「過去たぁソファやのうて、トランポリンのように使うもんぜよ。」(ハロルド・マクミラン)
イギリスの第65代首相を務めた、ハロルド・マクミランさんの言の葉ながよ。
ソファをトランポリンのように使うたりするがは子供だけかもしれんけんど、マクミランさんは、過去はソファやのうて、トランポリンのように使うべきやっちゅうがやき。
その意味するところは、おそらくこういうことながよ。
まず、過去をソファのように使うっちゅうことは、過去を単なる思い出として、ただ振り返ってゆったりと懐かしむだけっちゅうことやろう。
一方、過去をトランポリンのように使うっちゅうんは、過去の失敗も成功も全部含めて、自分の未来の飛翔に利用するっちゅう意味やないろうか。
過去をソファのように使うだけやったら、これまでせっかく体験してきた失敗も成功も、ただ懐かしむだけのもんになり、そりゃあ自分の未来にゃあ何の関係もない、分断されたただの事実になってしまうがやき。
けんど、過去をトランポリンのように使やあ、過去の失敗体験も成功体験も、現在を媒介として未来につながりを持ち、そりゃあ未来の飛翔の種になるっちゅうことながぜよ。