2015年03月12日

『麻布十番「Gen Yamamoto」×帯屋町「Craps」奇跡のコラボ』ぜよ!

3月8日(日)の晩は、「土佐のおきゃく〈2015〉」(http://www.tosa-okyaku.com/)参加イベント、『麻布十番「Gen Yamamoto」×帯屋町「Craps」奇跡のコラボレーション』が開催されたがやき。


 このイベントは、日本酒や焼酎らあをベースに、日本の果物や野菜らあを使うて「料理のようにカクテルを創作する」っちゅう、いま最先端のバー、麻布十番「Gen Yamamoto」(http://www.genyamamoto.jp/)の山本幻さんをお招きしてのイベントながよ。


 そんなGenさんの、高知県の日本酒と焼酎をベースにした、高知県の果物や野菜を使うたカクテルを、5品のコースで堪能できるがやき。


 さらにそれぞれのカクテルにバッチリのアミューズを、これまた土佐の食材をふんだんに使うて、帯屋町の老舗オーセンティックバー「Craps」(高知市帯屋町1-2-8徳屋ビルB1 TEL:088-824-2771)のオーナーで、高知県トップクラスのバーテンダー、塩田貴志さんが創作されるっちゅうがよ。


 こりゃあまさに、「奇跡のコラボレーション」ながやき!



 さて、ワシゃあいろいろお酒も提供さいてもうちょったがやけんど、1品目のお酒が変更になった関係らあもあって、ちくと心配やったき、早めの18時過ぎにゃあ会場の「Craps」さんにうかごうたがよ。


 ほいたら既にGenさんは下準備の真っ最中やったがやき。
(1)Genさん下準備中


 久々のGenさんにご挨拶さいてもうて、ちくとお話をさいてもうたがよ。


 1品目のカクテル用の日本酒は、最初の予定は「船中八策・しぼりたて」(超辛口・純米生原酒)やったがやけんど、Genさんから「微発泡のお酒はないろうか」っちゅうお話があったき、急遽先日搾ったばっかしの「純米大吟醸しぼりたて薄にごり生原酒」の槽口取り(微微発泡)に変更さいてもうたがやき。


 Genさんは、「バッチリです!」っちゅうて笑顔で応えてくださり、ホッとしたがよ。


 さて、次々とお客様がいらっしゃり、カウンターはドンドン埋まっていったがやき。


 野菜らあを提供いただいたファームベジコ(http://vegeco.jp/)の長崎さんも来られ、Genさんとの再会を悦び合われよったがよ。


 さて、地下2階の席まで満席の25名のお客様が集まられ、19時にゃあ開会ながやき。


 東京からこの会のために帰省されちゅう塩田さんの息子さんの司会でスタートし、まずは塩田さんからの開会のご挨拶ながよ。
(2)塩田さん開会ご挨拶


 元々は、ファームベジコの長崎さんが、「料理通信」の記事で「Gen Yamamoto」が、永田農法のトマトや日本酒や焼酎らあを使いゆうっちゅうて紹介されちゅうがを発見し、ワシ(竹村)に「東京出張の時に是非行って来て!」っちゅうことで、ワシがうかごうた(「2013年7月22日」のブログ参照)がが始まりながやき。


 そっから、長崎さんが高知県産の野菜や果物らあをGenさんに送ったり、塩田さんもお店にうかごうたりするようになり、今回ついに高知にお招きすることになったがよ。


 塩田さんからは、そんなお話があったがやき。






 続いては、Genさんのご挨拶。
(3)Genさんご挨拶


 高知県の野菜や果物は水がえい、力強さが違うっちゅうお話らあをされたがよ。


 さあ、いよいよ一品目のカクテルながやき。
(4)一杯めのカクテルつくり中
















 司牡丹の「純米大吟醸しぼりたて薄にごり生原酒」に土佐文旦を手つぶしした果汁(+果肉)を加えたもんを、あらかじめ準備されちょって、それをシャンパングラスに注ぎ、最後にチョビッと高知県産の生姜を一片加えて完成ながよ。


★土佐文旦+生姜+司牡丹・純米大吟醸しぼりたて薄にごり生原酒カクテル


 このカクテルで、みんなあで乾杯して、さあ宴席のスタートながやき。
(5)乾杯(一杯めの大吟醸カクテル)


 大吟醸のフルーティな香り、薄にごりの春霞のようなテクスチャーが、文旦を手つぶしした果汁と、ほのかな生姜の風味を媒介として見事に融合し、絶妙のバランスで調和しちょって、まっこと一杯目から感動モンの美味しさやったがよ。


 ご参加の皆さんからも、いきなり感嘆の溜め息が漏れよったがやき。
(6)会場風景
















 さて、ワシらあは地下2階の自分らあの席に戻んたがよ。
(7)B2会場風景


 ほいたら一皿目のアミューズが登場したがやき。
















●胡瓜のアミューズ:清水鯖のリュエットと胡瓜のトッピングオープンサンド風カナッペ 胡瓜のピクルス浅漬け風添え
(8)胡瓜のアミューズ


 これがまた、まっこと旨いこと、旨いこと!


