんばかりの拍手喝采に包まれたがやき。
さて、早速乾杯用の「司牡丹・封印酒」が出され、ワシの発声で乾杯し、さあ宴席のスタートながよ。
★乾杯:「司牡丹・封印酒」(純米吟醸酒):涼冷え(15℃程度)
ワイングラスでいただく「司牡丹・封印酒」は、一層華やかな香りが匂い立ち、アチコチから感嘆の声が上がったがやき。
★「司牡丹・生鮮酒〈秋〉ひやおろし純米酒」(純米生詰酒):涼冷え(15℃程度)
●前菜盛り(「沖ニロギの酢漬け」「サザエの煮物」「含め卵」「自家製ハム」「司牡丹・食べる酒粕」)
「沖ニロギ」の酸味、「サザエ」の風味、「含め卵」の甘み、「ハム」の旨み、「食べる酒粕」の辛みらあがまっこと美味しゅうて、酒の肴として見事なバランスで存在しちゅうがよ。
そこに「純米ひやおろし」の旨みが加わりゃあ、さらに美味さ倍増で、箸も杯も止まらんなるがやき。
★「司牡丹・本醸造ひやおろし」(本醸造生詰酒):涼冷え(15℃程度)
●メジカの新子とスマガツオの新子の刺身(ブシュカン添え)
さあ、いよいよメインのメジカ新子の登場ながよ。
まあ見てちや、この朝獲れプリプリのメジカ新子の魚体を!
さらにこの盛りつけられた美しさを!
ちなみに今回は、メジカの新子と共に、スマガツオの新子も一緒に盛られちゅうがやけんど、どっちがどっちか、なかなか分からんがやき。
ちなみにコチラがメジカ。
コチラがスマガツオながよ。
この2つの新子に、ファームベジコ(http://vegeco.jp/)長崎さんくのブシュカンを、ギュギュッと搾りかけていただきゃあ、あああぁぁぁ・・・うんまいっっ!!
長崎さんのブシュカンについての解説もあったがやき。
コリコリの新子独特の食感とプリプリの旨みとブシュカンの強い酸味が、絶妙なバランスで土佐人好みの味わいを醸し出すがよ。
そこに「本醸造ひやおろし」をキュッとやりゃあ、この酒の柑橘類を想わせる爽やかな含み香が、さらにメジカの美味しさに拍車をかけてくれるがやき。
これがタマルカ!交互にやりゃあ止まらんなるがぜよ!
★「司牡丹・大吟醸・黒金屋」(大吟醸原酒):涼冷え(15℃程度)
●ファームベジコの空芯菜の中華風お浸し
お次は日本酒のメイン、司牡丹最高ランクの大吟醸、黒金屋の登場ながよ。
こちらもワイングラスでいただきゃあ、まるで部屋中にフルーティな香りが充満したかと思うばあ華やかな香りが立ち上がり、こぢゃんと深う、あくまでなめらかに、豊かな味わいが口中で膨らんでいくがやき。
会場のアチコチから、感嘆のタメイキが漏れよったがよ。
空芯菜のお浸しが、この酒と合わせりゃあ、美味しさの格が1ランクも2ランクもアップしたかのようながやき。
★「司牡丹・本醸造樽酒」(本醸造樽酒):常温(20℃程度)
●焼き松茸(安芸の小松幸司さんの提供の「実生の柚子」添え)
続いては山盛りの松茸がドカンと登場!
この量で、だいたい8人分ばあながよ。
さすがにこの量の全量を国産じゃあキツイけんど、3分の1が国産で、3分の2がカナダ産やっちゅうことながやき。
これを焼き松茸にすりゃあ、部屋の隅々まで松茸の風味が見事に充満し、あぁこれぞニッポンの秋っちゅう感覚を、全身で体感できるがよ。
さらに焼き上がった松茸に、安芸の小松さん提供の「実生(みしょう)の柚子」をキュッと搾りかけりゃあ、これほどの贅沢な組み合わせものうて、こりゃまっことタマランがやき!
