2015年01月30日

「郷土野菜を楽しむ会」第4回ぜよ!

1月28日(水)の晩は18時半から、「郷土野菜を楽しむ会」第3回が、「草や」(高知市鷹匠町2-1-41 TEL:088-855-3436)さんにて開催されたがやき。


 この会は、3年前から毎年1月に開催されよって、前回の第3回までは「野菜ソムリエコミュニティこうち」(http://vfckochi.jugem.jp/)さんが主催で、ワシが理事長を務めさいていただきゆう「土佐学協会」(http://tosagaku.cocolog-nifty.com/report/)が共催にて開催されよったがやけんど、今回は「土佐学協会」主催にての開催ながよ。


 第1回は「草や」さんで「入河内大根」や「十市茄子」をメインに30数名にて開催し、第2回は「土佐料理司」さんで「入河内大根」「十市茄子」「弘岡カブ」「銀不老」らあをメインに50数名にて開催し、第3回は「ビュッフェレストラン エズ」さんで「入河内大根」「弘岡カブ」「田村カブ」「銀不老」「大道高菜」らあをメインに、「山形在来作物研究会」とのコラボで80数名にて開催やったがやき。


 ほんで今回は、初の「土佐学協会」の主催で、準備期間もあんまりなかったき、30名ばあのちんまい会にしょうと思うちょったがやけんど、結局49名で2部屋に分かれての満席状態の開催となったがよ。


 今回のメインの郷土野菜、「弘岡カブ」「田村カブ」「大平カブ」「入河内大根」「銀不老」らあが、ズラリと展示され、「入河内大根グッズ」らあの即売コーナーも準備され、お客様も次々と入場されたがやき。
(1)3つのカブ(2)入河内大根、銀不老


















(4)入河内大根グッズ(5)入河内大根グッズ2


 ちなみに入河内大根は「入河内大根のこそう会」の有澤会長さんに、入河内大根の資料は安芸市役所の小松さんに、田村カブは野菜ソムリエコミュニティ高知の押岡さん(田村蕪式会社プロジェクト)に、大平カブは越知町役場の遠近さんに、ご寄贈いただいたがよ。


 さらに、岡崎農園さんからはトマトを、土佐清水市役所の早川さんからはダイダイをご寄贈いただき、いろんな野菜やハーブはファームベジコ(http://vegeco.jp/)の長崎さんから、お酒はもちろん司牡丹から、ご寄贈いただいたがやき。


 皆さん、まっことありがとうございますぜよ!



 奥の部屋のシネマトグラフ会場の皆さんにも、母屋会場に座布団を持って一旦集まっていただき、予定開始時間をちくと過ぎた18時40分ばあに、野菜ソムリエ兼農家のファームベジコの長崎さんの司会でスタート。
(3)開会


 まずは開会のご挨拶を、「土佐学協会」理事長として、ワシがさいてもうたがよ。

















 ほんで潮江の農家・熊澤秀治さんと高知工科大学の竹田順一先生にゲストとしてお越しいただき、水菜の原種とも言われゆう郷土野菜「潮江菜」について、熊澤さんにミニ講演をお願いしたがやき。
(6)熊澤さんミニ講演(7)熊澤さんミニ講演2





















 昨年末の12月26日の高知新聞夕刊で詳しゅう紹介されちょったけんど(「1月10日」のブログ参照)、かの牧野富太郎博士が採取を指示されたっちゅう、幻の郷土野菜「潮江菜」らあについて、新聞にゃあ書けんかったようなネタらあをお話くださったがよ。


 熊澤さんは潮江菜を追いかけて35年、結果的にいろんな郷土野菜について、詳しゅうなったっちゅうがやき。


 ほんで、潮江菜が消えてしもうたがは、前回の南海大地震にて、潮江地区が水没してしもうたがが原因やろうっちゅうがよ。


 ほんで、実は牧野博士が、この野菜は残さにゃあイカンと指示されたがは、潮江菜だけやないっちゅうがやき。


 把握できるだけで、高知県の伝承野菜は、何と60種類以上あるっちゅうがよ!


 もしそれらあが復活できりゃあ、高知県にとってどれっぱあスゴイことになることやろうか!


