「ホンマに幸せになりたけりゃあ、いまこの瞬間と過去の瞬間とを比べるような罠に陥っちゃあイカン。過去のおまさんはその瞬間よりか、いずれ来る未来を想いよったろうがよ。」(アンドレ・ジッド)
フランスの小説家でノーベル文学賞受賞者の、アンドレ・ジッドさんの言の葉ながやき。
人は、過去の幸せやった瞬間を想い浮かべて、いまと比べてしまうもんながよ。
ほんで、いかにいまが不幸せかを、確認してしまうもんながやき。
けんどジッドさんは、そんな罠に陥っちゃあイカンっちゅうがよ。
その、過去の幸せやったっちゅう瞬間を、ようじっくりと思い返してみいや。
その時感じた幸せたぁ、実はその瞬間の幸せっちゅうよりか、未来に対して希望が持てたきに感じた幸せやあないかよ?
部活の試合で決勝点を入れた時、希望の進路に合格した時、難しい仕事を成し遂げた時、プロポーズしてOKをもろうた時、初めての子供が生まれた時、会社で昇進した時・・・深う考えてみりゃあ、どれもが未来に対して希望が持てたきに感じた幸せやあないかよ?
ほいたら、たとえいまこの瞬間が不幸せやと感じちょったとしたち、未来に対して希望が持てりゃあ、そりゃあ幸せに転換することができるはずながやき。
つまり、過去の幸不幸といまの幸不幸を比べることらあにまったく意味はないっちゅうことながよ。
幸せっちゅうもんは、過去にもいまにものうて、未来に対する希望の中にあるっちゅうことを、ジッドさんは言いたいがやないろかのう。