「他人が自分よりか優れちょったとしたち、そりゃあ恥やないがよ。けんど、去年の自分よりか今年の自分が優れちゃあせんがは立派な恥ぜよ。」(ジョン・ラボック)
イギリスの銀行家で政治家、また生物学者で考古学者でもある、ジョン・ラボックさんの言の葉ながやき。
人間っちゅうんはどういう訳か、「アイツはワシより優れちゅう」とか、「コイツはワシより劣っちゅう」とか、すっと他人と自分を比較したがるもんながよ。
けんど、よう考えてみたら、他人が自分よりか優れちょろうが優れちょるまいが、そんなこたぁどうじゃちえいことやないかよ。
自分が他人よりか優れちょったち、えらいてやっちゅう訳やないし、自分が他人よりか劣っちょったとしたち、別に恥な訳やないがやき。
そんな他人との比較よりか大事なことは、去年の自分よりか今年の自分が優れちゅうかどうかっちゅう、自分自身に進歩があるかどうかっちゅう点ながよ。
もし去年の自分よりか今年の自分が優れちょったとしたら、そりゃあ素晴らしいことやき、自分自身をこぢゃんと褒めちゃったらえいがやき。
けんど、もし去年の自分よりか今年の自分が優れちゃあせんかったとしたら、そりゃあ大いに恥ずべきことやき、こぢゃんと反省せにゃあイカンっちゅうことながぜよ。