ワシらあ以外は、日本名門酒会本部の稲葉さん、静岡中部支部・株式会社平喜地酒部の松井さん、「若竹」の佐藤さん、加盟店さん14名(2名ばあ遅れての参加)が参加され、19名での会議やったがよ。


松井さんの司会進行で開会し、ワシの講演からのスタートやったがやき。
まずは日頃のご厚情に感謝を申し上げ、司牡丹の担当が道家営業部長に替わったき、宜しゅうお願いを申し上げさいてもうたがよ。
さてワシの講演の内容は、「日本酒業界の近年トレンドと司牡丹の方向性について」っちゅうタイトルながやき。
まずは予備知識として、日本酒のグルコース濃度についてのお話ながよ。
日本酒度は実は比重やき、ホンマの甘さや辛さの指標やないがやき。
米の「でんぷん」が「デキストリン」になり、「オリゴ糖」になり、「ブドウ糖」へと変わっていくがやけんど、酒に残っちゅう糖分の組成によって、感じる甘みは違うてくるがよ。
「デキストリン」は「でんぷん」に近いき甘うのうて、「オリゴ糖」はほのかな甘さで、一番甘いがは「ブドウ糖」(=グルコース)ながやき。
つまり、日本酒度がナンボ「+」やち、残糖の構成が「ブドウ糖」が多けりゃあ甘い酒になるっちゅうことで、このような糖化率の高い酒、すなわちグルコース濃度の高い酒が、最近の流行りながよ。
日本酒業界の近年トレンドとしちゃあ、まず全国新酒鑑評会金賞受賞酒は、既に3年以上前に、グルコース濃度の平均で2.0以上やって、年々そりゃあ高まりゆうがやき。
さらに、市販酒やち、純米酒よりか純米吟醸酒、純米吟醸酒よりか純米大吟醸酒っちゅう具合に、年々グルコース濃度が高まっていきゆうがよ。
参考までに、昨年度の「SAKECOMPETITION 2014」の純米酒のグルコース濃度の平均は1.49、最高は2.95で、純米吟醸酒の平均は1.74、最高は3.57やったがやき。
このようなグルコース濃度の高い酒質は、一口で「旨い!」と分かりやすうて、特に若い人らあにこぢゃんと人気が高いがよ。
けんど、「量は飲めん」、「1杯で終わってしまう」、「料理が進まん」らあの欠点も、一部じゃあ問題視されちゅうがやき。
ちなみに司牡丹の場合、元々グルコース濃度は他社よりか低うて、純米酒で1.0〜1.2程度、純米吟醸酒で1.2〜1.4程度ながよ。
今年の司牡丹の金賞受賞の大吟醸酒は、司牡丹としちゃあかなりグルコース濃度高めに造って、2.0ばあやったがやけんど、出品酒の中じゃあ、まだまだ平均よりかなり低いようながやき。
そんな中で、司牡丹のブラッシュアップの方向性はっちゅうたら、流行りの酒質を追うがやのうて、あくまで司牡丹「らしさ」に磨きをかけて、ブラッシュアップしていくっちゅうことながよ。
司牡丹「らしさ」たぁ、土佐の食材を引き立てる骨太な淡麗辛口、何杯飲んだち飲み飽きせん美しい酒っちゅうことながやき。
たとえりゃあ、一口で満足するような濃いスープは最後まで飲めんけんど、一口じゃあちくと物足りんばあのスープが最後の一口まで美味しいっちゅうことながよ。
そんな酒質のブラッシュアップのために近年取り組みゆう具体策は、以下の通りながやき。
●生での貯蔵温度をさらに下げる(9℃→7℃程度)→クーリングロールを追加。
●生での貯蔵日数を短うする(3週間→2週間程度)→作業の都合やのうて、酒の都合。
※ただし今流行りの酒と違うて、元々グルコース濃度の低い辛口の酒は、あんまり貯蔵日数が短すぎりゃあグルコース濃度が低うなりすぎ、味わいが硬うなるがよ。目指すところは、辛口でありながら、より鮮度感があり、より輪郭のハッキリした、膨らみがありもって後口のキレのえい酒!
●「中小企業ものづくり補助金」による設備(サーマルタンク3基)導入(今年3月)
★本年12月以降の年末最需要期における「船中八策」の鮮度アップ。
★来年の新酒より、吟醸・大吟醸の鮮度アップ。
★来年の新酒より、「船中八策」のさらなる鮮度アップ。
これらにより、流行りの甘口好きの若い人らあにも、「辛口やのに美味しい!」っちゅうて言うてもらえる酒を目指すっちゅうことながやき。
辛口から逃げん!土佐の淡麗辛口の王道を歩むっちゅうことながよ。
ワインや流行りの甘口酒は、ソースのように料理の味わいの上に乗っかるような合い方やけんど、司牡丹の理想とする淡麗辛口の酒は、出汁のように、料理の素材そのものの美味しさを下から支え、美味しさを押し上げるっちゅうことながやき。
また、司牡丹の考える「淡麗辛口」の「淡」たぁ、単に薄い味わいやのうて、まっと深い、素材そのもののスピリッツのようなもんを抽出したような、淡い味わいの中にも複雑かつ精緻なもんが溶け込んじゅうようなイメージながよ。
ほんで、司牡丹じゃあ毎年年間平均50回ばあ、楽しむ会らあを全国各地で開催し、司牡丹と土佐の食の力で、お客様の人生を豊かにしゆうけんど、そりゃあ現場での確認、つまり「お客様の嗜好」と解離せんようにっちゅう意味もあるがやき。
そんな中で、年間1000件を超える悦びの声をいただきゆうっちゅう事実は、「お客様の嗜好」とつながっちゅうっちゅう証拠でもあり、ワシらあの勲章でもあるがよ!
つまり、食材の美味しさを下から押し上げる淡麗辛口の酒を、飲み手の人生を豊かにするために醸す・・・それが司牡丹(Tsukasa=Top、Botan=King of flower)ながぜよ!
だいたいこんなような話をさいてもうて、その後はいろいろ質疑応答らあがあり、拍手喝采の中でワシの講演は終了したがやき。
続いては松井さんの司会進行で、月例会議ながよ。
5月の支部実績報告、5月の基軸・戦略商品実績報告、「夏生選酒権2015」速報、「妖怪焼酎」について、平成27年金賞受賞酒〈第1弾〉についてらあの報告があったがやき。
また、日本一手間を掛け造る和リキュール、「司牡丹・山柚子搾り」夏の販売大作戦についての報告があり、ワシと道家部長からも、ちくと「山柚子搾り」がいかに手間を掛けちゅうか、お話さいてもうたがよ。

