3月29日(土)は、略称FSこと「フォーシーズンズ〜四季折々のお酒を女の子だけで楽しむ会〜」(http://blog.goo.ne.jp/fourseasons-sake/)の15周年記念っちゅうことで、ちくとお休み中の幹事のお2人も含めた幹事さん6名と、常連蔵元3蔵4名と、顧問の日本名門酒会(http://meimonshu.jp/)本部・(株)岡永の飯田社長さんも含め、全11名にてお疲れ様会を開催したがやき。
会場はかのイタリアンの名店、広尾の「アクアパッツア」(http://www.acquapazza.co.jp/)さん!
ワシゃあ18時ちょい過ぎばあに到着したら、お店の前にボッチリ奈良の「春鹿」今西社長もおられ、2人で店内に入ったら、一番乗りやったがよ。
ほいたら、わざわざ日高シェフがご挨拶に来てくださったがやき。
既にテーブルセッティングは完璧。
この並べられたワイングラスに、3蔵元の日本酒を注いで、日高シェフの絶品イタリアンに合わせていただくっちゅうがやき、まっこと楽しみながよ!
18時半にゃあ三重の「若戎」の重藤さんご夫婦も含め皆さん集まられ、さあいよいよ15周年お疲れ様会のスタートながやき。
まずはあらかじめ送っちょった3蔵元の日本酒を、ズラリと出してもうたがよ。
三重の「若戎」さんは、以下の3アイテムを出品。
●「若戎 純米大吟醸 雫酒 五年熟成」
●「義左衛門 WK-20 純米吟醸 酵母伝」
●「真秀 純米吟醸 育もと 中取り 氷温熟成」
奈良の「春鹿」さんは、以下の2アイテム。
●「春鹿 南都霞酒」(純米吟醸薄にごり生酒)
●「春鹿 木桶 四段仕込み」(純米生原酒)
ほんで司牡丹は、以下の4アイテムやったがやき。
●「船中八策・薄にごり生酒」(薄にごり純米生酒)
●「司牡丹 仁淀ブルー」(純米酒)
●「司牡丹・酒槽搾り大吟醸」(純米大吟醸原酒)
●「司牡丹・樽酒」(本醸造樽酒)
さてまずは、やっぱし春のイメージの「春鹿 南都霞酒」と「船中八策 薄にごり生酒」の2アイテムを選び、幹事代表の清永さんの発声で乾杯したがよ。
さあ、こっからは日高シェフの旬のイタリアンと日本酒の、夢のコラボながやき。
●季節野菜のバーニャカウダ
鮮度抜群の春の生野菜が美しゅう盛り付けられて出され、それらあを手で取って、バーニャカウダに付けていただくがよ。
バーニャカウダのニンニクの風味と辛みが、生野菜の甘みをさらに引き出し、美味いこと美味いこと!
2つの薄にごり酒でいただきゃあ、まっこと見事な酒の肴になって、止まらんなるがやき。
●サヨリと花&葉ワサビと気仙沼産マグロのカラスミとイタリア産ボラのカラスミの冷たいパスタ
ワサビの風味とカラスミの塩辛さが、いかにも珍味っぽい味わいで、こりゃ司牡丹やろっちゅうことになり、「司牡丹・仁淀ブルー」を合わせていただいたがよ。
この酒の柑橘類を想わせる風味が抜群の爽やかさで、この料理の辛みや塩分を心地よう流してくれるがやき。
こりゃ相性バッチリやいか!
皆さん大絶賛やったがよ。
●新玉葱のスープ フランス産黒トリュフ
お次は、新玉葱の甘みと黒トリュフの独特の風味が薫り立つ、絶品スープが登場。
「司牡丹・樽酒」を合わせてみりゃあ、この酒の森林浴を想わせるような樽の風味が、トリュフの風味をグッと引き立て、一層深みのある重層的な美味しさにランクアップし、こりゃタマランがやき。
このあたりで、みんなあの会話も一段と盛り上がり、オシャレなお店の雰囲気を壊しかねんばあワイワイ状態になったがよ。
●桜鱒とホワイトアスパラと菜の花のソテー ケイパーソース
春の風味満載の食材に、ケイパーの辛みと酸味が加わり、これまた美味いこと!