しかも合わせるお酒は、キノコ料理の美味しさを倍増させる「司牡丹・樽酒」ながよ。
樽酒の木の風味と松茸の木の風味が、見事にマリアージュして、お互いの美味しさをグンと膨らませ合うがぜよ!
長崎さんから、「実生の柚子」についての解説もあったがやき。
通常、いまの柚子は大半が接ぎ木の柚子で、植えてから翌年にゃあ実がなるがやけんど、「実生の柚子」は「桃栗3年、柿8年、柚子の大バカ18年」っちゅうて言われる通り、実(つまり種)から育てりゃあ、実がなるまでに18年ばあかかるっちゅうがよ。
こぢゃんと気が長い話やけんど、「実生の柚子」の高貴な香りの高さは、接ぎ木の柚子の非やないがやき。
こんな貴重な「実生の柚子」を松茸にかけて、「樽酒」と合わせていただけるらあて、何ちゅう幸せじゃろうか!!
さらに焼けたての松茸を「樽酒」の中にジュッと入れた、「松茸樽酒」も、サイコーやったがぜよ!
★「船中八策ひやおろし」(超辛口・純米生詰原酒):涼冷え(15℃程度)
●活き伊勢海老鍋
松茸の量がハンパやなかったもんやき、焼くがに時間がかかったけんど宴席は大盛り上がりで、この時点で既にスタートから2時間経過の20時半になっちょったがよ。
しかもここで、刺身で食べれるばあ鮮度抜群の、さっきまで生きちょった伊勢海老の鍋が登場!
もはやお客様はみんなあ狂喜乱舞ながやき!
しかも大人気の「船中ひやおろし」を合わせていただけるがやき、皆さん陶酔の表情になっちょったがよ。
★「かまわぬ」(永田農法・山廃仕込純米酒):ぬる燗(40℃程度)
●ファームベジコのサツマイモとイタリアンパセリと生姜と人参のかき揚げ
ここで「かまわぬ」のベストなぬる燗が登場すりゃあ、皆さんの酔いっぷりもピークに!
野菜のかき揚げが、これまたウマイこと、ウマイこと!
●伊勢海老雑炊(「コロンブスの茶卵」)
締めの伊勢海老雑炊も、窪川の「こっこ卵人(らんど)」の「コロンブスの茶卵」をかけていただきゃあ、トロットロで、これぞ口福っちゅう感じ!
★デザート酒:「司牡丹・山柚子搾り・生」(リキュール):花冷え(10℃程度)
●デザート:季節のフルーツ
さらにデザートのフルーツ盛りとデザート酒の「山柚子搾り・生」で締め括りゃあ、もはや会場全体が天国になったかのようやったがやき!
珍しゅう、マンボが中締めのご挨拶をした頃にゃあ、既にスタートから3時間以上経過の21時半を過ぎちょったがよ。
お帰りの皆さんのニコニコ満面笑顔、全身笑顔、ちくと千鳥足が、今回の大成功を物語っちょったがやき。
ご参加いただきました皆さん、そして長崎さん、「花鶴」さん、まっことありがとうございました!
皆さんからいただいたアンケートも、酔っぱろうてノタクッた文字ばっかりやったけんど、悦びの声であふれかえっちょったがぜよ!
●いせえび、さいこー!!マツタケ、さいこー!!
●こんなぜいたくな松茸の食べ方をしていいの?
●たぶん私が死ぬまでこんなにマツタケを食することはないでしょう!!
●今回の内容はある意味、反則、やっぱり最高でした!!
●楽しい時間に美味しい酒と料理です。
●毎回美味しいお酒のプレゼントありがとうございます。まだ2回目の出席ですが、貴社には申し訳ないくらい中身最高!!うれしいです。
●毎回参加したい。この会は最高です。
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司牡丹酒造株式会社