「おまさんは翼を持っちゅうがやき。それを使うことを学び、ほんで、飛び立ちや。」(ジャラール・ウッディーン・ルーミー)
ペルシァ語文学史上最も偉大な詩人と呼ばれる、ジャラール・ウッディーン・ルーミーさんの言の葉ながよ。
人間は、あるときアッちゅう間に成長し、まるで翼を持っちゅうかのように飛翔することがあるっちゅうんは、三島由紀夫さんや、ルソーさんも言うちゅうらしいがやき。
ほんで、そんな翼を、実は誰やち持っちゅうっちゅうがよ。
ほんじゃき、自分も翼を持っちゅうと気づくことが、まず最初ながやき。
ほいたら「翼」たぁ何か?
そりゃあ「自分が得意とすること」ながよ。
まずは自分が得意とすることを見つける。
2番目は、それの使い方を学ぶことながやき。
あの大空を悠々と飛び回りゆう鳥らあやち、最初は飛び方が下手くそで、まずは飛び方を練習することから始めるがよ。
つまり、なんぼ翼を持っちゅうことに気づいちょったち、飛び方を練習せにゃあ、鳥でさえうまいこと飛翔するこたぁできんっちゅうことながやき。
飛び方を学んだら、あとは一気に飛翔するだけながよ。
けんど、どんな鳥やちホンマに上空まで一気に飛翔するにゃあ、自分の力だけじゃあダメで、上昇気流に乗らにゃあイカンがやき。
そりゃあつまり、「自分の得意とすること」と「世の中が求めゆうこと」の一致点を見つけるっちゅうことながよ。
それができりゃあ、どんな人間やち、上昇気流に乗って一気に上空まで飛翔することができるっちゅうことながやき。
「坂竜飛騰(ばんりゅうひとう)」っちゅう言葉の通り、それを成し遂げて飛翔したがが、かの坂本龍馬さんながよ。
ほんでそりゃあ、龍馬さんらあのような偉人だっけができることやのうて、誰やちできるっちゅうことながぜよ。