2014年12月28日

「ラ・ボンバンス」司牡丹の会〈第16回〉ぜよ!

12月26日(金)は、予約の取れん大人気日本料理の名店「ラ・ボンバンス」(http://www.bombance.com/)さんにて、司牡丹の会〈第16回〉を開催したがやき。


 「ラ・ボンバンス」さんは、ズ〜ッとミシュランで1ツ星を取り続けゆう名店ながやけんど、その料理の美味しさと日本酒との抜群の相性の良さは、ワシから言わせりゃあ三ツ星ながよ。


 まあけんど、さらに予約が取れん店になってしもうたら困るき、もうこれ以上星を取ってもらいとうないがが実は本音ながやき。


 さて、ワシゃあ17時半ばあにゃあ西麻布のお店に入り、スタッフの方々とお酒やグラスの形状や順番らあの打ち合わせをして、メインイベントの「袋吊り今搾り」の準備もしたがよ。
(1)グラス準備バッチリ


 19時前にゃあ、主催者の「きき酒師」の古川万里子さんも来られ、美しい和服の女将さん姿に着替えられ、お客様も集まられだしたがやき。


 まずはお越しになられた方々から順番に、ウエルカムドリンク「司牡丹・山柚子搾り・ゆずの酒」(リキュール)を、シャンパングラスにてお召し上がりいただいたがよ。
(2)ウエルカムドリンク「山柚子搾り」


★「司牡丹・山柚子搾り・ゆずの酒」(リキュール)

















 さて、開会時間の19時半にゃあ、17名のお客様がほぼ揃われ、まずは主催者を代表して古川さんがご挨拶。
(3)主催の古川さんご挨拶


 続いてはワシがご挨拶さいてもうて、お次は「ラ・ボンバンス」の渡辺さんがご挨拶されたがやき。
(4)渡辺さんご挨拶




















 ほんで、乾杯酒の「一蕾(ひとつぼみ)」(純米吟醸酒)がボルドーグラスに提供され、渡辺さんの発声で乾杯して、待ちに待った至高の宴席のスタートながよ!
28乾杯


★「一蕾(ひとつぼみ)」(純米吟醸酒)

●「胡麻豆腐 キンメ鯛添え」

(6)一蕾と胡麻豆腐



















 関東の地酒専門店限定の希少な純米吟醸酒は、ボルドーグラスでいただきゃあ、華やかな香りと柔らこう包み込むような味わいが一層引き立ち、アチコチから「おいし〜い!」っちゅう声が上がったがやき。


 炙りキンメ鯛とイクラと卵黄のナチュラルな旨みと、モチモチの胡麻豆腐の上品な旨みが見事にマッチし、さらにこの酒の美味しさを尚一層倍増さいてくれるがぜよ!


 さて続いては、早くもメインイベントのスペシャルなお酒の登場ながよ。


 まずはワシから「袋吊り搾り」っちゅうんがいかに貴重な搾り方かの説明をさいていただき、さらに今回の「袋吊り搾り」は、19年に一度しか飲めん、超貴重なお酒やっちゅう解説をさいてもうたがやき。


 今年の12月22日は冬至やったがやけんど、実は19年に一度しか訪れん「朔旦冬至(さくたんとうじ)」やったがよ。


 「朔旦冬至」たぁ、1年に一度の太陽が生まれ変わる日である冬至と、1ヶ月に一度の月が生まれ変わる日である新月が重なるっちゅう日のことで、19年に一度の大吉日ながやき。


 そんな大吉日の「朔旦冬至」の日にお酒を搾り、「朔旦冬至搾り」(しぼりたて薄にごり純米生原酒)として発売しちゅうがやけんど、今回の「袋吊り今搾り」に使われちゅうモロミ(正確にゃあモロミに近いにごり酒)は、その「朔旦冬至搾り」のもんながよ。