 実はワシゃあアミューズにゃあそんなに期待してなかったがやけんど、まさに塩田さん渾身の一皿っちゅう感じで、その情熱まで伝わってくるような美味しさやったがよ。


 さて、二つ目のカクテルの創作風景を見るために、ワシゃあまた階段を上がったがやき。
(9)2杯めつくり中


 ほいたらGenさんは、ぼっちり高知県の伝統野菜の入河内大根を、これまた手つぶしされよったがよ。


 手を使うてすりつぶした方が、味わいもえいし食感もえいっちゅうことやったがやき。















★小夏+入河内大根+「司牡丹・龍馬からの伝言・米取り焼酎」(25度・十年以上熟成大古酒)仕立てのカクテル
(10)入河内大根のカクテル


●トマトのアミューズ:カラートマトの三色マリネとトマトのムース添え

(11)トマトのアミューズ


 まずこのカクテルにゃあ、入河内大根のすりつぶした汁とアラレ状に小そう切った入河内大根が入っちょって、その土佐の大地を感じる旨みと、「龍馬からの伝言」の練れた熟成の風味がまっこと見事に溶け合うて、さらに小夏の酸味が見事なアクセントになっちょって、これまた絶妙なバランスの上に成り立っちゅう美味しさやったがよ。


 さらにアミューズがこれまた、ただのサラダかと思うたら、さにあらず、トマト一つ一つに別々の手が加えられちょって、いろんな味付けで漬け込まれちょって、旨いこと旨いこと!














★土佐文旦+「司牡丹かまわぬ」(山廃純米酒・H25BY)熱燗仕立て
(12)3杯めつくり中(13)熱燗カクテル
















●文旦のアミューズ:文旦と鰹の包み揚げ 文旦餡ソース添え

(14)文旦アミューズ


 続いては、何と!熱燗カクテルやっちゅうがやき。



 コーヒーのデミタスカップに、「司牡丹・かまわぬ」(山廃純米酒)の熱燗(58℃!)を注ぎ、そこに土佐文旦にほんの少量の糖分を加えて煮詰めたもんを加え、これで完成やっちゅうがよ。


 なんぼゆうたち、これで美味しいがやろうかと半信半疑でいただいてみりゃあ、「かまわぬ」の幅のある旨みも、文旦の酸味も、糖分も、どれもが主張し過ぎることのう、どれもがまっこと控えめにほのかに、けんどシッカリと存在感を現しちょって、絶妙な美味しさやったがやき!


 温度も、飲む時にゃあ45℃ばあになっちょって、ほんわかとした美味しさで癒されるがよ。


 ここで、ハタと気づいたがやき。


 Genさんの目指されゆうカクテルは、道元禅師の「典座教訓(てんぞきょうくん)」で言うところの真の味、「淡(たん)」ながやないろうか、と。


 「淡」は、ただ薄味っちゅう意味やのうて、素材本来の旨みらあを凝縮した味わいらあが全て溶け込んだ上での淡い味わいっちゅうような意味で、まさに和食の原点といえるがよ。


 ほんじゃき、Genさんのカクテルは、どれも淡い味わいながら、全てが突出せん絶妙なバランスの上に成り立っちょって、かつどの素材も生かされちゅうがやき。


 まっこと、ほんのチョビッと配合割合を間違うただっけで成り立たんなるような、ピンポイントで成立しちゅうカクテルやっちゅうことやろう。


 通常のカクテルが足し算のカクテルやとしたら、Genさんのカクテルは引き算のカクテルながぜよ。


 また塩田さんの文旦アミューズも、Genさんのカクテルに負けんばあ美味しかったがよ。


 鰹の旨みと文旦の酸味が、まっこと見事なバランスで統合されちょって、絶品やったがやき。


★ファームベジコの胡瓜+土佐文旦+「司牡丹いごっそうゴールド」(43度・樫樽貯蔵米取り焼酎10年以上熟成大古酒)
(15)胡瓜カクテルつくり中(16)胡瓜カクテル
















●小夏のアミューズ:北川村産鴨の青切り小夏のビガラードソース

(17)小夏のアミューズ



 お次は、長崎さんくの「食味日本一」に輝いた胡瓜と、何とアルコール度43度の樫樽貯蔵焼酎を合わせるっちゅうがよ。


 これまた大丈夫やろうかと思いもって、どう表現されるがやろうと、ワクワクしてしまう自分がおったがやき。


 胡瓜は手つぶしした汁とアラレ状に小そう切ったもんを使い、さらに土佐文旦にチビッと糖を加えて煮詰めたもんと、「いごっそうゴールド」は予想以上に薄めにしちょったがよ。


 確かに個性的な樫樽貯蔵焼酎やきにこそ、ここまで薄めたち特徴がシッカリと現れるがやき。


 ほんで、その薄められた樫樽焼酎の風味に、胡瓜の風味と文旦の酸味が加わりゃあ、見事なマリアージュで新たな「淡味」が立ち現れてくるがぜよ!


