まずタイトルが一瞬「ん？！」っちゅう感じやけんど、本書のカバー折り返し部分にゃあ、「賢くなるためではない。本はバカになるために読むのだ。」と書かれちゅうき、誤植やあないがよ。
まず神田先生いわく、本書は、読書によっておまさんの人生を変える本やっちゅうがやき。
ほんで、これからお伝えする読書法を使うて本を読んでいき、自分の血肉としていきゃあ、おまさんは「バカ」になれるろうっちゅうがよ。
本を足るばあ読んだに「バカ」になったらタマランと思うかもしれんけんど、神田先生の言う「バカ」たぁ、周囲の人からは「あいたぁホンマにバカながやないが」と思われるような、既成概念にとらわれん発想ができる人、誰っちゃあやったことがのうて、保守的な人からは「失敗するに決まっちゅう」と言われるようなことやち果敢に行動に移せる人、頭でっかちになって行動できん常識人たぁ一線を画す、マッドでクレイジーな奴やけんど何かを成し遂げる「バカ」やっちゅうことながやき。
かつてスティーブ・ジョブズが、スタンフォード大学の卒業式のスピーチで、学生らあに「Stay hungry, stay foolish」とエールを送ったがは有名な話やけんど、神田先生の言う「バカ」たぁ、まさにこの「Stay foolish」な人のことやっちゅうがよ。
さて、近年インターネットやスマホらあの発達により、もはや本らあて時代遅れのメディアやと思うちゅう人が多いかもしれんけんど、実は意識の高いビジネスパーソンは、今も変わらず、否、むしろ一層読書量を増やしゆうっちゅうがやき。
その理由は、本が、世の中に生まれるさまざまな最先端の思想やアイデアに、いち早うに触れることのできるメディアやからやっちゅうがよ。
こう言うたら、「本はむしろ、一番情報が遅いメディアやいか！」と反論する人がおるかもしれんっちゅうがやき。
確かに本は、速報性じゃあテレビやウェブにかなわんし、おんなじ紙媒体でも新聞や雑誌のほうがずっと早うに世に出るがよ。
けんど、それでも神田先生は、新たな知識やイノベーティブなアイデアが世に出るスピードで、本に勝る媒体はない、と断言するがやき。
そりゃあどういうことかっちゅうたら、次のような理由からやっちゅうがよ。
まず、多くのブームっちゅうんは、本がその火付け役になっちゅうことが非常に多いっちゅうがやき。
ほんで神田先生は、いくつかの例をあげるがよ。
2000年代前半、大手企業の経営破綻や大規模リストラを目の当たりにし、これまで会社人間やった人らあも「マジメに働きさえすりゃあ定年まで安泰、らあて幻想や」と危機感を抱き始め、アフターファイブや週末を利用して、投資や副業にチャレンジするようになったがやき。
もちろん、個人が投資や副業を始めやすい環境が整うたこともあるけんど、環境を用意されただけじゃあ人は動かん、心理的な後押しが必要やっちゅうがよ。
その火付け役となったがは、2000年に日本で訳書が発刊され、ミリオンセラーとなった「金持ち父さん貧乏父さん」やっちゅうがやき。
また、2007年ばあからは、経済的に自立しもって生き方も素敵な女性を目指す「新しい女性の働き方」がブームになったけんど、きっかけは、「インディでいこう！」や「無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法」らあの勝間和代さんの著書やっちゅうがよ。
いずれのケースも、感覚的にゃあ、こうしたエポックメイキングな本が出て、一年半ばあ経ってから、新たなブームが起こるっちゅうところやろうかと、神田先生は語られるがやき。
ほんで、なんで本がブームの火付け役になるかっちゅうたら、テレビや新聞、雑誌らあのメディアの人らあが、「ネタ元」として本を活用しゆうからやっちゅうがよ。
世の中のムーブメントの多くは、まず本が注目されることから始まり、次に雑誌に取り上げられ、さらにネットで話題になり、そして最後にテレビに取り上げられることで、一気に社会全体に広がり、パラダイムシフトが起こるっちゅうがやき。
「テレビから始まったブームはたくさんあるやいか」と思う人も多いろうけんど、テレビの役割はあくまでムーブメントを広げることで、新たなムーブメントを一から生み出す力はないっちゅうがよ。
一から生み出せるがは、スイーツやファッション、グッズといった商品や言葉らあで、一過性の流行ばっかしで、人々の思考を変革し、パラダイムを転換させるようなこたぁ、テレビからは起こってないっちゅうがやき。
さらに神田先生は、「本離れ」とか言われよったち、いつの時代も本の重要性は変わってないけんど、意識の高い人の本の読み方にゃあ、変化が見られるっちゅうがよ。
そりゃあ、「知識創造」「価値創造」型の読書をする人が増えゆうことやっちゅうがやき。
その理由は、世の中で付加価値をつけられる人のスキルセットが変化したこと、旧来型の読書をしたち評価されんなったことにあるっちゅうがよ。
「正確な知識を提供する」っちゅうような旧来型の役目は、今やコンピュータにとってかわられてしもうたき、代わりに求められるようになったがが、「知識創造」「価値創造」やっちゅうがやき。
このような状況の変化は、「イン・フォメーション」から「エクス・フォメーション」への転換とも言い換えられるっちゅうがよ。