さらに松井さんから、「プロが選んだ鰻に合う酒」についてと、「うな酒三撰」についての報告があったがやき。
その後は、「若竹」の佐藤さんから、2015年度「若竹・呑み切り」についてや、夏の限定酒「若竹・純米大吟醸・竹の風」についてのお話があったがよ。

また、「若竹」の静岡限定商品「重兵衛」についての話し合いも、成されたがやき。
続いては、「平成27年6月・品質管理委員会」に委員として出席されちょった加盟店の「ブンゴヤ」さんから、各部門の上位入賞酒らあについての報告があったがよ。

今回の「品質管理委員会」じゃあ、「若竹」さんが「吟醸部門」で「若竹鬼ころし・純米吟醸」が1位、「本醸造部門」で「若竹鬼ころし・特別本醸造原酒」が2位にランクインされ、全商品低温瓶貯蔵の効果が早速表れちょって、サスガながやき。
わが司牡丹は、これまで「品質管理委員会」の「本醸造部門」にて5連覇を成し遂げちょったがやけんど、今回は残念ながら6連覇成らずで、「司牡丹・本醸造レトロラベル」が4位入賞やったがよ。
けんど、「純米部門」にて、「船中八策」と「司牡丹・特撰純米酒」が4位に入賞しちょったがが、こぢゃんと嬉しかったがやき。
最大の激戦区の85アイテムがシノギを削る「純米部門」で、上位入賞は厳しいと思われちょったグルコース濃度のこぢゃんと低い超辛口の「船中八策」が、4位にランクインできたっちゅうんは、これまでのブラッシュアップが効果を発揮したっちゅう証明にもなるっちゅうことやきのう!
こうして、静岡中部支部・支部会議は、無事お開きとなったがよ。
その後は、ワシと道家部長の2人は、それぞれのホテルにチェックインし、その晩は清水駅にて本部の稲葉さんと3人で待ち合わせ、「お魚倶楽部 弘」にて懇親会やったがやき。

6名の加盟店さんにもお集まりいただき、9名での懇親会のスタートながよ。
まずは生ビールで乾杯の練習をして、その後は、ワシも滅多に飲めん希少なプレミアム商品「船中八策・槽搾り黒」(超辛口・槽搾り純米酒)にて、正式な乾杯ながやき。

鮮度抜群の獲れたて鮮魚の刺身をいただきもって、この酒を酌み交わしゃあ、そりゃあ肴も酒も旨いの何の、箸も杯も止まらんなるがよ!

その後も、マグロ餃子やアサリの酒蒸し、海鮮サラダらあをいただきもって、飲んで食べて語り合うて、飲んで食べて語り合うて・・・こぢゃんと盛り上がったがやき。


あんまり盛り上がったもんやき、ワシゃあラストに寿司が出てきた時にゃあ、立派な酔っぱらいになっちょって、この後2次会に行ったようなけんど、そのあたりの記憶がほとんどないがよ。


ともあれ、日本名門酒会・静岡中部支部加盟店の皆さん、まっことありがとうございました!
今後とも、何とぞ宜しゅうお願い申し上げますぜよ。
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司牡丹酒造株式会社