メインイベントの「London Tosa Sake Fair」も前日終了し、ホッとして気が抜けたかしらん、気を失うたような爆睡ができたき、気持ちえい朝やったがよ。
ホテルにて朝食を済まいて、再び部屋に戻って荷物の整理ながやき。
スーツケースをまとめ、チェックアウトし、ホテルに荷物を預けたがよ。
この日の晩にヒースロー空港発の飛行機で帰国するき、それまでは久々の自由時間っちゅうことで、お天気も良かったもんやき、散歩がてら歩いてロンドン散策をしたがやき。
ロンドンでの移動は地下鉄が主やったき、日本の「Suica」みたいにチャージできる「オイスターカード」を購入しちょったがやけんど、残高が6ポンドばあしかなかったき、ヒースロー空港までの金額ギリギリやと思うたき、地下鉄は使わんと歩いて回ったっちゅうわけながよ。
まず、イギリスを代表するデザイナーのテレンス・コンラン卿が立ち上げたテザイン雑貨のチェーン店「Habitat(ハビタ)」が、地下鉄2駅ばあの徒歩圏内にあったき、そこに向こうたがやき。


ほいたらガイドブックの地図が古かったか知らん、建物の名前が違うちょったりして、迷いに迷うてしもうたがよ。
さらに、ナンボ探しても見つからんと思いよったら、建物が工事中で、通り過ぎてしもうちょったがやき。
いまや人気が爆発してヨーロッパ各国に店舗を拡大しちゅうっちゅう、コンランさんの「ハビタ」店内をウロウロし、スタイリッシュな雑貨や家具を眺めて、目の保養になったがよ。
続いては、ガイドブックで見つけたがやけんど、こちらも徒歩圏内に、「牛脂で揚げたフィッシュが大評判の終日混雑するフィッシュ&チップス専門店」っちゅうて紹介されちゅう「フライヤーズ・デライト」っちゅう店があったき、そこでランチにしょうと向こうたがやき。


イギリス料理といやあ、フィッシュ&チップスやけんど、ワシゃあこの2日前も食べたがやけんど、それも含めてこれまでそれほど美味しいと思うたことがなかったがよ。
そんなもんやっちゅうたらそれまでながやけんど、近年は「モダンブリティッシュ」の潮流らあもあり、かつてのマズイと言われたイギリス料理が美味しゅうなっちゅうっちゅう話も聞くき、是非いっぺんでえいき美味しいフィッシュ&チップスが食べてみたいと思うちょったき、この店を選んだがやき。
ほいたらこれまた迷いに迷うてしもうて、疲れきってやっとのことで店を発見したら、時間は既に12時半過ぎ。
こりゃ人気店やき満席で座れんがやないかと思いよったら、何とガラガラでワシしかお客がおらんやいか!
しかも店のつくりもちくと古ぼけちゅうし、見た目は場末感満載やし、料理人は気難しそうなジイサンやし、とても美味しそうにゃあ見えんかったがよ。
こりゃイカン、別の店を探そうと思うたら、突然雨がドシャドシャ降りだいたき、諦めてこの店に入ったがやき。
ほいたら、お運びの女の子は若うて可愛いかって、しかも「日本人デスカ?」っちゅうてカタコトの日本語で明るうに話しかけてきてくれたき、ちくとホッとしたがよ。
いろんなフィッシュがあるようやけんど、ここはやっぱし王道のタラのフィッシュ&チップスを注文。
当然ビール・・・ちゅうたら、アルコール類は置いてのうて、泣く泣くジンジャービアにしたがやき。
ちくと待ちゆう合間に、まず一組のカップルが入店したがよ。
ほいたら日本人のカップルやいか!
ありゃりゃ、次のお客も日本人!
こんなランチタイムに、こんな場末感満載の店に、日本人ばっかしらあて、「こりゃしもうた!ガイドブックに騙された!」と悟ったがやき。
けんどもう後の祭り、諦めて食べるしかないと思いよったら、かざりっけもなんもない、シンプル極まりないフィッシュ&チップスがドカンと登場!
あぁ、こりゃもうイカン・・・最悪や・・・と観念して食べだいたがよ。
ところが・・・おおっ!外はパリッと中身はフンワリでしかもジューシーなフィッシュ!
こんがり焦げた牛脂の風味も、なかなか芳ばしゅうてソソルがやき!
チップス(ポテト)の方はどこにでもあるレベルやったけんど、フィッシュの方は、これまで食べた中(ちゅうたちまだ一生のうちで4回目やけんど)で一番美味しかったがよ!
期待値のハードルを思いっきり下げちょったきかもしれんけんど、確かにこりゃあ他の店のフィッシュからは抜きん出ちゅう美味しさやって、充分満足できたがやき。
まあけんど、しょせんはフィッシュ&チップスやき、それほど期待はせられんぜよ。
13時を過ぎたあたりから、次々と地元民がやって来だいて、テイクアウトしたり、店内で食べたりしだいて、満席になっちょったがよ。
人気店やっちゅうんも、ウソやなさそうやったがやき。
何とか雨が止むまでおりたかったけんど、さらにお客がやって来たき、ワシゃあ店を出ることにしたがよ。
小降りにゃあなっちょったけんど、雨ん中を地図を見もってこれ以上歩きとうないき、これにて散策は終了とし、ホテルへ戻んたがやき。
ホテルの目の前に、これまた場末感満載の駄菓子屋みたいなカフェがあったき、そこでちくとコーヒーを飲みもって休憩タイム。
15時過ぎばあにホテルに行って、あずけちょったスーツケースを受け取り、ちくと早めやけんど、地下鉄でヒースロー空港へ。
16時半ばあにヒースロー空港に到着し、搭乗手続き、出国審査、保安検査場を通過し、免税店やお土産物売場を回り、細々したお土産らあを買うて残っちょったポンド札を使い切ったがよ。
その後は、空港ラウンジで、ゆっくりビールを飲みもって食事をし、出発時間を待ったがやき。

こうして今回のパリ・ロンドン出張は、無事終了したがぜよ。
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