イン・フォメーションたぁ、外からの情報を受け入れて自分の中に認識を形創ることで、それに対しエクス・フォメーションたぁ、自分の内にある認識を、外へ形創っていくことやっちゅうがやき。
イン・フォメーションは、世の中から求められゆう自分を創っていく行為であるがに対し、エクス・フォメーションは、自分が求めゆう世の中を創っていく行為やっちゅうがよ。
ほんで、後者を常に意識した行動をとることが、これからの時代は何より求められるっちゅうがやき。
ほいたら、どうすりゃあ、知識や価値の創造ができるがか？
「知識の創造」にゃあ、大きゅう分けりゃあ二つの段階があるっちゅうがよ。
第一段階は「情報の編集」、第二段階は「知識(価値)の創造」やっちゅうがやき。
第一段階の「情報の編集」たぁ、世の中の情報から、正しい情報と間違うた情報を見分け、編集したうえで、発信することで、いわばキュレーション(目利き)やっちゅうがよ。
ほんで第二段階が「知識の創造」で、こりゃあ正しい情報を元に、行動しもって思索を重ね、イノベーティブなアイデアや知識を創造することやっちゅうがやき。
これまで世の中になかった商品やサービス、斬新なマーケティング手法、画期的な製造技術やオペレーション・・・こうしたさまざまな解決策によって、社会や会社の問題や課題を解決していくわけやっちゅうがよ。
ほんで神田先生は、「知識創造(価値創造)」型の読書たぁどういうもんか、そろそろ知りとうなってきたがやないかよっちゅうて、序章を終えちゅうがやき。
この後の第1章〜第3章が本論ながやけんど、詳しゅう知りたい方は、是非本書をお読みくださいや。
こっから先は、簡単にご紹介さいていただきますぜよ。
神田先生が本書にて、「コツさえつかみゃあ誰やちできるようになる」と語られちゅう「知識創造型の読書」は、次の三つのシンプルな原則を実行すりゃあえいだけやっちゅうがよ。
�〔榲�志向型の読書をする
��大勢の人と共に読む
�Ｂ─�行動に結びつける
�，蓮�一言で言うたら、「なんでその本を読むがか」っちゅう目的を明確にして、本を読むっちゅうことながやき。
目的意識がなかったり、目的があいまいやと、どの情報が必要ながか脳が判別できんきやっちゅうがよ。
また、目的を明確にして読書をすりゃあ、必要な情報が目に飛び込んでくるようになったり、自分に必要な本と必要なタイミングで出会えるようになるっちゅうて神田先生は語られちゅうがやけんど、こりゃあまさに読書が趣味のワシも、しょっちゅう体感しゆうことで、間違いないと太鼓判を押せるがやき。
ほんで神田先生は、ご自身も推奨されゆう速読法、「フォトリーディング」を紹介されるがよ。
また、何冊かの良書も、紹介されちゅうがやき。
次に、�△痢崑臉�の人と共に読む」っちゅうんは、「読書会」の薦めながよ。
現代は、問題が複雑化し、一人じゃあとても答えを見つけ出すことができんなってしもうた時代やき、高度な知識創造が必要で、すなわちダイバーシティ、異なる考え方の人同士が話し合うことが必要不可欠やっちゅうがやき。
そうした場をつくるうえで、「読書会」は最善の手段やっちゅうがよ。
一つの本を紐帯(ちゅうたい)とすることで、良質なコミュニケーションを生み出せるからやっちゅうがやき。
ただ人が集まるだけじゃあ効果は薄い、そりゃあそこに「目的」がないきながよ。
読書会は「本」を触媒にすることで、参加者の脳を刺激し、さらに参加者同士のつながりによって、新たな「知」を生み出すことを可能にするっちゅうがやき。
古うから、とくに危機の時代や時代の変革期においちゃあ、こうした「読書会」が日本各地で開かれてきたっちゅうがよ。
吉田松陰さんの「松下村塾」や緒方洪庵さんの「適塾」らあがそれで、そこで行われよったがは、まさに全員で本を読み、議論するっちゅう教育やったっちゅうがやき。
新しい時代をつくるにゃあ何をすべきかを話し合い、そうした議論を行動につなげることで、日本を動かす大きなムーブメントとなり、ついにゃあ明治維新によって新時代の幕を開けることができたっちゅうがよ。
ほんで、神田先生らあが2011年に発足さいた読書会、「リード・フォー・アクション」(http://www.read4action.com/)が紹介されちゅうがやき。
知識創造型の読書をするための原則の��、「即、行動に結びつける」っちゅうんは、あらゆる情報がネットを介して、いつじゃち手に入るようになった今、得た情報について机の上で考えゆう程度じゃあ、価値のある知識を生み出すことが難しゅうなったきやっちゅうがよ。
必要ながは、情報をもとにリアルな行動をすること。
それが伴うことで、はじめて、価値の高い知識を創造することができるっちゅうことながやき。
神田昌典先生の「バカになるほど、本を読め！」・・・この本を読むだけやち、こぢゃんと学びになるし、さらに他のいろんな分野の本がこぢゃんと読みとうなり、さらにさらに「読書会」に参加したり開催したりしとうなる、一石三鳥のまっことスゴい本ながぜよ！
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック！
司牡丹酒造株式会社