 さらに、実は「冬至」らあの節気は、「二十四節気」と言われ、1年を24等分し、その分割点を含む日に季節をあらわす名称をつけたもんながやき。


 ほんでその「二十四節気」を、さらに5日(または6日)ずつの3つに分けた期間のことを、「七十二候」と呼ぶがよ。




 「七十二候」の名称は、気象や動植物の変化を知らせる短文になっちゅうがやけんど、それぞれが「二十四節気」の「初候」「次候」「末候」とも呼ばれるがやき。


 「冬至」の場合やったら、12月22日から12月26日までが「冬至の初候」、12月27日から12月31日までが「冬至の次候」、1月1日から1月5日までが「冬至の末候」となるがよ。


 つまり、まだ本日までは「朔旦冬至の初候」の期間ながやき。


 ちゅうことは・・・全ての人が大上昇運に転じる、19年に一度の大吉の期間は、まだ続きゆうっちゅうことながよ!


 ほんじゃき、本日の「袋吊り今搾り」も、19年に一度の「朔旦冬至搾り」やっちゅうことながやき!


 さらにさらに!冬至の日にゃあ古来より、「運盛り」っちゅうて、「ん」のつく食べ物を盛り、それらあを食べりゃあ、一層「運」が呼び込めるとされちゅうがやけんど、本日の料理コースは全てに必ず一品は「ん」がつく食材が入っちゅう、「運盛りコース」となっちゅうがよ!


 ちなみに「司牡丹」にも「ん」がつくき、お酒も全て「運」がついちゅう訳で、本日ご参加いただいた皆様の、来年1年の招福は、間違いなしっちゅうことながやき!


 だいたいこんな解説をさいてもうて、ご参加者の皆様が大盛り上がりに盛り上がったところで、カウンターのカーテンを取り外しゃあ、皆さんの眼前に「袋吊り今搾り」が登場したがよ!
(7)袋吊り今搾り(8)袋吊り今搾り2

















★「司牡丹・袋吊り今搾り」(しぼりたて薄にごり純米生原酒)

●「雲丹の焼きおにぎり しらすチーズパン 鰆」



 19年に一度の大運を招く「朔旦冬至搾り」の「袋吊り今搾り」の登場に、皆さんから歓声が上がり、写メを撮りまくり!
(9)袋吊りに感動のお客様


 けんど皆さんご注意くださいや。


 この「袋吊り搾り」は、酒税法違反にならん方法で搾りゆうっちゅう点を、どうぞお忘れなく!














 さあ、白ワイングラスを持って、お客様が満面笑顔で「袋吊り」に殺到ながやき。
(10)袋吊り今搾りを注ぐ(11)袋吊り今搾りと料理


 一口含みゃあ、そのピチピチ鮮度抜群の生命力あふれる味わいは、まさに大運を招くスペシャルな味わいながよ!


 雲丹の旨みとこのお酒の旨みが、しらすチーズパンのコクたぁこのお酒のコクが、炙り鰆の鮮度感たぁこのお酒の鮮度感がまっことバッチリやって、このお酒の生命力で、さらに豊かさが倍増するかのようやったがやき。











★「司牡丹・本醸造樽酒」(本醸造樽酒)

●「トリュフとフォアグラの茶碗蒸し ギンナン入り」

(12)樽酒とトリュフとフォアグラ茶碗蒸し


 さてお次は、「ラ・ボンバンス・司牡丹の会」名物、トリュフとフォアグラ料理と、樽酒の組み合わせながよ。


 トリュフの木の子の風味とフォアグラの独特の旨みが、ブルゴーニュグラスでいただく常温の樽酒のナチュラルな杉樽の風味と組み合わされりゃあ、お互いの風味が見事な調和で膨らみを倍増さいて、まるで森林浴をしゆうかのように、こぢゃんと豊かな心地になっていくがやき。


 アチコチから「あぁ、美味しい!」っちゅう声やため息が漏れよったがよ。






★「司牡丹・槽掛け雫酒」(純米大吟醸原酒)

●「アワビとフカヒレのステーキ チンゲン菜添え」

(13)雫酒とアワビとフカヒレステーキ


 続いては、フルーティかつ膨らみのある純米大吟醸酒が、ボルドーグラスに注がれたがやき。


 フワリと立ち上がる品格のある華やかな芳香、口中で広がる芸術ともいえる美しい含み香、比類無きまろやかさで膨らむ深い味わい・・・これらあが至高の調和をもたらしてくれるがよ。


 そのあまりの芳香と美味しさに、アチコチからため息が漏れよったがやき。


 また、このお酒の深い旨みが、アワビのキモのソースの旨みとバッチリで、お互いを高め合うて、美味しいこと、美味しいこと!




