「英知たぁ、元から備わっちゅうもんやない。ワシらあが自分で発見していかにゃあならんもんながぜよ。」(マルセル・プルースト)
フランスの作家・エッセイストで、美食家としても有名な、マルセル・プルーストさんの言の葉ながやき。
確かに脳ミソの出来が違うような、生まれながらの天才っちゅう人もおるろう。
けんど、人間にとっての英知となると、そんな天才にやち元から備わっちゅう訳やないがよ。
英知たぁ、単なる知識や小賢しい知恵らあやのうて、まっとまっと深い智恵のことながやき。
そりゃあ仏教でゆう「悟り」やったり、キリスト教でゆう「愛」やったり、あるいは孔子の「論語」の教えやったり、老子の「無為自然」の教えやったり・・・そんな深うて広大な智恵のことを英知っちゅうがよ。
ほんじゃきナンボ生まれつきの天才やったとしたち、自らが探求し発見していかにゃあ、決して手に入れるこたぁできんもんながやき。
逆に脳ミソの出来が大したこたぁない凡人やったとしたち、自らが探求し発見していくことができりゃあ、必ず手に入れることができるもん。
それが英知やっちゅうことながぜよ。