「幸福の扉は内側に開くきに、開けるにゃあちくと下がらにゃあならんがよ。扉を押しゃあ、ますます固う閉じてしまうがぜよ。」(キェルケゴール)
デンマークの哲学者・思想家で、実存主義の創始者とされちゅう、キェルケゴールさんの言の葉ながやき。
「幸福の扉は内側に開く」っちゅう言の葉にゃあ、まっことハッとさせられたがよ。
こりゃあつまり、ホンマの幸福は、外の世界にあるがやのうて、自分の内側の世界にあるっちゅうことを意味しちゅうがやないろうか。
ほんじゃき、「外へ外へ」っちゅう感覚ばっかしでおったら、内側に開く扉を押しゆうがとおんなじで、ますます固う閉じてしまう、つまり幸福から遠ざかってしまうっちゅうことながやき。
さらに、ホンマの幸福は、自分だけの幸福を追求するだけじゃあ、成り立たんっちゅうことに気がつかにゃあイカン、自分の周囲の人らあの幸福も同時に考えにゃあイカン・・・幸福は周囲とのバランスの上に成り立っちゅうっちゅうことも意味しちゅうがやないろうか。
ほんじゃき、「ワシがワシが」っちゅう感覚ばっかしでおったら、内側に開く扉に思いっきり近づいて開けろうとしゆうがとおんなじで、開きそうで開かん、つまり周囲との調和を考えて一歩下がらにゃあイカンっちゅうことながよ。
キェルケゴールさんは、この短い言の葉の中に、何と深い意味を込められたことやろうか!