「若戎 雫酒」の繊細な香味が、見事にマリアージュしたがやき。
●桜海老とフキノトウのフリットのBigoli(自家製太いスパゲティ)
これまた春の風味の食材が、前の料理よりか濃厚な味わいで感じられるがよ。
ほいたらもうちくと濃い味わいのお酒がえいろうっちゅうことで、「義左衛門」を合わせていただいてみたがやき。
おお!これまたイケるやいか!
この酒のふくよかな味わいが、この料理の風味に一層膨らみを与えてくれるかのようながよ。
●鮮魚と天使海老のクネルを巻き込んだ春キャベツと蛤 高知のトマトの蒸し物 軽いクリーム仕立て
鮮魚と海老をすり身にして春キャベツで巻いたロールキャベツとハマグリの旨み、高知産トマトの甘みと酸味、クリームのコクとやわらかさらあが、見事なハーモニーを口中で奏でるがやき。
それぞれの食材が、バラバラの音域で歌いながらも、こぢゃんと美しゅうハモって聞こえてくるかのようながよ。
このナチュラルで優しいクリーミーなハモりに、もうひとつ別の音域の「司牡丹 酒槽搾り大吟醸」を合わせてみりゃあ、さらに想像以上の深いハモりが出現し、あぁ美味いぜよ!
●和牛ヒレ肉のロースト 木の芽ソース 田芹のサラダ添え
和牛ヒレ肉ローストの下にゃあゴボウのペーストが敷かれちょって、さらに木の芽のソースがからみ、こりゃまっことイタリアンっちゅうよりか和食のステーキの美味しさながやき。
この料理にゃあ、「司牡丹 樽酒」、「真秀 育もと」、「春鹿 木桶」、それぞれでやってみたがよ。
「司牡丹 樽酒」は森林浴を想わせる樽の風味が木の芽のソースと見事に引き立て合うて、「真秀 育もと」はナチュラルな酸味と幅のある旨みがヒレ肉の旨みとバッチリ響き合い、「春鹿 木桶」はその凝縮したような米由来の甘みがゴボウのペーストの風味とのコントラストが極上やったがやき。
●ホワイトチョコレートのムース カモミールのジェラート
さすがにこのデザートにゃあ、どの日本酒も難しいかと思うたけんど、今西さんが持って来られた日本酒カクテル専用「Sakenic炭酸」で「司牡丹 樽酒」を割ってみたところ、カモミールのリンゴのような甘い風味やホワイトチョコの甘みらあと、意外にもマッチして、なかなかユニークな組み合わせとなり、新たな発見やったがよ。
●小菓子
●コーヒーorティー
〆は、コーヒーをいただきもって、小菓子をいただいたがやき。
しかし、この料理全体を通して感じたがは、こりゃあイタリアンっちゅうよりか、国産の食材の旬の風味を活かしちゅう点じゃあ和食に近い印象やったがよ。
今回、日本酒を合わせるっちゅうことで、特別コースを組んでくださったがかと思うたら、訊ねてみりゃあ普段のコースやっちゅうがやき。
ワシらあ全員の一致した意見は、このコース料理にゃあ、どんなワインよりか日本酒の方が相性がえいはずやっちゅうことやったがよ。
帰り際に、日本酒の伝道師でもある幹事の皆さんが、日高シェフに「絶対普段から日本酒を置いた方がえい!」っちゅうて、こぢゃんとアピールされよったがやき。
新たな日本酒の可能性を見出だすことのできた、まさにFS15周年にふさわしい、素晴らしい一時やったがよ。
幹事の皆さん、そして日高シェフはじめ「アクアパッツア」の皆さん、まっことありがとうございましたぜよ!
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社