 また、潮江菜の完全復活と、一般の口に入るようになるにゃあ、まだ2年ばあかかるっちゅうがやき。


 ほんじゃき、最近になって潮江菜を食べたことがあるっちゅう岡崎農園の岡崎さんに、ちくと感想を語ってもうたがよ。
(8)岡崎さんのお話


 潮江菜を、鍋にして食べたらしいがやけんど、あんまりアクも出んし、ダシをよう吸うし、さらに形も崩れんっちゅうがやき。


 これが普及したら、白菜はのうなるがやないかとまでおっしゃったがよ。


 その後は質問タイム。
(9)質問タイム


 早速、松崎淳子先生(土佐学協会副会長・土佐伝統食研究会代表・高知県立大学名誉教授)や「草や」の師匠・横山礼子さんらあから、いろんな質問っちゅうか感想らあが出されたがやき。



 こうして、熊澤さんのミニ講演は終了し、再び2部屋に分かれて、お食事タイムながよ。













 松崎先生に音頭をとっていただき、みんなあで乾杯したがやき。
(10)松崎先生乾杯ご発声30(11)乾杯



















 ちなみに司牡丹からは、土佐学協会の活動の一貫で誕生した「日土人(ひとびと)」(永田農法・純米酒)と、「司牡丹・山柚子搾り・ゆずの酒」(リキュール)と「司牡丹・仕込水」らあを協賛さいてもうちょって、皆さんガンガン飲まれよったがよ。
(12)楽しむ会風景(13)楽しむ会風景2

















(14)楽しむ会風景・シネマト会場




















●前菜(弘岡カブの酢カブ セロリキンピラ 赤軸ホウレン草お浸し)
(15)前菜


 この前菜をいただきもって、ワシゃあ「日土人」が2〜3杯飲めてしもうたがやき。

















●バーニャカウダサラダbyファームベジコ
(16)サラダ


 このサラダも、やっぱし「日土人」がガンガン進んだがよ。


















●ハマチにんにくヌタ
(17)ハマチにんにくヌタ

 「草や」さん自家製のヌタが、まっこと美味しゅうて、これまた「日土人」がナンボやち飲めてしまうがやき。

















●うるめカルパッチョ 田村カブのドレッシング
(18)ウルメのカルパッチョ


 これまた「日土人」とバッチリやって、あらためてやっぱし、司牡丹のお酒は土佐の野菜料理とバッチリ合うっちゅうことを実感、再確認さいてもうたがよ。















●入河内大根の雪見みぞれ鍋
(19)入河内大根の雪見みぞれ鍋(20)入河内大根の雪見みぞれ鍋2
















(21)入河内大根の雪見みぞれ鍋3


 鍋料理が出された頃にゃあ、ワシゃあアチコチ移動しもって、ご挨拶したり語り合うたりお酒を注ぎ合うたりしよったき、いただくヒマがなかったがやき。


●水田農園ゴボウの天婦羅



 こちらのお料理についちゃあ、出されちょったことすら気づいてないき、画像も押さえてないがよ。










●大平カブの炒め煮 赤うしホホ肉トマトソース
(22)大平カブの炒め煮赤うしホホ肉トマトソース


 こちらのお料理は、一口だっけいただけたがやき。



 トロけるばあ美味しかったぜよ!















 このあたりでシネマトグラフ会場にて、松田雅子監督率いる「思い出がかり」の皆さん制作による、高岡郡越知町桐見川地区で収穫されゆう大平カブの映像上映があったがよ。
(24)大平カブの映像2(23)大平カブの映像


 ちなみに越知町の國貞副町長さんにもお越しいただき、悦んでいただけたがやき。


















●田村カブ塩漬入り雑炊
(25)雑炊


 この雑炊のナチュラルな旨みが、まっこと体の芯まで届く美味しさやったがよ。


●銀不老ぜんざい
(26)銀不老ぜんざい


 幻の豆と言われる銀不老のナチュラルな甘みが、まっこと沁みるがやき。


















 こうして、いろんな分野のキーマンが集うた宴席は、アチコチでこぢゃんと会話の花が咲きまくったようで、大盛り上がりのうちに3時間以上が経過し、22時前にゃあ無事お開きとなったがよ。


 いろいろご寄贈やらご協力やらいただきました皆さん、美味しいお料理を作っていただきました「草や」の皆さん、そしてご参加いただきました皆さん、まっことありがとうございましたぜよ!












土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社

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