
「シェ・パニーズ」といやあ、一世を風靡したカリフォルニア・キュイジーヌの立役者で、地産地消で体に優しい食材らあを使う、もはやレジェンドといえるオーガニック・レストランながよ。
そんな凄いレストランのシェフが、何で高知に来て、さらに何でワシも一緒に宴会をすることになったかっちゅうたら、以下通りの経緯ながやき。
いまや日本全国、海外にもその名を轟かせちゅうフードディレクターの野村友里(http://www.babajiji.com/)さんが、「Nomadic Kitchen」(http://momadic-kitchen.org/)っちゅう食のプロジェクトで、「シェ・パニーズ」シェフのジェロームさんや彼の仲間の東京のシェフらあを招いて、この翌々日の4月13日(日)に香川県の女木島にて、食イベントを開催することになったっちゅうがよ。
実は野村友里さんは、高知県Iターン組の市吉さんのご尽力もあり、「イートリップ」イベントらあで何度か高知にもいらっしゃっちょって(「2013年3月5日」のブログ参照)、ファーム・ベジコ(http://vegeco.jp/)の長崎さんや、「思い出がかり」の松田さん(http://mnnbo2.exblog.jp/)らあと、こぢゃんと懇意になり、高知県の食の大ファンになられちゅう方ながやき。
ほんじゃき、せっかくご近所の香川県でイベントがあるがやったら、その前に是非高知県にも寄って、土佐の高知のうまいもんを、ジェロームさんや東京のシェフの皆さんに食べさいちゃりたいっちゅうことで、長崎さんに連絡があったらしいがよ。
ほんで、2月に長崎さんやワシらあがブログにアップしちょった(「2014年2月18日」のブログ参照)、「左」にて開催された旬野菜と旬の司牡丹での宴席の様子を見られちょって、是非「左」に行きたいっちゅうてご指名があったようながやき。
ほいたらっちゅうことで、長崎さんからワシにも連絡があって、旬の司牡丹を何本か持ち込みさいてもうて、ワシも参加することになったっちゅう訳ながよ。
さてまずは、19時ばあにゃあ、ご接待さいていただく側の高知県内の方々が集まって、ジェロームさんらあシェフ連中はちくと遅れて来られるっちゅうことやったき、先に宴席をスタートさいてもうたがやき。
「左」の宇賀さんが腕によりをかけた、土佐の旬の食材を使うた絶品料理がズラリと並ぶ中、まずは「司牡丹・生鮮酒〈春〉土州霞酒」(薄にごり純米酒)と「司牡丹・封印酒」(純米吟醸酒)を出さいてもうて、行く春を惜しみもって春限定の「霞酒」で乾杯ながよ。


このお酒は、春らしい爽やかな芽吹きの生命力を感じさいてくれるき、似いた風味を持っちゅう「小夏と愛子の浅漬け」や「胡瓜の梅漬け」らあと、バッチリやったがやき。


浅漬けは、小夏の酸味と愛子(トマト)の旨みとパプリカの食感らあが、漬け汁の爽やかな酸味で見事にまとめ上げられちょって、このお酒で爽やかさがグッとアップして、美味いこと美味いこと!
梅漬けは、昨年「野菜ソムリエサミット」でダントツの日本一に輝いた長崎さんくの胡瓜を使うちゅうき、そのまるでメロンみたいなみずみずしさと旨みとシャキシャキの食感に、梅の酸味が加わってこれまた爽やかで、こりゃまっこと最高の酒の肴やったがよ。
続いての「封印酒」は、フルーティでスムースな飲み口が特徴で、味わいの中にクリーミーな風味があるき、「マスカルポーネ蜂蜜イチゴ」や「フキとイタドリのゴマだれ」らあにバッチリやったがやき。


お次は、実はまだ出荷前の「船中八策・零下生酒」(超辛口・純米生酒)を出さいてもうたがよ。

今回は、春の名残りと夏の走りの時期やき、春の旬の酒と夏の旬の酒の両方を堪能していただこうっちゅう趣向ながやき。
まずは「じゃこ味噌」をいただきもってこの酒をやりゃあ、抜群のキレの良さで後口を爽やかにキッてくれるき、交互にやりゃあ止まらんなるがよ。