 もはや、「まいりました!」っちゅう感じながよ。


 また、塩田さんのアミューズも、負けちゃあせんがやき。


 鴨のやわらかな旨みに青切り小夏の爽やかな酸味が加わり、こりゃまっこと一流フレンチレストランの逸品としたち通用するばあの美味しさやったがよ。


 また、新聞社さんの取材も入っちょって、高知県産の野菜や果物を前に、Genさんがカクテルを提供しゆう画像らあが撮影されよったがやき。
(18)取材撮影


 「高知県の野菜や果物、お酒の印象は?」っちゅうインタビューにゃあ、「高知県産品の特徴は、水にあると思います。野菜も果物も、お酒も、全て同じ高知県の水でできてますから。私のカクテルは水分のバランスを考えて作られてますので、高知県産品はピッタリです。」っちゅうように答えられよったがよ。















★フリードリンク


●パスタ:鰹出汁風味と土佐山産梅の和風スープパスタ

(20)スープパスタ


 続いては、フリードリンクながやき。


 Genさんにゃあ、ちくと休憩していただき、「Craps」のスタッフの方々が、定番のカクテルを作ってくれたり、またビールを注文してもえいがよ。


 ここでワシゃあ、是非先日の「四国地カクテルバトルロイヤル」にて優勝した、塩田さんの地カクテル「おりょうセレナーデ」(「2月25日」(19)優勝ボトルを持つ塩田さんのブログ参照)を注文したいっちゅうて、発表さいてもうたがやき。



 何名かの方々が、ワシも私もっちゅうて注文が入ったがよ。


 「おりょうセレナーデ」は、芸西村産のマスクメロンと直七酢、「司牡丹・永田農法・純米吟醸酒」らあを使うたカクテルで、これまた絶品やったがやき。


 Genさんのカクテルたぁ違うて、引き算のカクテルやあないけんど、足し算のカクテルとしちゃあ最高峰の美味しさで、足し算を超えて掛け算の美味しさのカクテルやと感じたがよ。


 せっかくやき、塩田さんに、優勝トロフィーの「二升五合(益々繁盛)ボトル」を持って、ポーズをとってもうたがやき。


 おっとしもうた!肝心のカクテルの写真を撮り忘れてしもうた!すまんぜよ!



 ちなみにお料理は、和風スープパスタやったがやけんど、ツルンとしたパスタが鰹出汁と梅の風味に見事にマッチングして、素晴らしい完成度の美味しさやったがよ。


 パスタっちゅうより、半田素麺?っちゅう感覚で、一気に食べてしもうたがやき。


★輝トマト+紫蘇+「空海」(深層水割芋焼酎)仕立て
(21)トマトカクテルつくり中(22)トマトカクテル
















●生姜のアミューズ:生姜と佐川産吉本牛乳「地乳」で作った生姜のプリンのデザート

(23)生姜のアミューズ


 いよいよラストのカクテルは、芋焼酎の風味とトマトと紫蘇の風味が、これまた絶妙に均衡した美味しさで、感動したがよ。


 生姜のアミューズも、佐川の地乳の風味とバッチリで、ホンワカした美味しさで、見事と言うほかないがやき。


 このあたりでワシゃあ結構酔うちょって、立派な酔っぱらいに仕上がっちょったがよ。


 何回も地下2階から階段を上り降りして、膝もわらいよったがやき。


 こうして、まっこと「奇跡のコラボ」に嘘偽りのない最高のイベントは、21時半ばあにゃあ無事お開きとなったがよ。


 終了後も、皆さんアチコチで名残り惜しそうに語り合われたり、Genさんと記念撮影されたりと、大盛り上がりやったがやき。
(24)記念撮影(25)Genさんと長崎さん

















 Genさん、塩田さん、スタッフの皆さん、まっこと素晴らしいイベント、ありがとうございましたぜよ!


 ちなみにその後も、半分ばあの方々が2次会の「十刻(ととき)」(高知市廿代町4-6 TEL:088-825-1136)に参加し、Genさんや塩田さんを囲んで大盛り上がりやったがぜよ。
(26)十刻(27)2次会で記念撮影
























土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社

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