「力量が足りんがやない、意志が足りんがぜよ。」(ヴィクトル・ユーゴー)
フランス・ロマン主義の詩人・小説家で、「レ・ミゼラブル」の著者として有名な、ヴィクトル・ユーゴーさんの言の葉ながやき。
ちくと難しい仕事を頼まれたとき、すっと「私にゃあできません」っちゅうて断る人が少のうないろうがよ。
そういう人の「できん」理由は、本人からすりゃあ「力量不足でできません」ちゅうつもりかもしれんけんど、頼んだ方からすりゃあ「やりとうありません」ちゅう風にしか聞こえんがやき。
ほんで実際そりゃあ、大抵は「やりとうありません」が本心ながよ。
だいたいちくと考えてみりゃあ分かることやけんど、もし力量不足を「できん」理由にして仕事を断るがやったら、自分の力量を超える仕事は全部断るっちゅうことになり、そりゃあまったく進歩する気がないっちゅうことになるがやき。
進歩する気がないっちゅうことは、結局「やりとうありません」っちゅうこと、やろうとする意志がないっちゅうことながよ。
ほんじゃき、難しい仕事に挑戦して、できる限りのことをやってみて、それでもうまいこといかざったとき、「すみません。力量不足でした。」っちゅう場合にしか、「力量不足」っちゅう言葉は使うたらイカンっちゅうことながやき。
力量不足を言い訳に使うたらイカンがよ。
そりゃあ意志が足りんだっけのことやと、心に刻み付けちょかにゃあイカンがぜよ。