2015年08月01日

幸せの言の葉〈917〉

「そして山頂に辿り着いて初めて、おまさんはようやく登り出すことができるがぜよ。」(ハリール・ジブラーン)


現在のレバノン出身の詩人・画家・彫刻家、ハリール・ジブラーン(1883年〜1931年)さんの言の葉ながやき。


ジブラーンさんが1923年に発表した詩集「The Prophet」は、世界的に有名な作品となり、ビートルズの「ジュリア」の歌詞にも引用されちゅうっちゅうがよ。


さて、今回の言の葉、「山頂に辿り着いて初めて、登り出すことができる」っちゅうんは、どういう意味ながやろうか。


そりゃあおそらく、どんな世界やち、頂上はひっとつだっけに見えるかもしれんけんど、そこに辿り着きゃあ、また別の頂上が現れるっちゅうことながやき。


たとえば、ボクシングで世界チャンピオンになったとしたら、山頂に辿り着いたといえるろうけんど、そこが終着地点かっちゅうたら、そりゃ違うがよ。


そっからチャンピオンとしての防衛記録を伸ばす道もあるし、おんなじ階級やち別団体制覇の道もあるし、2階級や3階級制覇の道もあるし、あるいは引退したとしたちその後の人生をどう生きるかっちゅう道もあるし・・・つまり、その後もまだ別の山頂が存在しちょって、そういう意味じゃあそっからがまたスタートやっちゅうことながやき。


ひとつの山頂に辿り着いたらそれで終わりやと思うちょったら、後はそっからズルズルと落ちていくだっけながよ。


そっからさらに別の山頂が現れるがやき、実はそっからが第2のスタートやと思うちょりゃあ、その人の人生に長い下り坂らあ存在せんっちゅうことながぜよ。


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