★「司牡丹・仁淀ブルー」(純米酒)

●「ファーム・ベジコ・高知の長崎さんの野菜 バジルソースと司牡丹・食べる酒粕」



 続いては、高知のファーム・ベジコ(http://vegco.jp/)の長崎さんから直送された新鮮野菜の登場ながよ。
(14)長崎さんの野菜(15)仁淀ブルー


 野菜ソムリエサミットにてダントツの食味評価で日本一に輝いたキュウリや、セロリ、キントキニンジン、ダイコン、ヒノナカブらあは生で、スティックセニョールは湯がいて出され、それらあを「司牡丹・食べる酒粕」か長崎さんくの永田農法バジルを使うたソースにつけていただくがやき。


 「食べる酒粕」も美味しさが絶賛やったがやけんど、このバジルソースの豊かな風味がまっこと野菜のナチュラルな旨みとバッチリやって、大絶賛やったがよ。


 また、弘岡カブは干し貝柱のダシで炊かれちょって、トロットロの食感とカブ本来の旨みとダシの旨みがまっこと見事で、これまたウマイことウマイこと!


 さらに、この酒の爽やかな柑橘類を彷彿とさせるほのかな酸をしのばせた淡麗辛口の味わいが、これらあ野菜のナチュラルな味わいと見事にマッチして、お互いの良さを引き立て合うて、幸せ気分を増大さいてくれるがやき。


 主催の古川さんも、他のお客様も皆さんが、生野菜をかじりもっていただく日本酒の美味しさに、感激しちょったがよ。
(16)野菜を食べる古川さん(17)野菜で飲むお客様


 長崎さん、絶品野菜をご寄贈いただき、まっことありがとうございましたぜよ!













 またここで、ボンバンスさん特製の「酒盗ジュース」が登場!
(18)酒盗ジュース


 土佐の珍味・酒盗を日本酒で割った、酒と珍味をいっぺんに取れるっちゅう、メニューに乗ってない逸品の登場に、皆さん大悦びやったがやき。













★「船中八策・槽搾り黒」(超辛口・槽搾り純米酒)

●「雲子と揚げ芋の葛餡かけ鍋」

(19)船中・黒と鍋


 続いては、司牡丹の人気ナンバーワン商品「船中八策」のプレミアムバージョン、「船中八策・槽搾り黒」が登場!


 ナチュラルで華やかな上立ち香、品格のある含み香、鮮烈で輪郭のハッキリした味わいが柔らこう口中に膨らんでいくがよ。


 雲子(タラの白子)のトロけるような旨みと揚げ芋の香ばしさ、葛餡のトロリとした風味らあが、このお酒と合わせることで、一層鮮烈に浮かび上がってきて、後口は心地えいばあ爽やかにキレていくもんやき、交互にやりゃあ止まらんなるがやき。


 このお酒は、まさに料理と共に味わう食中酒として最高レベルの酒質ながよ!




★「かまわぬ」(永田農法・山廃仕込純米酒)
(22)かまわぬのぬる燗

●「サーロイン炭火焼き」

(20)サーロインを炭火で焼く
















 お次は、1.8kgものサーロインを、肉塊のまんまで炭火焼きに!
(21)サーロインを切り分ける(23)サーロイン炭火焼き


 実は4時間も前から焼きはじめちょったらしいがやけんど、仕上げの炭火焼きで室内に立ち込める肉が焼ける煙に、消防的に大丈夫やろうかと心配しもっても、ヨダレがあふれてくるがやき。


 切り分けられたサーロインは、シンプルにワサビ、塩、マスタード、塩昆布の4つでいただくがよ。


 どれをつけていただいたち、肉の旨みがまっことジューシーで、こりゃまっことタマラン美味しさ!