続いては、「海洋深層水で育てたアワビの酒蒸し」と「カブト海老潮煮」を合わいていただいたがやき。


小振りやけんど、旨みがギュッと凝縮したようなコリコリのアワビの美味しさが、ほのかな苦みと共に口中いっぱいに膨らんで、ああぁぁ・・・こりゃタマラン!
そこに「船中・生」をキュッとやりゃあ、一瞬それらあの味わいを倍増させるかのように旨みがさらに膨らんで、後口は心地えいばあサラリとキレていくがよ。
またカブト海老は、卵をタップリ抱えちょって、まるで旨みの重層構造ながやき。
そんな美味しさも、この酒は口中いっぱいに膨らまいて、後口はサラリとキッてくれるがよ。
やっぱしこの手の海の幸と「船中」の相性の良さは、抜群ながやき!
マンボこと松田さんは、この海洋深層水で育てたっちゅうアワビの美味しさをベタ誉めで、あんまり語り続けて止まらんもんやき、ちくと黙らいちゃろうと、そのアワビの殻の穴を指でふさいで「可杯(べくはい)」にして飲んだら美味しいっちゅうて言うたら、「いや!ホンマや!美味しい!この殻も可杯として売れるかもしれんねえ!」っちゅうて、さらに語り続けだいてしもうたがよ。



続いての「ホタルイカの辛子味噌」も「船中・生」でやり、これまた美味しかったがやき。

そんな頃の、20時ちょい前ばあに、「シェ・パニーズ」シェフのジェロームさんらあご一行様が到着。
野村友里さんは、残念ながら仕事の関係で高知にゃあ来れんかったけんど、宜しゅうお願いしますっちゅうことやったがよ。
ジェロームさんや東京のシェフの皆さんは、「左」の宇賀さんのお料理にいろいろ質問をされるろうっちゅうことで、調理場前のカウンターに座っていただき、まずはみんなあで歓迎の乾杯ながやき。

ビールの方もおられたけんど、「霞酒」を紹介しもって注がいてもうちょったき、それで乾杯してくださった方もおられたがよ。
そっから後は、ちくと追いついてもらわにゃイカンき、ここまでのお酒をいろいろご紹介さいてもうたり、注がいてもうたりしたがやき。
4番目のお酒は、「司牡丹・仁淀ブルー」(純米酒)。
この酒の、爽やかな柑橘類を想わせるほのかな酸をしのばせた味わいが、「パリパリレモンキャベツ」や「トマトとバジルのオリーブオイルソテー」らあの酸味がポイントになっちゅう料理と、見事にマリアージュしたがよ。


五番目のお酒は、あえて冷やさんと常温にさいてもうた、「司牡丹・永田農法・純米酒」(純米酒)を出さいてもうたがやき。
これが、「新玉葱の黒甘酢・黒胡椒」、「干し入河内大根炒り煮」、「竹の子と土佐あかうしの旨煮・木の芽」らあと合わせていただきゃあ、美味いこと美味いこと!




まず新玉葱は、その紹興酒みたいな黒甘酢と黒胡椒の強烈な風味を、この酒がやわらこうに包み込んでくれるがよ。
干し入河内大根は、その歯応えと、噛みゃあ噛むばあジンワリと沁み出いてくる旨みがまっこと絶品で、この酒と合わせりゃあ、旨みが見事な二重奏になり、さらに三重奏にも感じられるばあの美味しさやったがやき。
竹の子と土佐あかうしは、木の芽の風味、竹の子の食感と生命力を感じさせる味わい、土佐あかうしのたっぷりの旨みが、まっことこの料理だけで口中で三重奏が奏でられるかのようながよ。
さらに「永田純米酒」と合わせていただきゃあ、もはやその旨みは、フルオーケストラの交響曲ながやき!
ジェロームさんも、この料理を一番気に入っちょったようながよ。
また、永田農法についてや酒米についてらあを、通訳の方を通して、いろいろお話さいてもうたがやき。
そっから後は、皆さんアチコチ移動しもって、飲んで食べて語り合うて、飲んで食べて語り合うて、こぢゃんと盛り上がったがよ。


終盤にゃあ、デザート酒として、「司牡丹・山柚子搾り・ゆずの酒」(リキュール)も出さいてもうたがやき。
皆さんから、「こりゃあ美味しい!」っちゅうて、大絶賛をいただけたがよ。
ちなみに長崎さんが、Facebookにアップしちょった「おっぱいトマト」も持ってきてくれちょって、バカウケやったがやき。

コレ、ワシと誰でハンブンコしたがやったっけ?
そんな具合にかなりの酔っぱらいになった頃、〆の「卵かけご飯」が登場!

しかも、海洋深層水で育てた青のりを振りかけちゅうき、青のりの風味がフワッと薫って、まっこと美味しかったがよ。
こうして盛り上がりまくりの宴席は、22時半ばあにお開きとなり、「左」の宇賀さんらあも一緒に店頭にてみんなあで記念撮影して、大団円となったがやき。

ちなみにこの後も、「バッフォーネ」(http://www.baffone.com/)に2次会に行って、さらに大盛り上がりやったがよ。
ジェロームさんをはじめ、わざわざ高知にお越しいただきました皆さん、まっことありがとうございましたぜよ!
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司牡丹酒造株式会社