「ワシはおまさんに何ちゃあ教えられん。おまさんが自身の中にある知識を探す、その手伝いしかできんがやき。けんどこりゃあ、ワシのツマラン知恵を伝えるよりか、ズッと素晴らしいことぜよ。」(ソクラテス)
古代ギリシャの偉大な哲学者、ソクラテスさんの言の葉ながよ。
どれっぱあ素晴らしい教師やち、生徒に、どれっぱあ素晴らしい上司やち、部下に、どれっぱあ素晴らしい両親やち、子供に・・・本当の意味で何かを教えることらあできんっちゅうことながやき。
できるこたぁ、生徒が、部下が、子供が、自分自身の中にある知識を探す、その手伝いだけやっちゅうがよ。
結局、馬を水飲み場に連れて行くこたぁできるけんど、馬に水を飲ませるこたぁできんっちゅうんとおんなじことで、本人にその気がなけりゃあ、何ちゃあできんっちゅうことながやき。
けんど、このことを理解しちゅうホンマに素晴らしい教師、上司、両親に育てられた生徒、部下、子供は、見違えるような成長を遂げることになるもんながよ。
つまり、ソクラテスさんの名言「無知の知」(自分が無知やと知っちゅう分だけ、自分が無知やと知らんもんよりか知が深いっちゅうこと)とおんなじで、教師は生徒に、上司は部下に、両親は子供に、何ちゃあ教えるこたぁできんっちゅうことを理解しちゅう人こそが、素晴らしい人材を育てることができるっちゅうことながぜよ。