「運命が混ぜたカードで、ワシらあが勝負をするがぜよ。」(アルトゥル・ショーペンハウアー)
インド哲学の研究者として有名な、ショーペンハウアーさんの言の葉ながやき。
運命はすでに決まっちょって人間の力じゃあ変えるこたぁ不可能ながか、それとも人間の力で何じゃち変えることができて不可能らあないがか、どっちがホンマながやろうか?
この究極の問いにショーペンハウアーさんが答えを出したがが、今回の言の葉ながよ。
「運命が混ぜたカード」っちゅうんは、たとえばポーカーで自分に配られる手札は、自分の力じゃあ変えるこたぁできんっちゅうことながやき。
けんどその配られた手札を見て、どう勝負するかは、全て自分の力ながよ。
たとえ、まったい(=弱い)手札やったとしたち、相手を降りさせることができりゃあ、勝負に勝つこたぁできるっちゅうことながやき。
つまり、人間の力じゃあ如何ともし難い、変えることが不可能なことがあるがは事実やけんど、それをどう受け止めて、どう対処し、自分の人生にとってプラスにするかマイナスにするかは、自分の力次第やっちゅうことながよ。
人生を川の流れにたとえるなら、その流れに逆らうこたぁ不可能やし、このまま行ったらその先に巨大な岩が待ち受けちゅうっちゅう現実は変えるこたぁできんけんど、自ら流れに棹をさして、その巨大な岩に激突するこたぁ避けることができるっちゅうことながぜよ。