 意外にも塩昆布でいただいたち、塩分と昆布の旨みが、肉の旨みをキチンと引き立てて、こぢゃんと美味しかったがやき。


 さらにこのサーロインに、高知県唯一の山廃仕込み「かまわぬ」のベストなぬる燗を合わせるがよ。



 サーロインのジューシーな旨みの余韻に、この酒のぬる燗の幅のあるコクが加わりゃあ、「くぅぅ〜〜っっ!!」っちゅう言葉が込み上げてくるがやき。


 あぁ、日本人に生まれた幸せ、満喫ながよ!


 ここで、新店「SUDACHI」の手伝いに行かれちょった岡元料理長さんがいらっしゃり、ちくとご挨拶され、お客様お1人お1人にお礼を述べて回られたがやき。
(24)岡元料理長ご挨拶

















★「司牡丹・もろみ酒」(純米にごり生原酒)

●「スッポンの丸雑炊」


 お次は、「袋吊り搾り」の中身を空けて、トロットロの「司牡丹・もろみ酒」をご堪能いただくがよ。
(25)袋吊りの袋をあけて「もろみ酒」(26)もろみ酒とスッポン雑炊


 再び皆さん、白ワイングラスを持って、ニコニコ満面笑顔で行列ながやき。


 このお酒をスッポン雑炊のトロットロの旨みと合わせりゃあ、旨みのデュエットが美しいハーモニーを口中で奏でるがよ。



 あぁ・・・これまた体の芯まで、心の奥まで沁み込むような美味しさのマッチングながやき!








 お客様も皆さん、恍惚の表情を浮かべられちょったがよ。(27)宴席風景


















★「源十」(純米大吟醸原酒・秘蔵10年以上大古酒)

●デザート:「黒胡麻シャーベット&白いコーヒーのブランマンジェ&チョコレートムース」



 いよいよ〆は、「源十」とデザートの組み合わせながやき。
(28)源十とデザート


 このお酒のまったりと熟成した、干したフルーツを想わせる風味が、黒胡麻やコーヒーやチョコレートの風味と見事に調和し、これぞまっことの口福ながよ!


 この時点で、時間は既にスタートから3時間が経過した22時半になっちょったがやき。


 皆さんもはや結構立派な酔っぱらいのはずやに、ニコニコ満面、全身笑顔の方々ばっかしながよ。










 こうして大盛り上がりのまんま、23時前にゃあ、臨時女将の古川さんのお礼のご挨拶があり、無事お開きとなったがやき。
(29)古川さん締めのご挨拶



 3時間半ばあの長丁場で1人あたり4合以上飲んじゅうはずやに、ご参加の皆さんはまっこと名残惜しそうに、幸せいっぱいの満面全身笑顔で、けんどちくと千鳥足で帰路につかれたがよ。
(30)カラ瓶ズラリ


 ご参加いただきました皆さん、古川さん、そして渡辺さんと岡元料理長さんをはじめとする「ラ・ボンバンス」スタッフの皆さん、まっこと今年最高のひと時を、ありがとうございましたぜよ!


 ほいたら最後に、皆さんからいただいたアンケートの中から、悦びの声の一部を以下にご紹介さいていただきます。


●おいしいお酒、おいしい味わい方を知れて幸せです。


●様々な味わいのお酒をいただけて楽しかったです。


●今搾りを都内の飲食店で見ることができて、うれしかったです。また、他の日本酒イベントにはない、この情報量はすばらしいです。ありがとうございました。


●お酒の魅力、そこにある物語をたくさん知れて、またお酒とお料理の最高のハーモニーを味わえて、本当に幸せでした。言葉になりません。


●おいしく、楽しく、あたたかい空気で、とても幸せでした。














土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社

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